なつかしの客船、今回は戦前のカナディアン・パシフィック・ラインの客船、エンプレス・オブ・ブリテン(42348トン、1931年建造)です。
建造された翌年には早くも世界一周クルーズで来日。これまで日本にやってきた最大の客船、日本の客船の3倍近いサイズということで、横浜や神戸の港には連日、黒山の人だかりが押し寄せたそうです。
この大きさは戦後、P&Oラインのキャンベラ(44807トン、1961年建造、1966年初来日)がやってくるまで34年間破られることはありませんでした。
いまや世界の客船の中では4万トンというとほんの中型クラス。それでも真っ白な船体と3本の巨大な煙突は限りないまでの堂々とした風格を備えています。
残念ながら第二次世界大戦中に戦没。戦争はこういった素晴らしい船たちも根こそぎ奪って行きました。
イラストは、船の美しさを追い求めたいわたしが、和辻春樹博士の「随筆・船」とともにバイブルのようにしている野間 恒氏著の素晴らしい写真集「船の美学」(舵社刊)に載っている同船のサンフランシスコ港停泊中の息を呑むような写真を描き写させていただいたものです。
すごい!ただならぬ威容が感じられますね。
黒山の群集が驚いている様子を髣髴とさせます。
これは本当に凄味のある船絵です!ドキドキします。
船の美学、素晴らしい本ですよね!図書館で良く借りてきました。
Antonさんの「威容」という言葉がぴったりですね。手前にずらりと並んだ自動車が何とも言えない良い雰囲気です。そして船がまた景色になる素晴らしい姿ですね。
アントンさん、この絵にふさわしい楽曲を考えていただけるとうれしいです。
内緒さん、そのとおりですね。
わたしもあの場所であの展示をみるといつも深いため息になります。
fismajarさん、やっぱり「船の美学}を読んだ事があるんですね。
図書館においてあるなんてすごいです。
わたしは何度も何度も読み返してもうボロボロです。
つうせいさん、一度機会があればこの絵の元となった写真を見てください。
本当に素晴らしいです。
写真の中に吸い込まれそうになります。
古風なマスト、最近あまり見られませんが船らしいもので、今後の船でデザインされますかね。好きなマストです。(船の美学)は素晴らしい本です。
たかまるさんも「船の美学」をお持ちですか?
このころの船はマストも重要なデザイン的要素のひとつでした。
こういう船はもう造られないでしょう。
もちろん、この船は知りませんでしたが。。。
文中の「キャンベラ」なっつかしいなぁ〜!どっかに、最後の入港ゆう情報で撮った写真あんねやろけど。。。
かがしはん、キャンベラの最後の来日は1992年の2月、神戸と鹿児島に立ち寄っています。(横浜最終寄港は1989年)
その時の写真を持っている人、いないかな〜
コメントを投稿する
コメントを書く