(写真はイメージです)
フライ&クルーズの旅行スタイルを増加
沖縄県へのクルーズ船寄港回数は2017年には515回、前年比30%増加しました。しかしクルーズ客は寄港時間の数時間滞在するのみで、現地での宿泊は稀であり、沖縄観光全体の「平均滞在日数」や「一人当たりの消費額」はほぼ横ばいという状態という現実です。
沖縄県はクルーズ船が増え、船会社が拠点をおくような場所になればクルーズ船への乗船客の宿泊を促すことができるのではないか、ということで観光客がクルーズ船を乗り換えたり、沖縄に空路入りしクルーズ船に乗船し旅を楽しむといった旅行スタイルを増やしていく方向だということです。
現在クルーズ船が停泊する那覇クルーズターミナルは、那覇空港から車で10分、最寄りモノレール駅より徒歩15分、飲食店や土産物店が集まる国際通りへは徒歩20分という好立地でもあります。
沖縄は観光地としてもとても国内外での人気も高いので、クルーズ船に乗船する前後泊も十分に楽しめそうです。季節を選ばず(夏は暑いですが)温暖であることも魅力的な点ではないでしょうか。
アジアのクルーズ拠点を目指す
那覇港は今から約500年前、中国との交易船の出発地点として開港したのが始まりということですが、クルーズ船の寄港状況をみると中国、台湾、香港、マニラなどを沖縄をへて往来している横浜や東京港では見ることのできない珍しいクルーズ船が多いことがわかります。
那覇港が目指すのは、沿岸国をまわるツアーが人気のカリブ海クルーズの発着拠点である米国フロリダ。船会社が沖縄に支店を設ければ新たな雇用機会も生み、地域への経済効果も大きいとみられています。
那覇港の『フロリダ化』構想を進める上で沖縄県は受け入れ能力を高めるために第2バースの建設構想を進め、大型ターミナルや税関施設などの必要なインフラを整備したい考えだという。
また大手クルーズ会社との協議を重ねていく方向で、米国の大手客船会社カーニバル・コーポレーションのアジア担当幹部は、沖縄の空港や宿泊設備が揃っていることを挙げアジアのクルーズ産業のキープレーヤーになることを確信していると指摘する一方で「燃料や食料も供給できること」を拠点港の課題としてあげている。
(引用:日本経済新聞電子版 2018.4.10)
クルーズ船料理に沖縄食材を
”JAおきなわは10日、クルーズ船会社ゲンティン香港と定型詩、クルーズ船ないで提供する料理食材として沖縄の畜産物を供給する覚書を交わした。沖縄県産和牛やあぐー豚といったブランド畜産物など沖縄食材の海外認知度を高め、将来的に輸出拡大につなげる狙いだ。” (琉球新報2018.4.11)
畜産物以外でもゴーヤー、カボチャなどの青果物、シークヮサーゼリーの加工品の提供もする予定で、一部食材は船内でも販売する予定だそうです。
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