清水港の帆船、オーシャンプリンセス

昨日、ご案内した１６日に横浜港にやってくる清水港の帆走客船オーシャンプリンセスについてすこし解説したいと思います。

この船は１９７４年にポーランドで建造された二檣スクーナー型帆船で、総トン数２３２トン、全長３７メートル、旅客定員最大１４１名。

現在エスパルスドリームフエリーの管理の下に清水港めぐりの遊覧クルーズやディナークルーズについていますが、もとは地中海の大金持ちのプライベートヨットでした。

訪れた著名人はカラヤン、ケネディ大統領、エリザベステーラー、エンツォ・フェラーリ、ヘミングウェイなどなど

そんなものすごい人たちを乗せたことのある、この船に去年、清水港で乗ってきました。

しかも私一人のために貸切で航海、その料金はたったの１４６０円！どうだ！すごいだろう！エヘン

って威張ってみましたが、たまたまそのとき平日で（わたしの場合いつも平日）ほかにだれも乗る客がおらず、全くのゼロならば運休するものの、わたしが事もあろうに切符を買っちゃったものですから、わざわざ走らせてくれたんですね、これが・・・つまり全然すごくない、ただのひま人。

なんだか申し訳ないような気も少ししたものの、デッキチェアにふんぞり返って行き交うヨットに手なんか振ったりしちゃうと気分はもはやモナコの大富豪。Ｆ１のオーナーになっちゃおうっかな〜っと。

船体やデッキには本物のチーク材、本物のマホガニー材、本物の真鋳、いたるところに凝った彫り物の飾り。近頃の船の合板、射出製形品ばかりの艤装とは趣が全然違います。手入れはものすごく大変とか・・

特に驚いたのは船体外板のリベット打ち構造、つまり溶接ではなく鉄板を鋲（びょう）で打って止めているわけで戦前の船なら当たり前でも最近の船では見たことがありませんし、この当時の船でも珍しかったと思います。（２枚目の写真）

ところが一歩船内に足を踏み入れてみると以外にフツーなのでちょっとがっかり。パーティーをしやすいように日本に来て改装されたのでしょうが、スカンジナビアのような華麗な内装を期待してたのに〜って感じです。（５枚目の写真）

それでも清水港の美しい景色（富士山は残念ながら見えませんでしたが）と停泊中のいろいろな船を見ながらの４０分間のクルージングはとても充実したものでした。

ちなみに、乗組員のかたに聞いた話による（おねーさんに聞きまくってしまった）と通常の湾内クルーズでは規定により帆走は出来ないそうです。

今回の飛鳥お出迎えクルーズ以外にも横浜開港祭りなどで時々横浜港にはやって来ます。ぜひ機会があったら乗ってみてください。

オーシャンプリンセスのＨＰはこちらからhttp://www.dream-ferry.co.jp/ocean/ocean.main.html