懐かしの外国客船、今回は北ドイツ・ロイド社NORDDEUTSCHE LLOYDの大型定期航路客船「ブレーメン」 BREMEN(32336トン、1936年建造)を描いてみました。
「ブレーメン」と言えば戦前のブルーリボンホルダーの4代目が有名で、わたしもかつて水彩で描いたことがありますが(あれ?「オイローパ」だったかな?ま、いいや・・・)この5代目は北ドイツ・ロイドのオリジナル・デザインではなく、ずっとライバルだったフランス、CGTの「パストゥール」という客船を購入して大改造したもの・・・
仏船時代はCGT特有の超巨大な円筒形の煙突を持っていたのですが、ドイツ人にはあまりにデカすぎると感じたのか、改装ですこし小さめ(まだ十分デカいけど・・・)な紡錘形の煙突に変わってしまいました。
それでも、後ろにもう一本ダミーファンネルを付けて2本煙突船にしたほうが良かったんじゃないの?と思われるぐらい船体の中央前寄りにシフトした煙突が印象的ではあります。
このあと、ギリシャのチャンドリス・ライン(今のセレブリティね)に売られてクルーズ船「レジナ・マグナ」として地中海で活躍しましたが、1980年に台湾に向け解体のため曳航中、インド洋で沈んでその生涯を終えています。
ちなみに現在のハパグ・ロイド・クルーズの小型探検客船「ブレーメン」は6代目の日本製(三菱重工神戸建造の元「フロンティア・スピリット」)。
しばらくずっと日本に立ち寄っていたのですが、ここしばらく来る予定は無さそうですね。
この船、船体のラインは美しく、さすがおフランスだなと思いますが、煙突はトップの丸みを帯びたカバーがどうも気持ちが悪い。ディーゼル機関だから、ファンネルのトップが大きく開いている必要は全然ないのでしょうが、だからと言って不要な部分を塞ぐというのは戦後の流線型信仰によるものでしょうか。それともドイツ人の悪趣味とメンテナンスを考えての合理主義の合力による結果でしょうか。
と悪口を言いつつ、この船もペーパークラフトのキットが発売されているので、いつか作ってみたいと思っているのですが、ポツダム号の建造もストップ&ゴーを繰り返していたりと・・。
Berlinerさん、この船のペーパーモデル、わたしも作ってみたいです。
でも「パスツール」に改造しちゃうかも(笑)
「ポツダム」の完成、楽しみにしております。
PUNIPさん、こんんちは!S.S.BREMENは、渋いですね。船おじさんは、フランスの客船にも少し、興味があります。古い絵葉書をUPしました。トラックバックさせて頂きました。よろしくお願いします。
船おじさん、トラックバックありがとうございます。
「パストゥール」の絵はがき、とってもいいですね。いかにもフランス船らしい味わいがあります。
こんどこの船も描いてみたいと思っていますので参考にさせてください。
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