「ホイールハウス・バー」＠「サン・プリンセス」

先日のプリンセス・クルーズの「サン・プリンセス」の船内見学で。わたしがすっかりハマってしまった公室の「ホイールハウス・バー」

ここに入った途端に挙動不審気味に写真を撮りまくったのは、ここに飾られている往年のＰ＆Ｏ社の客船の絵画や模型がたまらなく魅せられたからです。

その一部をご紹介します。

まずはＰ＆Ｏとして最初の本格的クルーズ客船「ヴェクティス」ＶＥＣＴＩＳ（１８８１年建造、６０００トン）

当時は“クルージング・ヨット”と呼ばれていたようです。

こちらは「メディナ」ＭＥＤＩＮＡ（１２３５８トン、１９１１年建造）、写りが非常に悪くてごめんなさい・・・

恥ずかしながらこの船に関しては船名しか知らなかったのですが、どうやらかつてのメアリー女王の旦那さんであるジョージ５世がインドの皇帝になるとき、戴冠式に出席するために乗船して出港したポーツマス港のシーンのようです。

そんな由緒正しい船だったんだぁ〜

そういえば画面左で祝砲を打っているのはネルソン提督の記念艦「ヴィクトリー」みたいですね。

こちらはずっと新しくなって１９３５年建造の「ストラスモア」ＳＴＲＡＴＨＭＯＲＥ（２３５８０トン）

ストラスシリーズの第三船で戦後のＰ＆Ｏフリートの主力となる客船群の原型となるスタイルをしています。

模型にいきますと、ストラスシリーズの第一船「ストラスネイヴァー」ＳＴＲＡＴＨＮＡＶＥＲ（２２５００トン、１９３１年建造）・・・この船のこともあまりよく知りません（汗）

ウォーターラインのどうやらペーパークラフトのように見えます。個人製作の寄贈品でしょうか？

そして日本でもお馴染みだった２代目「アーケイディア」ＡＲＣＡＤＩＡ（２９７３４トン、１９５４年建造）・・・懐かし〜

こちらはフルハルモデルですね。

「アーケイディア」の姉妹船の３代目「アイベリア」（２９６１４トン、１９５４年建造）

この２隻は建造された造船所が違うため、細部で異なる部分がずいぶんありますが、一番見分けやすいのが煙突の上端部分で、「アーケイディア」が黒く塗られているのに対して「アイベリア」は煙突すべてが黄色（バフカラー）に仕上げられています。

ほかにもこの部屋にはまだまだわたしの萌えなる絵画や模型があるようでしたが、なんといっても単独行動厳禁の船内見学ツアー・・・旅行会社のおねいさまたちがとっても優しい笑顔で、要注意人物になりつつあるわたしのことを見守ってくれていたため、泣く泣くこれ以上の撮影を断念しました。

はいはい、これ以上じっくり見たければお金を払って乗客になりなさいということですね。

さぁて、他のＰ＆Ｏの客船にはどんな模型や絵があるのでしょうか？ このあたり 今でこそアメリカの巨大クルーズ企業体の傘下に下ってしまったとは言えホーランド・アメリカにしろ、キュナードにしろ、歴史のある船会社はいいですね〜