
Ambulatory Accessible

mr. ranpou
海外のカジノへ旅するのが趣味で、カジノのない旅はしません。移動しながらカジノで遊べる外国船籍のクルーズはベストです。前職は、筑波宇宙センターでJAXAの特許出願の仕事をしていた特許とコンテンツの1級知的財産管理技能士ですが、日本カジノスクールも卒業しており、カジノやディーラーの側からの考え方も分かるので、各船のカジノのスタイルやディーリングの違いを見て、あーだこーだとレビューしてます。クルーズ船のカジノからの招待や、リワードで無料乗船したりすることもあり、ちょっと普通の乗り方とは違うかもしれません。
プロフィールを見る前回から大分過ぎてしまいすみません。前回の後、旅行が近づき準備が忙しくなりすぎ更新できず、旅行中に更新するつもりが開始早々にノートパソコンに全く電源が入らなくなり死亡。スマホのみでは長文を打つのも困難で、旅行中の様々な記録すらおろそかになってしまい、更新どころではありませんでした。2か月に及ぶ旅行期間中、とても苦労しました。
スマホは複数台持参していたのですが(過去の旅行でスマホが故障し苦労したことが何度もあるので)、帰国した翌日にそのうちの1台が突然振動しはじめ死亡。二度と電源が入らず、内臓メモリに撮りためた写真にアクセスできなくなりました。もう呪われてるとしか...
そんなこんなで、やっと今、苦労の末データ復旧とバックアップを終え、文章を書く気力が戻ってきた次第です。個別の乗船レビューも書かねばなりませんが、今回乗った6隻に共通するポイントで比較するならブログの方が適しているとも思うので、それぞれ書いていこうと思います。以下、とりあえず今回は、旅行前に書きかけだった文章に加筆してみます。
●AccessibleとAmbulatory Accessible
高齢者と旅行をする場合、たとえ自分で歩ける高齢者でも、通常のキャビンのシャワーは転びそうで怖いと言われたりします。そういう場合の最も簡単な対応は、シャワースペースに専用の椅子を設置してもらうことです。乗ってから客室担当等に「shower stool」欲しいとか言えば、設置してくれます。
もっとちゃんと事前に対応するなら、最初から足の不自由な人に対応しているキャビンを選択するのがベストです。デッキプランを注意深く見れば、「Accessible Cabin」というのがあり、これが車椅子のまま利用できるように設計されたバリアフリーキャビンになります。私は以前、偶然Accessible Cabinを割り当てられたことがあって認識するようになったのですが、車椅子が前提なので広く、健常者でも利用し易いのでラッキーでした。しかし絶対数が少ないので、本当に車椅子利用が必須な人が優先されるべきで、予約時にAccessible Cabinが選べたとしても、それが必要であることの医療的な証明を後で求められることがあると書いてあったりします。まあ、健常者は選ばないようにということです。
うちの母は一応自力で歩けるので、Accessible Cabinの対象とは言えません。しかし、杖を時々使いますし、よく転びます。シャワーで座れないと困る。Accessible Cabinのシャワーは必ず壁に椅子が折りたたまれていて、これが利用できるとベストですが、それをリクエストする程の不自由さではないわけです。
しかし今回、「Ambulatory Accessible Cabin」というものを見つけました。これは、車椅子等を使う程ではなく一応歩行可能だけど、シャワーに手すりや椅子が無いと危険という程度には不自由な人向けのバリアフリーキャビンになります。車椅子前提ではないので、Accessible Cabinのように広くはないけれど、体に不自由がある人への配慮があるので、うちの母にうってつけ。
ただ、全てのクルーズラインにあるわけではなく、あっても部屋数は少ない。そういう部屋を予約時にピンポイントで選ぶと、割高なことも多い。そこで今回、部屋が直前まで確定しない安値で予約し、AccessibleやAmbulatory Accessibleのキャビンがあれば割り当てて欲しいという希望を各社に出したので、クルーズライン毎の違いを書いてみようと思います。
●Scarlet Lady:Virgin Voyages
https://www.virginvoyages.com/accessibility
https://airtable.com/apphNDhuZe89EhP5f/pag41XaNRyqaSD5iK/form
基本は、45日前までにAccessibility and Medical Request Formから申請することとされており、45日を切っている場合は電話かメールで連絡することとされています。
自分の場合は、バルコニー保証のキャビンを予約してすぐにはアクションを起こせず、気付いたら45日を切っていたので、以下の様なメールを送付しました。すると翌日には、Ambulatory Accessibleのバルコニーを割り当てたと返信メールが届きました。迅速な素晴らしい対応でした。
-ーー>
宛先: Accessibility@virginvoyages.com
題名: Accessibility Request(Booking 2235xxx)
本文:
Dear Accessibility Team,
I hope this email finds you well.
I'm sorry that the date is so close to sailing, but I would like to submit an accessibility request for my elderly mother.
Booking Number: 2235xxx
Ship: Scarlet Lady
Voyage Dates: February 8 – 13, 2026
Guest: 私の名前, 母の名前 (my mother)
My mother is able to walk independently but has some difficulty standing for long periods or maintaining balance in the shower due to her age.
An Ambulatory Accessible Cabin would be best, but if that is not possible, we would prefer a shower stool.
I would also like to request that the bed be configured to twin beds. Do I need to contact Sailor Services separately for this bed request?
If so, could you please provide their email address? (I'm not very comfortable speaking English on the phone, so I prefer to handle everything via email.)
Thank you very much for your help and understanding.
Best regards,
私の名前
E-mail:ranpou@xxxx.xx
<---
内容としては、母の体の不自由具合を説明し、 Ambulatory Accessible Cabinがベストだけど、無理なら普通のキャビンでもshower stoolを用意して欲しいという希望を伝えています。
また、ついでにツインベッドの希望も書いてます。これは、Virgin Voyagesがツインベッドの希望はSailor Servicesに電話することとされていて、e-mailアドレスが分からず、国際電話をしたくなかったので、Accessibilityの部署についでにお願いしたのです。まあ、最悪初日に客室担当にお願いするつもりでしたが、無事ツインにされてました。
●Star Princess:Princess Cruises
https://www.princess.com/en-int/faq/pre-cruise
ここのAccessible Cruisingの項目に、Fully Accessible2種類と、Ambulatory Accessibleの客室があると書いてあり、移動補助具を使用している方や追加の支援が必要な場合、以下のモビリティアンケートに記入し、accessofficeprincess@princesscruises.com にメールすることとされています。
https://www.princess.com/downloads/pdf/faq_answer_legal/Princess-Mobility-Questionnaire.pdf
しかしなんと、Star PrincrssのデッキプランにはAmbulatory Accessibleの記載は無く、車椅子用のFully Accessibleしか確認できませんでした。新しい船なのにAmbulatory Accessibleが無いという不思議。母は歩行可能なので、モビリティアンケートをメールする対象でもない。どうしようかと迷いました。
しかし、そもそもPrincessの公式アプリには、「プロフィール」に「アクセサビリティ」という項目があり、目や耳が不自由とか、「ハンドシャワー」「風呂用椅子」などが欲しいと要望できるようになっています。昨年パナマ運河クルーズで乗船したIsland Princessでは、この要望の選択のお陰か分かりませんが、Accessibleのキャビンが割り当てられました。なので、アプリからの要望のみとし、普通のキャビンでも最低限Shower Stoolを準備してくれていれば良いなと思うことにしました。これで済むなら、他社に無いスマートさです。
さて結果は...
残念!何も希望が反映されてませんでした。
割り当てられたのは普通の内側キャビンで、「風呂用椅子」もツインベッドの要望も意味をなさず、結局乗船初日に客室担当にShower Stoolを希望し、ベッドもツインに分けてもらいました。そうなると、恐らくベストな手段は、アンケート送付先と同じEmailアドレスに、普通にメールで要望を伝えるべきだったのかもしれません。
●Nieuw Statendam:Holand America
「Fully Accessible」と「Ambulatory Accessible」がちゃんとありました。が、予約したのは海側で一番安かったカテゴリーF以上保証で、Ambulatory Accessibleがある海側はカテゴリーEだったと後から気付きました。失敗したと思いましたが、F以上保証ならEの客室になる可能性はまだあります。そこで問い合わせ先を確認。
Guest Accessibility Departmentにメールをするよう案内されていたので、Ambulatory Accessibleならベストだけど、それが駄目ならShower Stoolお願いしますとメール。しかしVirginと違い、返信はありませんでした。
最終的に割り当てられたのもカテゴリーFの通常の客室で、Shower Stoolも準備されていませんでしたので、乗船初日に客室担当に依頼しました。残念!
●Celebrity Beyond:Celebrity Cruises
Celebrity Beyondは「Wheelchair Accessible Stateroom Featuring Roll-In Shower」しかないので、歩ける母より本当に車椅子を使う人等が優先されるべきなので、まずは内側カテゴリーZ以上保証で予約しました。そして、通常キャビンにShower Stoolか、空きがあればAccessibleを希望することにしました。
https://www.celebritycruises.com/int/special-needs
https://www.celebritycruises.com/int/special-needs/accessible-staterooms
https://cloud.na.celebritycruises.com/Accessibility_Accommodation_Request_Form
申請は、このACCESSIBILITY ACCOMMODATION REQUEST FORMから30日前までに行うこととされており、まだ余裕がありました。ところが、このフォームから申請しようとすると何故かエラーに。何度試してもダメだったので、仕方なく以下のメールを送りました。
ーーー>
宛先: special_needs@celebrity.com
題名: Subject:Accessibility Request(Booking 7304xxx)
本文:
Dear Access Department,
I hope this email finds you well
I am writing to submit an accessibility request via email because I encountered an error when trying to submit the online Accessibility Accommodation Request Form.
This request is for my elderly mother, who will be traveling with me.
Booking Number: 7304xxx
Guest Name: 私の名前, 母の名前 (my mother)
Ship Name: Celebrity Beyond
Sail Date: March 1 - 8, 2026
My mother is able to walk independently but has difficulty standing for extended periods and maintaining balance in the shower due to her age.
I would like to kindly request a shower stool for use in our cabin as a primary requirement.
Additionally, if an Accessible Stateroom with grab bars becomes available, we would greatly appreciate being assigned to one for her safety.
Thank you very much for your assistance and understanding. Please let me know if you need any additional information.
Best regards,
私の名前
E-mail:ranpou@xxxx.xx
<---
すると翌日、Shower Stoolを用意するとの返信が届きました。流石にAccessibleは無理ですが、これで十分でした。
結果は...
Accessibleではないですが海側キャビンにアップグレードされてラッキーでしたが、約束されたShower Stoolは無く、また客室担当に依頼して持ってきてもらう手間が発生しました。残念!
●Wonder of the Seas:Royal Caribbean
デッキプランにAmbulatory Accessibleの記載はなく、Accessible Stateroomしかマークがありませんでした。
https://www.royalcaribbean.com/experience/accessible-cruising/accessible-staterooms
ここにAccessible Stateroomの申請について書かれてますが、その必要が無い人が予約しても、本当に必要とするお客のために、通常のStateroomに変更させることができると明確に書かれてます。不正使用を調査し対応しているともあり、やはり歩ける我が家の母では、Accessible Stateroomの申請は避けるべきと考えました。では、せめてShower Stoolを希望したい場合はどうかというと、以下に30日前までに申請が必要な機器としてリストアップされていました。
https://www.royalcaribbean.com/experience/accessible-cruising/equipment
で、その事前申請はどこからかと言えば、結局Accessible Stateroomの申請と同じ以下のフォームでした。
https://www.royalcaribbean.com/resources/guest-special-needs
ややこしい!
このフォームで「Shower Stool」にチェック。あと、ダメ元で、最後の「I have other needs」に、母本人が書いている体で以下のように書きました。シャワーエリアに手すりがある(Accessible Stateroomの特徴)と助かると。
--->
Although I can walk independently, I am 90 years old and find it difficult to stand for extended periods or maintain balance while showering.
I have requested a shower stool for safety, but it would also be very helpful if the stateroom includes additional features such as grab bars/handrails in the shower area for extra support and stability.
<ーーー
送信すると、返信は48時間以内で、届かない場合は special_needs@rccl.com にメールまたは(866) 592-7225まで電話することと表示されました。そして、ギリギリ48時間以内に、Shower Stoolは追加料金無しに出航初日の終わりまでに設置するとの返事が届きました。
結果は、Accessibleにはなりませんでしたが、ちゃんと初日にShower Stoolがキャビンに届いていました。合格!
●Carnival Firenze:Carnival Cruise
https://www.carnival.com/about-carnival/special-needs/wheelchair-users
ここでFully Accessible2種類と、Ambulatory Accessible Cabinsの説明を見つけ、デッキプランでもその存在を確認しました。
https://www.carnival.com/about-carnival/special-needs/pre-cruise-forms
ここからどんな特別ニーズがあるのか選択すると、下部に申請フォームへのリンクが表示され、各フォームから30日前までに申請することとされています。しかし、足が不自由でも歩ける母の事情では、そもそも選択肢がありません。結局また、電話かメールということになりました。
そこで、Shower Stoolを希望しつつ、予約しているのが内側保証のCategory ISで、空きがあればAmbulatory Accessible Cabinsを割り当ててもらえるよう希望するメールを送りました。
ーーー>
題名: Accessibility Request(Booking QR9xxx)
本文:
Dear Guest Access team,
I hope this email finds you well.
I am writing to submit an accessibility request for my elderly mother, who will be traveling with me.
Booking Number: QR9xxx
Ship: Carnival Firenze
Sailing date: March 23 – 29, 2026
Guest: 私の名前, 母の名前 (my mother)
My mother is able to walk independently but has difficulty standing for extended periods and maintaining balance in the shower due to her age.
I would like to kindly request a shower stool for use in the cabin.
Additionally, if any Ambulatory Accessible Cabin (AAC) becomes available, I would greatly appreciate it if we could be assigned to one.
Thank you very much for your assistance and understanding. Please let me know if you need any additional information.
Best regards,
私の名前
E-mail:ranpou@xxxx.xx
<---
ところが、これが客室変更と誤解され、予約した代理店に希望を伝えろという冷たい返事が届いてしまいました。そこで再度、以下を返信しました。
-ーー>
Dear Guest Access Support,
Thank you for your reply.
I understand that cabin changes usually go through the travel agency. However, since our booking is currently an Interior Guarantee Cabin (Category IS), I simply wanted to share my mother's specific needs before the assignment process takes place.
My mother is 90 years old, and my request is not to change a pre-assigned cabin, but rather to ask for the following considerations during your internal assignment process:
Shower Stool: Please ensure a shower stool is available in our cabin for her safety.
AAC Availability: If an Ambulatory Accessible Cabin (AAC) happens to be available when you assign our cabin, we would be very grateful if you could consider us for that category to accommodate her age.
We are happy with the category we booked; we just hope these small notes can be added to our reservation for her comfort and safety.
Thank you for your kind understanding and for looking after my mother’s needs.
Best regards,
私の名前
<---
要は、内側保証のCategory ISなので、具体的に客室が割り当てられる段階になったら、 Shower Stoolが必要なことと、空きがあればAmbulatory Accessibleを希望している旨を考慮して欲しいだけだとメールしました。
するとこれは伝わり、最終的にAmbulatory Accessible Cabinを割り当ててもらえました。メデタシメデタシ。
●まとめ
以上、Ambulatory AccessibleにしてもらえたのはVirgin VoyagesとCarnival Cruise、アップグレードされたけれどShower Stoolが無かったのがCelebrity Cruises、Shower Stoolが用意されていたのがRoyal Caribbean、何も対応してもらえなかったのがPrincess CruisesとHoland Americaでした。
歩けるけど不安という高齢者の方は多いはずで、Ambulatory Accessibleのニーズは高そうに思いますが、一部の船にしかなく存在もあまり知られていない気がします。高齢な方は自分でこういった情報を探すのは苦手かもしれませんし、若い方は自分に必要無いので存在を知らない方が多いでしょう。しかし、海外のクルーズ船に乗れば、車椅子や電動スクーターで船内を移動している方は珍しくなく、若い方でも足を骨折して片足だけニーウォーカーに乗せてキックボードのようにして移動しているのをよく見ます。体の不自由な方こそクルーズ旅行は向いていると思うので、バリアフリーなキャビンを検討される際の参考にして頂ければ幸いです。
母90歳の誕生日ということで
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