チャリでの追っかけっこを終了して、今度は東京港の定期海上交通システム「アーバンランチ」に乗船してお台場から豊洲までの航路で「ヴォイジャー」の姿を拝むことにしました。
あ~すいません、そこの内航貨物船さ~ん、ちょっとどいてくれませんかねぇ〜
東京港は相変わらず靄に包まれております。
この船の特徴のひとつである、船首のデザイン…建造当時はもう少し普通のとがった船首だったのですが、いつのまにかこんな形になってました。
気になるのがブルワークと呼ばれる船首デッキの鉄板の覆い板です。
普通の船だと人の胸の高さぐらいまでなのですが、この船はほとんど1デッキ分、つまり人が完全に隠れてしまうぐらいの高さがあります。
これじゃ、もやい綱とか出し入れするときに全然見えないじゃん…????
内側はいったいどうなっているのでしょうね〜
答えは次回
もうひとつ気になったのがこの船尾の何の窓もない広い船室部分…
この船の公式サイトのデッキプランを見てもここの部分に関してはグレーに塗りつぶされていて何の記述もされていません。
最初、シネマルームかと思ったのですがどうやらそうじゃないみたいです。
う〜ん、いかにも怪しいなぁ…建造当時からあったみたいだけど
秘密の貨物艙? クルー用の公室? 捕まえた海賊の拷問部屋(怖!)?
こんな揺れの少なそうな、眺めのいい場所を乗客に開放しないなんてもったいないですよね。
この船はもともと「クラウン・モナーク」という船名で1990年にカリブ海クルーズに就航したのですが、ほどなくキュナード・ラインに僚船とともにチャーターに出され、しばらくキュナード・レッドのファンネルを着けて走っていました(2月26日からの大さん橋の絵画展ではその時の様子の絵が見られます…とわざとらしく宣伝)
その後は香港でカジノ船になったり、探検クルーズ船になったりで現在に至っています。
この船の存在を知ってはいたもののまさかこの東京港で見ることが出来るとは思ってもいませんでした。
もう十年ぐらい前から造っていて今だに完成していない豊洲大橋越しのショット
陸上から客船を眺められる場所の少ない東京港でこの橋さえ完成すればやっと少しはその不満が解消されるのですけどね。
ただし晴海が国際客船ターミナルとしての役割を果たすのはどうやらあと5年ぐらいとなりそうですが…
豊洲のららぽーとの発着所に到着
アーバンランチの手前には昨年より運航を始めた羽田空港からのVIP客を乗せて日本橋や浅草などを結ぶ「リムジン・ボート」の姿も見えます。
すごく馬力のありそうな船外機をつけて、いかにも速そうな船ですね。
豊洲から晴海まで路線バスが出ているのですが、今回はのんびり歩くことにしました。
対岸のセメント工場にはこんな渋いセメントタンカーが荷役作業をしていました。
船尾には「益福丸」「広島市」と書いてあったのですが、ネットで調べても結局どんな船なのか判りません。
前々から一度じっくり見てみたかった「晴海橋梁」と呼ばれる廃線と錆びた鉄橋
昭和32年の建造とのこと…開発著しい東京ウオーターフロントでは珍しく手つかずのまま残された昭和の遺構です。
古びたセメント船と現代のタワーマンション群がいいコントラストになっています。
スケッチブックを持ってくれば良かった…
先ほど「アーバンランチ」でくぐった豊洲大橋のたもとを通過
この調子だと今年の夏ぐらいには開通しそうですね♪
分譲マンション客船「ザ・ワールド」は間に合うかな?
豊洲から運河伝いにゆっくりと30分ほど歩くと目指す晴海の客船ターミナルと「ヴォイジャー」の姿が見えてきました。
そういえば3年近く前のあの震災のときも、繋がらない携帯電話を握りしめてトボトボとこの道を銀座に向かって歩いたっけなぁ
40分かけてやっと晴海ターミナルに到着(遅!)
いや〜今日はよく運動したぞ〜
そんでもってガードマンのおぢさんの目を気にしながらSOLASフェンスにレンズを突っ込んでやっと撮った写真です。
次回、晴海国際船客ターミナルから見た「ヴォイジャー」編に続きます。
…たぶん
もしかしたら先に出港編かも…(汗)
ここもオリンピックで周辺がらりと様変わりするのでしょうね
東京港が本腰入れ始めると横浜港的には困るので
眠っていてくれた方が助かるんですが^_^;
yuさん、この辺りはオリンピックで選手村になることが既に決定しています。
船客ターミナルは船の科学館前に移転しますので永年にわたった晴海埠頭もどうやらあと数年で幕を閉じる事になりそうですね。
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