今年は「ダイヤモンド・プリンセス」と「フォーレンダム」とか、「セレブリティ・ミレニアム」と「コスタ・ヴィクトリア」の並びとか、外国客船同志の大さん橋の競演が話題になっていますが…
船による国際定期航路華やかし時代の横浜港はそうした外国客船が並ぶというのはごく普通のことだったようです。
あの伝説の東京オリンピックの5隻並びを筆頭に4隻が並ぶことも何度もあったとか…
今回ご紹介するのは今年も何度も来航する「セルブリティ・ミレニアム」の所属会社 セレブリティ・クルーズのルーツたるギリシャのチャンドリス・ラインの「クイーン・フレデリカ」QUEEN FREDERICA(21300トン、1927年建造、もとアメリカ客船「マロロ」)が初めて日本に来た時の外国客船4隻並びの様子です。
手前の大さん橋山下公園側Aバースに停泊しているのが「クイーン・フレデリカ」
今のセレブリティと同じXのファンネルマークをつけていますね。
おとなりのBバースのグレーの客船はアメリカAPLの太平洋定期航路客船「プレジデント・クリーブランド」PRESIDENT CLEVELAND(19339トン、1947年建造)
その向こう新港ふ頭側のCバースは現在のプリンセスクルーズやP&Oクルーズの前身である英国P&Oラインの「ヒマラヤ」HIMALAYA(27955トン、1949年建造)…この4隻の中では最大ですね。
左のDバースに煙突とハウスだけちょっと見えているのがフランスのMM社の「カンボジュ」CAMBODGE(13520トン、1953年建造)です。
こんなに並んでも4隻の合計総トン数は82114トン…「セレブリティ・ミレニアム」1隻よりも少ない数字なのですから時代は変わったものですね〜
ちなみにこの絵を描くにあたって、元になったマリンタワーからの俯瞰画像は存在しません。
先日図書館で見つけた雑誌「世界の艦船」のバックナンバーの記事を参考に自分の想像を交えて描いたもので、4隻の接岸位置と船首の向きは正確ですが、そのほかのまわりの貨物船は超テキトーです。
「クイーン・フレデリカ」と「プレジデント・クリーブランド」のあいだも実際はもう少し離れていたでしょうね。
ま、わたしの絵なんて落書きみたいなものですから細かいところは気にしない、気にしない
…って気にしているのは自分だけど…(汗)
ホ〜です、1968年ですかあ。
もしかしたら当時はわかっていたのかもしれませんが、クイーンフレデリカが来航していたなんて今では全く意外としか・・・しかもチャンドリスとして。
ワタシの中ではクイーンフレデリカといえばホームライン。どちらかといえば典雅な同社船隊では厳つい方、といった印象があります。
帰宅して確認したら
クイーンフレデリカ時代はホームラインズ傘下とはいえギリシャ船籍だったのですね。
ファンネルマークからホームラインズと思い込んでました。
ARCadiaさん、わたしの場合、逆に思い浮かべるのは「クイーン・フレデリカ」= チャンドリスのXマークなんですよ。
超ベテラン客船ばかりのフリートの中でも一番年期の入った一隻としてよく覚えています。
今のセレブリティからは想像がつかないですね。
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