鹿児島港に22万トン級接岸可能な新しい岸壁
”鹿児島市の「マリンポートかごしま」に世界最大22万トン級のクルーズ船が接岸できる新しい岸壁の整備について三反園知事は4日、3月に着工することを明らかにしました。”(引用:MBC南日本放送2019.1.4)
マリンポートかごしまの現在ある岸壁は16万トン級までのクルーズ船が接岸でき昨年平成30年の入港実績はコスタネオロマンチカを始め、コスタセレーナ、コスタアトランチカ、スーパースターヴァーゴ、クィーンエリザベス 、クァンタムオブザシーズ、ノルウェージャンジュエル 、フォーレンダム、飛鳥IIなど100近くにものぼります。
2018年11月撮影時のマリンポートかごしま。桜島が雄大にそびえ景色のいいクルーズ港でした。
鹿児島港 国際旅客船拠点形成港湾として指定
日本政府は「2020年までに訪日クルーズ旅客を500万人」という目標を掲げており、その実現に向けて既存岸壁の改良や延伸、クルーズ船誘致などハード・ソフトからクルーズ船の受け入れ環境の整備を進めています。
”この取組の一環で、国土交通省は、クルーズ船社による旅客施設等に対する投資と国や港湾管理者による受入環境の整備を組み合わせることにより、短期間で効果的な国際クルーズ拠点の形成を図るため(中略)旅客ターミナルビル等に投資を行うクルーズ船社に岸壁の優先的な使用を認める新しい制度を創設し、平成29年7月には6港(横浜港、清水港、佐世保港、八代港、本部港、平良港)を指定しています。“
(引用:国土交通省『国際旅客船拠点として新たに鹿児島港を指定しました』)
鹿児島港は上記既指定6港に続く国際旅客船拠点形成港湾として昨年2018年6月29日に指定を受けていました。今回発表されたマリンポートかごしま(鹿児島港)の新しい岸壁他工事着工の発表はその取り組みへの第一歩ということでしょう。
国土交通省港湾局の『鹿児島港国際クルーズ拠点整備事業』によるとCIQ(入国・税関・検疫)を含む旅客ターミナルなどの整備はロイヤルカリビアンクルーズ(RCL)と連携する方向で八代港に次ぐ2港目の拠点となる見込み。
22万トン級のクルーズ船対応の岸壁整備、となればやはりロイヤルカリビアンの船がメインとなるということで「やはり」という印象でした。
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新しい岸壁の他に浮き桟橋の工事も着工へ
新岸壁の概要
現在使われている16万トン級が接岸できる岸壁の並び、陸側に22万トン級の新岸壁を410m延長、整備する工事が2019年3月9日より着工、完成は2022年頃の予定となっています。
浮き桟橋の整備で乗客輸送強化
また同時にクルーズ船観光客を高速船で運ぶための浮き桟橋の整備も行い、2019年夏頃から供用開始とする発表もされました。
高速船を利用することにより、マリンポート周辺の交通渋滞の解消、大隅方面への新しい観光ルートの開拓などが期待されています。
マリンポートかごしまのこの浮き桟橋から種子島久高速船、フェリーなんきゅうの船を利用し、本港区北ふ頭まで10分、指宿まで30分、根占(ねじめ)まで50分で結ぶとのこと。
(Google mapより引用)
寄港地の移動時間が大幅に短縮に期待
現段階でのマリンポートかごしまから指宿への片道にかかる時間と料金は電車 2時間2分(840円)、タクシー 1時間16分(14,050円)。
現地タクシーの運転手さんによると「時間短縮のためにクルーズターミナルからタクシーで指宿に行かれる方は多いです」ということでしたが
タクシーで往復2時間のところを浮き桟橋から出る予定の船を使えば往復1時間ということで時間も短縮、またタクシー片道料金もシビれる値段です…。
船の料金は未定ですがタクシーほど高くはないのではと予想されます。
大隅エリア根占へは寄港地観光では叶わなかった場所への往復も可能となってくる予感です。
クルーズ船の寄港時間は限りがあるので下船してから観光地までの時間、コストは限りなくミニマムであることが望ましいので浮き桟橋の新設は嬉しいニュースです
次回の鹿児島港に寄港する楽しみが増えたように思えました。
参考▷関連サイト
◉鹿児島港 本港区旅客ターミナル案内図
→桜島フェリーターミナル、種子・屋久島高速船旅客ターミナルあり
◉指宿 トリップアドバイザー指宿観光
◉根占 じゃらんネット 道の駅根占
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