今年2005年もあと残り半月と少し、ここで今年私が訪問した6つの港について客船ターミナルを中心に書いてみたいと思います。
●横浜港(2月から10月まで5回)
客船ターミナルは港の中心の大桟橋埠頭にとても広い建物があります。高さは低いので泊まっている船は他からも良く見えますし、屋上はうねうねとして芝生になってとても気持ちのいいスペースです。
大型クルーズ客船だけでなく、港内クルーズのロイヤルウイングや伊豆諸島航路の東海汽船も発着する、総合的な客船ターミナルで、いつも多くの人でにぎわっています。地下鉄みなとみらい線の駅からも近く、近所に山下公園や中華街といった観光名所がある、ロケーション抜群のターミナルです。JR桜木町駅近くから海上バスで行くこともできます。
●東京港(8月、9月、たぶん12月)
クルーズ客船は晴海ふ頭、伊豆諸島小笠原航路と港内クルーズは竹芝〜日の出埠頭、長距離フェリーと沖縄航路はお台場の先の青海埠頭と広い港内のあちこちに分かれています。
竹芝〜日の出はゆりかもめの駅のすぐ近くなのでアクセスはいいですが、晴海は路線バスだけ、青海フェリーターミナルに至っては公共交通機関は一切ありません(フェリーの発着にあわせてミニバンが近くの駅まで送り迎えしてくれる)。どこも無人のターミナルビルだけはやたら立派なだけに、東京都民の私としては税金の無駄使いを感じさせて虚しくなります。
●那覇港(4月)
離島航路用の古くからある那覇埠頭と泊埠頭、本土航路とクルーズ客船用の新港埠頭の3つのターミナルがあります。どこも路線バスのアクセスはいいのですが、新港埠頭は実際に客船が泊まるバースとターミナルの間がものすごく離れていて、辺鄙な場所にあります。将来的には大きな客船ターミナルビルを建設する予定があるようですが・・。
那覇埠頭はあまり現在は使われていないようですが、泊埠頭は「とまりん」という名前のターミナルビルがあり、小さな離島航路用のフェリーや客船が絶えず出入りしていて活気があります。船好きにはとても楽しい場所でした。
●名古屋港(10月)
名古屋の中心から地下鉄で30分ぐらいの駅の近くのアクセス抜群の場所に、ガーデン埠頭という船客ターミナルがあり、港内クルーズもここから発着しています。この周りは南極観測船ふじの保存や水族館、観覧車、イタリア村(ベネチアの町を模した商業施設)などがあって、ちょうど東京のお台場を小さくした感じでにぎわっています。
長距離フェリー乗り場はここからかなり離れたところの金城埠頭にありますが、電車を乗り継いでいくこともバスで行くこともできます。ただしターミナルビルは、発着する船の立派さを考えるととても小さくて、ちょっとがっかり、東京港とまではいかなくても、もう少し何とかならんかなあ。
●清水港(7月)
清水駅からバスか海上バスで10分ぐらいのところにある日の出埠頭に古い倉庫を改造した船客ターミナルがあり、クルーズ客船と伊豆の土肥行きのフェリーが発着しています。富士山が真正面に、右に三保の松原が見える美しい港です。
近くにはヨットハーバーや複合商業施設がありおしゃれな感じ、ここから港内クルーズで新型の双胴船とクラシカルな帆船の2隻が就航しています。とくに帆船オーシャンプリンセスはお勧めです。来年はマンション客船ザ・ワールドが来航する予定になっています。
●仙台港(10月)
船客ターミナルは仙台駅から路線バスで40分ぐらいのところにある太平洋フェリーの乗り場だけ、ただしここのターミナルビルは名古屋に較べるとだいぶ立派です。
クルーズ客船はもっと港の出口に近い中野埠頭という貨物専用埠頭に接岸するようで、ターミナルビルらしきものはありませんでした。もちろんアクセスもタクシーだけだと思います。
比較的小さな港なので港めぐり船も無いようでした。
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