下関港・那覇港が新たに国際クルーズ拠点に!
国土交通省はこれまで横浜港、清水港、佐世保港、八代港、鹿児島港、本部港、平良港の7港を「『官民連携による国際クルーズ拠点』を形成する港湾」として指定しています。
2018年10月より「官民連携による国際クルーズ拠点形成計画書」の第3回目の募集に下関港(下関市・MSCクルーズ)、那覇港(那覇港管理組合・MSCクルーズおよびロイヤルカリビアン クルーズ<連名>)からの応募があり、下関港と那覇港を「『官民連携による国際クルーズ拠点』を形成する港湾」に追加決定されました。
「官民連携による国際クルーズ拠点」とは?
国際クルーズ拠点として国が指定した港湾において民間による受け入れ施設整備を促す。
・岸壁(公共)…港湾管理者は優先的に使用を許可
・旅客ターミナルビル(民間)…クルーズ船社が整備し、他社にも使用を認める
つまり、国が指定した港に船会社がクルーズターミナルを整備し優先的に岸壁が使用できるというのが「官民連携による国際クルーズ拠点の形成」。
『2020年までに訪日クルーズ旅客500万人』という国の政策に伴うものです。
◉各指定港と連携する船会社 ( )内年度は運用開始年
・横浜港(2019)—郵船クルーズ、カーニバル・コーポレーション&pic
・清水港(2020)—ゲンティン香港
・八代港(2020)—ロイヤル・カリビアン・クルーズ
・佐世保港(2020)—カーニバル・コーポレーション&pic
・平良港(2020)—カーニバル・コーポレーション&pic
・本部港(2020)—ゲンティン香港
・鹿児島港(2022)—ロイヤル・カリビアン・クルーズ
・下関港(2023)—MSCクルーズ
・那覇港(2022)—MSCクルーズ、ロイヤル・カリビアン・クルーズ
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下関港&MSCクルーズ
下関の優位性を活用した東アジアクルーズの拠点化を目指し、日本起点のクルーズの寄港地、フライ&クルーズの寄港地が目標として掲げられています。20万トン級対応の岸壁の整備が進められます。
【官民連携によるクルーズ拠点形成検討委員会の評価】
下関港は、中国起点、日本起点とするクルーズ双方からも魅力的な港湾であり、今後も寄港数が増加傾向が見込まれる。また隣接する北九州市などの周辺地域への経済効果の波及も期待されたようです。
那覇港&MSC・ロイヤルカリビアン
東洋のカリブ構想の実現に向け、那覇港発着のフライ&クルーズの推進など国際クルーズの拠点化を測ることにより、質の高い世界基準の国際観光リゾート地の実現を目指すことが目標とされています。22万トン級に対応可能な岸壁の整備に入る予定。
【官民連携によるクルーズ拠点形成検討委員会の評価】
沖縄県策定の「東洋のカリブ構想」に向け、県内港湾の中心的役割を担い、質の高い世界水準の国際観光リゾート地の実現を目指すなどの計画であることを確認。フライ&クルーズへの取り組みや南西諸島周遊クルーズの提供など今後も寄港回数増加が見込まれる点などが評価されたようです。
(引用:国土交通省>>報道資料 下関と那覇港を「『官民連携による国際クルーズ拠点』を形成する港湾」に追加で選定しました(第3次選定)2019.1.3.1)
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