横浜港がキュナード客船「クイーン・エリザベス」の来航で、異様な盛り上がりを見せているその日…
一隻のベテラン航海練習船が引退のため、生まれ故郷の横浜港に最後の寄港を果たしました。
その船の名は「大成丸」(5886トン、1981年日本鋼管鶴見工場建造)
日本で最後に生き残った、もしかしたら世界でも最後かも知れない蒸気タービンエンジンを推進動力とする練習船です。
新港ふ頭に停泊中の姿
航海練習船らしくブリッジが上下二つあることを除けば離島航路の貨客船のような均整のとれた美しいスタイルで船ファンの間でも人気の高い練習船でした。
いかにも船らしいデザイン…大きくて高い煙突が蒸気タービン船であることを誇っているかのようです。
・・・
大さん橋のQEとのツーショット
壮大な女王様を見たさに足早に過ぎ去っていく人は多くても、ひっそりと停泊している純白の彼女に足を止める人の姿は見られません。
サークルウォークからの遠望
QEの大さん橋離岸とベイブリッジ通過を見届けたあと、彼女の姿がもう一度見たくてまたここに来てしまいました。
このあと20日に彼女は最終目的地である和歌山の由良にむけて出発…この写真がわたしがこの3代目「大成丸」を見た最後の姿となりました。
ところでこの3代目「大成丸」には先代の「大成丸」(1948年建造)の丸窓(スカッツル)が2枚飾られていました。
この2代目「大成丸」はもともと日本郵船の北海道航路の貨客船「小樽丸」という船だったということから、今回の引退を機会に横浜の日本郵船歴史博物館に戻されることになったそうです。
いずれ博物館で展示されることもあるとのことで、楽しみです。
この日、博物館前の寒桜は開花宣言が本日、関東でも出されたソメイヨシノより一足お先に満開になってました。
わたしはというと、このたび4代目「大成丸」として稼働する新型航海練習船の最新の絵を進水式の画像をもとに現在制作中…
実際の船は4月12日(土)の午前10時には東京港お披露目となります。
こちらも実に楽しみ…
Punipさん、ご無沙汰しています。
出張中でなければ見に行ったのですが。。
学生時代に乗っていた船なので、引退は実に感慨深いです。姉妹船の北斗丸は一足先に引退してしまいましたが、姉妹そろってホテル大成、軍艦北斗などと言われていたのがなつかしいです。
タービン船での機関当直の暑さは今でも忘れられませんが、ディーゼル船に比べて振動や油臭さが少なかったことを覚えています。
先代のスカッツルは確かに第一教室だったかに飾られていたのを思い出します。
タービン船だけに中々難しいでしょうが第二の人生として何処かで再会できることを楽しみにしています。
同感! ケレン味のない、というか、
ホント船らしいデザインです。
ところで、写真4枚目の大成丸の「・・・」、
少し遅い時間に向かった私がバッチリ記録してましたので追記しました。
http://blogs.yahoo.co.jp/ifihadyou0602/11391716.html
プニップさんこんにちは♪
大自分は竹芝から晴海埠頭を見るとよく停泊しているのを目撃しました。鉄道も船も引退と聞くとやはり寂しいものです。
お疲れ様でございます。
トラバさせていただきます。
nakamuraさん、わたしも大昔、初めてタービン船(初代にっぽん丸)に乗客として乗った時はあまりの振動の無さにびっくりした思い出があります。
エンジンルームは暑かったんですね。
今後の彼女の行先は気になりますね…燃費が悪いので客船としては使いにくいし…難しいところです。
ARCadiaさん、ありがとうございます。なるほど綺麗にお化粧直しするものですね。
わたしも見たかったです。
リゾートゆうさん、たしかにいつも晴海ふ頭に泊まっていて、あまり気にもかけなかった船なのですが、こうして引退となると実に気になります。
人間(っていうかわたしですが…)って勝手なものですね。
ふねきち様、お疲れ様でございます。
トラックバックありがとうございました。
横浜は何人ぐらい見送ったのでしょうね。
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