このシリーズタイトル、4年ぶりくらいの登場...(^^;)
SAGA cruises
1996年創業の英国カンタベリーに本社を置くクルーズ会社。 SAGAグループという巨大企業群の一角をなす会社。 この会社の最大の特徴は、乗客に対して年齢制限をかけていること。 50歳以上でないと乗船資格がない。 又、基本的にすべてのクルーズはイギリス発着(サウザンプトンとドーバー)となっており、愛好者からは「旧き善きキュナードを範としている」と評価されている。
SAGA cruisesは、SAGA groupが"SAGA ROSE"を購入してHoliday向けの運航を始めたのがその原点になります。
"SAGA ROSE"は1965年に建造された"Norwegian America Line"の"Sagafjord"だった船で、2005年にキュナードから"カロニア"が来るまで、SAGA cruisesの旗艦として働きました。この"カロニア"改め"SAGA RUBY"の就航後、"SAGA ROSE"もしばらくは並存していたのですが、ジブラルタルで係船。その後、2010年6月に上海でスクラップになってしまいました。
※実は今年5月にLegend of The Seasで上海へ行ってる訳ですが、ほぼその直後に上海に行ったようです。
"SAGA RUBY"は、同じく"Norwegian America Line"の"Vistafjord"だった船で、もともと"SAGA ROSE"をベースとするべくして計画された船なのですが、実はその間には7年という歳月があり、しかも造船所も違うのです...強いて言えば"異母妹"といった関係でしょうか...
"SAGA ROSE"はフランス"la Mediterranee"の製造。"SAGA RUBY"はイギリス製です。
Vistafjordを作ろうとした時には、すでに"la Mediterranee"は無かったんですよね...
なので、「似て非なる」船となったわけです。
その"SAGA ROSE"の実質的代替になったのが"Saga Pearl II"です。
元"Transocean Tours"の"Astoria"という船になります。
そしてもう一隻、実はすでにSAGA groupの所有船にはなっているのですが、就航の予定としては2012年からとアナウンスされている船があります。
SAGA cruisesではどういう船名がつくのかはまだ解りませんが、1981年建造のHapag-Lloydの先代"EUROPA"(3代目)から、Star Cruises の"SuperStar Aries"、Pullmanturの"Holiday Dream"、CDF Croisieres の"Bleu de France"を経てSAGAの船となりました。
現在はチャーターバックという形で2012年までCDFにいるということになっているようです。その後CDFはPullmanturから元Celebrity Cruisesの"Horizon"を調達するそうです。
ちなみにCDF Croisieresっていう会社は、フランスマーケットを睨んでRCIが設立した会社で、運航などはPullmanturがバックにいる会社で、RCIを軸としたグループ会社と言って宜しいかと思います。
あとは主に探検クルーズを行っている"Spirit of Adventure"という組織と船がいます。
FLEET諸元
Saga Ruby
建造: 1973 総トン:24,292トン 旧船名:Vistafjord(Norwegian American Line),Caronia(Cunard) Berlitz社の最新レートでは1421ポイントで4☆
Saga Pearl II
建造: 1981 総トン:18,591トン 旧船名:Astoria(Transocean Tours) Berlitz社の最新レートではNYR(Not Yet Rated)
ちなみにCDF Croisieres の"Bleu de France"は
建造: 1981
総トン:37,301トン
Berlitz社の最新レートでは1396ポイントで3☆+
参考(旧所属船)
Saga Rose
建造: 1965
総トン:24,474トン
旧船名: Sagafjord(Norwegian America Line)
Saga Pearl
建造: 1989
総トン:12,500トン
旧船名:Minerva(Swan Hellenic cruise)
Spirit of Adventure
建造: 1981
総トン:9,570トン
旧船名:Berlin(Peter Deilmann)
Berlitz社の最新レートでは1249ポイントで3☆
関連記事
SAGA RUBY 来るには来ましたが....
第2回 スモールシップ交流サロン
コメントを投稿する
コメントを書く