Hapag-Lloyd Kreuzfahrten 「HANSEATIC」
'MS Hanseatic'は、1991年に探検用長距離クルーズ観光船として建造されました。 総トン数は8378トンと昨今の基準からすればかなり小さな船ですが、これには相応の理由があり、"探検"、つまり、通常の船では航行できないような場所を航行するためのスペックだったりするわけです。
北極と南極などの流氷水域を航行するための"Ice classification"が、クルーズ船では最高レベルの"E4"だったり、この船の小ささゆえにアマゾンやオリノコ川などの南米の川でさえ航行することが出来るわけです。 探検船らしく、"Zodiacs"ボートを14隻搭載しています。
'MS Hanseatic'は、"Hapag-Lloyd Kreuzfahrten"の船として扱われていますが、実は本来の所有者は"The Hanseatic Tours"という会社になります。そもそも建造をオーダーした会社も違う会社で、オーダー時は"Society Adventurer"という船名でした。これを竣工前に"Hanseatic Tours"が買い取った形になっています。 この"Hanseatic Tours"のオーナーが、実は"Deutsche Atlantik Linie"の"Hanseatic"という船の最後のキャプテンだった"Dirk Moldenhauer"氏であり、彼は"Deutsche Atlantik Linie"のロゴと、"Hanseatic"という名前を買い取ったんです。 その後、1997年に、"Hanseatic Tours"は"Hanseatic"ともども"Hapag-Lloyd Kreuzfahrten"に買収されます。 なお"Dirk Moldenhauer"氏は現在も"Hapag-Lloyd Kreuzfahrten"の幹部として活躍されています。
総トン: 8,378 トン 船長 : 122.7m 船幅 : 18.0m 喫水 : 4.8m 船籍 : バハマ 速力 : 16 ノット 乗客デッキ: 6 層 乗客定員 : 188 人 乗組員数 : 125 人 キャビン数: 92 室 造船所:Rauma Repola (Finnland) 運航:Hapag-Lloyd Kreuzfahrten.
なんだか妙にスマートなテンダーボートだと思いませんか...(^^;)
プールエリアのサイドが壁で保護されていません...珍しいかも...
さすが高級船。桟橋にまでこんな配慮が...
妙に傾いてました...
船の本「Complete Guide to Cruising & Cruise Ships 2009」でご紹介したように、船は5つ星にランキングされています。"Hapag-Lloyd Kreuzfahrten"では、"EUROPA"に次ぐ「格」を持った船ということになりますね。
こんばんわ。凄い船があるんですね。長距離の探検用クルーズ観光船ですか。確かにあまり大きくないので世界中をクルーズするのには
きついと思いましたが川まで上るのでは、この大きさでいいんですね。初めて知りました。
現在のクルーズ業界って、大きなクルーズ船ばかりがスポットを浴びてる感じですからね。でも、こういう船の方が、実は船らしい旅が出来たりするんです。
こんな船で巡るアマゾン...行ってみたくなりますよね...v(^^)
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