今回紹介するのは、1963年4月にたった一度だけひっそりと横浜にやってきたイタリア・コジェドール・ラインのイタリア〜豪州の移民航路客船「フラヴィア」(15465トン、1947年建造)です。
こうしてみると、1947年建造にしてはモダンなデザインのいかにもイタリアらしい洒落た中型客船ですが、この船、実は1961年まではクイーン・メリーやクイーン・エリザベスで有名な名門客船会社キュナード・ラインのれっきとした大西洋航路定期貨客船をやっていました。
これがその当時の姿を描いたイラスト、船名は「メディア」MEDIAといいます。
あえて「フラヴィア」と同じ構図で描いてみましたが。このキュナーダー時代はいかにも無骨で伝統的な英国風デザインの貨客船。
よくぞ同じ船をここまで徹底的にイメージチェンジできるものだと感心してしまいます。
前回ご紹介した「プレジデント・ルーズベルト」のように大改造をするとかっこ悪くなるケースが多いのですが、この船は改造前、改造後でそれぞれイギリス風、イタリア風の味があって甲乙付けがたい珍しい例なのではないでしょうか?
この来航後、しばらく地中海でクルーズ客船として活躍していましたが、1989年に香港で係船中に火災事故を起こして解体されました。
戦後、横浜港に来航した外国籍の客船70隻の写真と絵画を年代順に一堂に展示した特別展、「YOKOHAMAを彩った洋上の貴婦人達」 は来る9月1日(火)から11日(金)まで横浜港大桟橋国際客船ターミナルの2Fロビーにて開催されます(朝9時から夜9時半まで)。わたしが描いたこの「フラヴィア」のアクリル画も展示する予定です。
ぜひ、皆さん見に来てくださいね〜
もちろん入場は無料です。
確かにどちらも捨てがたいデザインですね〜^^;
わたし的にはキュナードのほうが好きですが やはり貨客船のポールがぼこぼこ立っていると客船のスマートさがなくなるし・・・カラーリングはキュナードの重厚さが好きなんですが・・・
ところで あれですが どうもフックの数が足りるのか少し心配ですね〜 ボードに一切持ち込みのフックなど釘式のものは不可でしょうから ボードの上縁に掛ける 提供されるフック&ワイヤーだけで吊るすしかないようですね
yuさん、キュナードの伝統的なカラーリングは本当に味わい深いですよね。
特に喫水線の赤と船体の黒のあいだに白くて細いラインを入れているところがとっても粋だと思います。
アクリル画の展示も楽しみですね〜。
ご成功をお祈りしています♪
ポチ☆。。。
mokoさん、本物の客船の来航は少ないですが、お時間があれば是非見に来てくださいね〜
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