先日、横浜港にセブンシーズ・マリナーの来航を見に行った時のこと、
客船の接岸している大桟橋と赤レンガパークの間にある、象の鼻地区と呼ばれている小型船がたくさん係留されている岸壁で飛鳥とマリナーを撮影したあと、臨港プロムナードの下を歩いて大桟橋方面に向かっていました。
「ん?なにか違うぞ?」
答えはすぐに分かりました。このあたりでわたしが一番お気に入りだった、小型船荷役用に昔使用していたと思われる小型の廃クレーンがいつの間にか撤去されているのです。
もうずいぶん以前から使われなくなっていたような錆だらけのその重機は、この横浜港の長い歴史を見守ってきた生き証人のようにそこにいつも佇んでいました。
その周りはいつもゴミだらけで、誰も見向きもしなかったのでしょう。
荒れるがままと言う感じでちょっとかわいそうな思いでいつもそこを通るたびに眺めていました。
今、そこには回転式のレールの跡が円形にわずかに残るだけ、その面影すらありません。
一体いつ取り壊されてしまったのでしょうか?
かつて荷役のための船が行きかう、本当の意味での活気に溢れた横浜港の雰囲気を現代に伝える遺跡としてぜひ残しておいて欲しかった構造物でした。
以前、ここでスケッチしてそのまま描きかけにして忘れていたこのクレーンの絵を、当時撮った写真を参考にしながら大きな用紙に描き直してみました。
バックの大桟橋に泊まっている客船は商船三井客船のにっぽん丸(21903トン、1990年建造)です。
下に自分で撮影した写真も貼っていきます。
どなたか、いつごろこのクレーンが設置されたのはいつごろか?また撤去されたのはいつなのか(わりと最近だと思いますが…)ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
どこかに移設されているか、大事に保管されているのだと嬉しいんですけど…
そうそう、ありましたね、こんなの。
それより、絵の見事さに驚いてしまいました。なんと味わい深い!
クレーンがどうなったのかはわかりませんが、こんな風に描いてもらって幸せなクレーンです。
私も廃クレーンと一緒に見る横浜港の風景は好きでした。5月19日に撮影した時にはまだありました。その時の写真TBしておきます。
PUNIPさん、この絵は本当に味があります。素晴らしい絵ですね。特に廃クレーンの描写が写真を見ているようです。 神戸のまつ
いい「絵」!風情があります・・・欲しいなぁ(^^;
ぽち・・☆
あ・・・じゃむオジさま・・
おんなじこと、考えてはるし〜〜ヽ(^o^)丿
アントンさん、こういう古く錆びた機械物を描く時ってなぜか気合が入っちゃうんですよね。
船も同じです。なかなか無いけど…
わっつさん、トラックバックありがとうございます。
モノクロの写真も雰囲気があっていいですね。
わたしが7月に行ったときもあったような気がするのですが定かではありません。
あって当たり前だと思っていたのでなんだかとても寂しいです。
まつさん、神戸でもこういう風景を探してみてください。
じゃむオジさん、音実さん、まとめてレスします。
・・・あげません!(きっぱり)
でもポチ、サンキューです。
・・・やっぱり???・・・
・・・しくしくしく・・・〔爆)
素晴しい表現力にはポチ論!が一つでは足りません。
寂れたクレーンとにっぽん丸...思いもよらない組み合わせにただただ感服するばかりです!
らつ子さん、ありがとうございます。
おっしゃるとおり、錆び付いたクレーンと現代風の華やかな客船の対比をここで見るのが好きでした。
本当にこの絵の通りに見えたんです。
横浜の隠れた名所がまたひとつ減ってしまって本当に残念です。
ありましたね、これ。というか、あのプロムナードの下って歩けたのですね。水上警察のカッターが泊まっていたりで立ち入り禁止かと思っていました。少なくともQE2来航のときにはありましたよ!
こたけさん、特に問題なく歩くことが出来るのですが、赤レンガ側からの入り口が分かりにくくて歩いている人はごく少ないですね。
やはりスケッチをしている人が多いように感じました。
ここから見る大桟橋の客船はなかなか見ごたえがありますよ。
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