ヒミコ・ショートクルーズ

本日、ドイツ客船ブレーメンの入港を見るため、東京港に出かけましたが入港時間の遅れと、ひどい悪天候のため残念ながら断念いたしました。トホホです。

そんなわけで昼間、お約束通り東京港の水上バス、ヒミコ（トン数不明、２００４年建造）に乗ってきましたのでレポートさせていただきます。

天気がよければ浅草からフルクルーズに乗るつもりでしたが、雨で視界不良で景色があまり見えないようだったので、お台場〜日の出桟橋間の２０分間の超ショートコース（７６０円）にしました。でも十分。

お台場海浜公園の桟橋で待っているとシルバーグレイの偏平な船体が近付いて来ました。

ふだん東京港で見慣れている船ですが、これから実際に乗る立場となると見る目も変わってきます。

あの宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道９９９の作者として有名なマンガ家、松本零士のデザイン、プロデュースと就航前から話題になっていた船。

わたしなんぞは松本零士の船と聞くとすぐに四畳半下宿のような船（どんな外見なんだ！）を思い浮かべてしまいまして…

船内にはバーサンとかトリさんとかがいて、出されるメニューはもちろんラーメンライスとサルマタケ料理。救命胴衣が入っているべき戸棚を開けると ドサドサ落ちて来るのは…

すみません、あまりに古いネタで…ちなみにわたしは戦場マンガシリーズが一番好きでした。

脱線してしまいましたが、外見はヤマト風でも９９９風でも無く、ある種の昆虫を彷彿させるデザイン。

ムシキング大好きな男の子にはウケるだろうけど…ま、航路の特殊性を考えると仕方ないのかな

と昨日まではそう思っていましたが、実際よく見てみると結構イケてるデザインではないですか

特に真横からのスタイルはなかなかのものです。

ガルウイングのドア（これまたなつかしい名前！）をくぐって船内に入ると、外見で想像するよりずっと明るい船内なのに驚かされました。

真っ白な壁とソファ、天井にところ狭しと開けられたのキャノピー風のガラス窓、ライトブラウンのフローリング、刻々と変化する床や天井のネオンライト。

いままで乗ったどんな乗り物とも違った雰囲気。イメージとして７０年代に想像した未来（つまり現在なんだけど）のリビングルームといったところでしょうか？外見以上にこのインテリアは気に入ってしまいました。

パーティにも使うため、船内中央は広く開けてあります。

ちょっとのぞいた操舵室もかっこいい感じ。残念ながら操縦していたのは沖田艦長やハーロックみたいな人ではなかったですけど･･･

その後ろには９９９の車掌、メーテル、鉄郎の実物大（？）のボードが飾ってあり、船内に流れる航路案内放送も彼らがやってくれます。

あのアニメの車掌の声で「右に見えます晴海国際船客ターミナルは、日本の客船の飛鳥、ふじ丸、新さくら丸、おりえんとびいなすが接岸いたします」ってふじ丸以外無い船ばっかりじゃん！飛鳥は最近の出来事だし、おりびいはギリギリ仕方ないとしても、新さくら丸はこのヒミコ就航時にはとっくに引退していたんですけど、車掌さん！

そんなこんなでレインボーブリッジをくぐって２０分の航海はあっという間、視界は決してよくなかったですが、行き交う船やインテリアを眺めているだけで十分に楽しめました。

最後に売店でヒミコのチョロＱを買おうと思ったのですが、残念ながら欠品中。お願いしてショーケースのなかの見本を写真だけ撮らせてもらいました。