船舶のイラストをメインテーマとしたブログってまだまだまだごく少数、というかほとんど存在しないと言ってもいいぐらいなのですが…
そんな中、大英帝国の戦闘艦に大いなる造詣を示し、素晴らしい船の絵画の数々をアップしておられるfismajarさんのブログ「恍惚なるモナカ」 。
そして、客船を主にして水彩でのイラストをバカみたいに粗製乱造してアップしているこのブログ「PUNIP・CRUISES」
先日(9月12日)に予告いたしました、この2つのブログのコラボレーション企画がついに完成いたしました!
伏せていた船名は「プレトリア・カースル」PRETORIA CASTLE(17392トン、1939年建造)
この1隻の船をお互いに描きあって、fismajarさんお得意の女性キャラクターを添えた作品として同時公開しようと言うもの。
それではこちらをご覧ください
上がfismajarさんの描いたプレトリア・カースル、下がわたしの描いた同じプレトリア・カースルです。
え?名前が同じだけで全然別の船じゃないかって?
いえいえ、ところがこの2隻、実は全く同じ船の戦前と第2次世界大戦中の姿なのです。
つまり英国ユニオン・カースル・ラインのイギリス〜アフリカ航路の貨客船として完成したばかりの姿を描いたのがわたしの絵で、1943年、大英帝国海軍に徴用されて空母に改造されたのちの姿がfismajarさんの絵なんです。
日本でも有名な初代あるぜんちな丸など、空母に改造されて第二次大戦を戦った船は数多くあるのですが、商船時代と軍艦時代とで同じ船名を使うなどと言うのは珍しいことなのではないでしょうか?
さらにこの船、もっと珍しいことなのは、戦争が終わった1946年にもといたユニオン・カースル・ラインに返還されて空母になる前とほぼ同じ形にもう一度改造されて客船としてカムバックしたことです。
東京オリンピックの時に来日したフェアスカイなど、空母から客船になった船も数多くありますが、こうして客船→空母→客船と移り変わった船はめったにあるものではありません。
さすがに血なまぐさい戦場を駆け抜けた船名をそのまま使うのは憚られたのか、「ウォリック・カースル」WARWICK CASTLEと改名されましたが、当時の写真(絵はがき)を空母前、空母後に見比べてもほとんど見分けがつかないぐらい完璧に元通りの姿に戻っています(総トン数は17387トンとほんの少し減少しています)
この船の客船時代および空母時代の写真はこちらのサイトを参照してください。
そんなこの船の数奇な運命を紹介したくて、今回ミリタリー系の艦船の絵を得意とするfismajarさんに話を持ちかけて今回のブログでのコラボ作品集となったわけです。
わたしの絵について少し解説しますと、バックの港はこの船の最終目的地、南アフリカのケープタウン。後ろに見える山はこの街の名物のテーブルマウンテンです。左の女性はもちろんfismajarさんのオリジナル。
当時のファッションのスーツをこの船の船体色に合わせ、ユニオンカースルのファンネルマークをモチーフにした帽子をかぶっています。
そんなわけでこのコラボ企画も無事完成!
fismajarさん、大事なお仕事の一番忙しい真っ只中にこんな無理難題をお願いして、しかもこんな素晴らしい作品に仕上げていただき本当にありがとうございました。
つうせいさん、ご名答です。さすがです!
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HMS PRETORIA CASTLE & RMS PRETORIA CASTLE
船体イラスト fismajar&PUNIP
キャラクターデザイン fismajar
オリジナル構図 PUNIP
レタリング fismajar
構成 fismajar
らつ子さん、ありがとうございます。
こうして見ると二人の作風の違いがよく分かって面白いですよね。
まったく同じデザインの船を描き較べると、さらに違いがよく分かるのでしょうが、そうすると「コラボレーション」ではなくて「コンペティション」になってしまうので(笑)
浦郷湾さん、凛々しさ、色っぽさはひとえにfismajarさんのおかげです。船を擬人化するという特殊技法の持ち主です。
お二人ともこの船を知っているからこそ描ける大作ですね〜
オイラは全く知らない船ですが・・・。敬意を表してポチッと。
こたけさん、ありがとうございます。
この船のことは知っているひとはごく少ないかも知れませんね。
船の長い歴史の中にはこうした数奇な物語がいくつも存在するようです。わたしはそのごく一部しか知りませんが…
こじ太郎さん、ありがとうございます。
たしかにこの船に関してはもちろんのこと、このころの戦闘艦および商船の構造をよく知っていて描きなれたものでないと描けない作品かと思います。
そんな意味でもうまく仕上がって嬉しいです。
素晴らしいコラボレーションですね♪
ファンネルマークをモチーフにした帽子は言われないと気づかなかったですね(すみません・・笑)
すてきなイラストにポチ☆。。。
mokoちゃん、ありがとうございます。
客船のほうのファッションは当時のイングリッド・バーグマンを参考にして遊びであの帽子のデザインにしたそうです。よく見るとマストまで付いています。
空母のほうは英国海軍婦人部隊(WREN)の制服だそうで左肩の記章まで正確に描かれています。すごいとしか言いようがありません。
ぶらぼ〜!!
すばらしい!なにからなにまで文句なし!傑作連打!!!
お見事お見事。あまりの腕の凄さに脱帽しました。美女と船いい取り合わせです。
あまりの豪華さにこちらも黙っていられませんので再度伺います。
ひとり+一人の絵はは、何十人分もの絵の深みと効果を表現しています、最大限のポチ論!
アントンさん、ありがとうございます。
わたしの客船の絵がもう少し発色がいいほうが良かったかななんて反省しております。
また次もやりたいです。
つえださん、美女はどちらもfismajarさんの腕によるものです。
わたしはこんなに上手に女性を描くことは出来ません。
本当にうらやましいです。
らつ子さんに続いて真瑠実さんも来てくれたのですね。ありがとうございます。
真瑠実さんの絵、とくに静物画にはとても及びません。
お恥ずかしい限りです。ははは(汗)
えとえと、
初めてのコラボ経験でしたが、画伯をはじめ皆様の暖かいコメントに感激しております!ありがとうございます!
当方、まだまだ修行が足りず画伯の絵のような味わい深さ屋造詣の深さには、なかなか到達に遠いかも知れませんが、何卒温かく見守って頂ければ幸いです。^^
この場を借りて、重ねて御礼を申し上げます!!
fismajarさん、こちらこそ勝手なお願いにお付き合いいただき本当にありがとうございました。
わたしがこの企画を持ちかけたときに想像していたイメージにまさに寸分たがわぬものに仕上げていたことに驚きと畏敬の念を感じております。
これを機会にお互いの画法の研鑽の糧となれれば幸いです。
な〜んて堅っ苦しい書きかたをしちゃいましたが、つまりはたのしかったし、おべんきょうになったのでまたやりましょうね!っていうことですよ〜
あたたかいコメントをいただいた皆さんにも感謝です。
これからもお楽しみに〜
お二人さん、素晴らしいです。それぞれの絵も素敵ですが、コラボで作品を作って楽しむなんて羨ましい限りです。是非2作目、3作目と続けてください。 神戸のまつ
PUNIPさま
こんにちわ。
素晴らしいコラボレーションですね!今後にも期待してます!
ファンネルマークの帽子は、最初見たときは「んんん〜!」と目が点に(笑)。
よく見ると飾りにマストまで!参りました!
では、失礼します。
まつさん、わたしにとっても初めての合作で、素晴らしい体験をさせていただいたと思っています。
また機会があればfismajarさんにお願いしたいと思っています。
鉄軌星斗さん、帽子のデザイン、そういう遊び心が素晴らしいですよね。わたしも最初見たときはなるほど〜と思いました。
客船⇒空母⇒客船ですか・・数奇な運命をたどった船ですね・・
いろんな事を考えさせられましたが、なんといっても素晴らしいコラボレーションにポチです〜♪♪
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