木の板の表面を半田ごてのような機械で焼きながら絵を描いていく、ウッド・バーニングの第一作目が完成しました。
戦前、日本郵船が欧州航路に計画した17000トンクラスの3隻の貨客船、通称「NYKクラス」の第一船「新田丸」(17150トン、1940年建造)、先日の大さん橋ミニ個展に来ていただいたA.Yさんのリクエストです。
現実には戦争がすでに始まっていたヨーロッパ航路には就航せず、ほんのわずかな期間サンフランシスコ航路に投入されただけで空母に改造され短い生涯を閉じてしまった薄倖の船ですが、絵では遥かイギリスまで航海したことを想定、本来はロンドン港なのですが、わたしの好みでサウザンプトンに入港させてみました。
さて、このウッド・バーニングですが、機械は大きなホームセンターや画材店でも扱っているとのことですが、わたしはネット通販で白光((株)のマイペン・アルファというのを購入しました。
実際に使ってみると思ったほど難しくなく、ペン先の温度調整で色の濃淡を出すことが出来るので初めての方でも描きやすいと思います。
気に入った写真をトレーシングペーパーで木材に書き写してそれをペン先でなぞっていけば出来上がりで、はみ出したり間違ってしまった部分はカッターナイフやサンドペーパーで表面を削ってしまえばOKなのでペン画よりもある意味楽チン・・・
ただ、真っ黒の部分はさすがに塗る・・・じゃなかった焼くのに時間がかかるため結構忍耐強さと根気が必要かも知れません。
あと、ペン先は当然のことながら非常に高温になっているので取扱いには十分に注意してくださいね。
出来上がりはご覧のとおり、セピア色の写真のようなノスタルジックな雰囲気になるのでやはりこういったかつての定期航路の客船が似合うと思います。
今度はどんな船に挑戦しようかなっと♪
流石!一作品目からこの仕上がりとは凄すぎです!!
実物を早く見たいです 次は砕氷船で展示がいいな〜☆
へぇ、細かいタッチが出いるものですね。銅版画みたい。
ノスタルジックな感じがいい。懐かしの客船にはお似合いの手法になりますね。イギリスまで来ましたから、次は照国丸ではいかがでしょうか。
セピアな感じがノスタルジックで素敵ですね(^^)
実物は木の感触もあるんでしょうね〜(^^)
わっつさん、おそらくもうこれ以上の進歩は無いと思いますけどね(笑)
砕氷船は無彩色ではいかがなものかと…やっぱ、派手派手オレンジでしょう。
Berlinerさん、たしかに銅板画っぽい雰囲気もありますね。
「照国丸」…いいですね〜 実は「靖国丸」ともどもまだ一度も描いたことが無いんです。
でも次は大阪商船に挑戦したいですね。
nekoさん、おっしゃる通り木の感触もなかなかいいものですよ。
ペン画にはない温かみが感じられます。
とても素敵な仕上がりですね!次の機会には実物をみてみたいです。
☆
おお、新境地ですね!暖かい感じが素晴らしい。
m_satttさん、ありがとうございます。
もう少し練習して軌道に乗ったら、秋ごろには何らかの形で公開したいと思っていますのでぜひ遊びに来てください。
fismajarさん、紙二ペンや絵の具で描くのとはまったく違う独特の雰囲気がありますね。やはり木材本来の持つ温かみと柔らかさなのでしょうか?もう少し技術を磨きたいです。
こんにちわ。A.Yです。新田丸拝見しました。流石です。この角度は新田丸が引き締まって、より均整のとれた船影に見えますね。サウザンプトン港にはセピア調が似合いますね。遠方に見える船尾は、もし沈まなかったらのタイタニックでしょうか?
あきさん、その節はご来場ありがとうございました。
この角度で描くことはあのときにリクエストをいただいた時点である程度決めていました。
ただしこの角度での画像がないのでほとんど想像で、煙突は自分なりにバランスを考えて一番いいと思われる位置に置いたのですが、もしかしたら実際はもう少し前かも知れません。
左の背景の客船は特に具体的な船ではなく、「オリンピック」クラスにも「モーレタニア」クラスにも見えるようにわざとあいまいに描いてあります。
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