遅れに遅れている、三菱重工長崎で建造中の「アイーダ・プリマ」
あのなんとも言えない船体ペインティングは長崎港で初めて見た人の度肝を抜いているようですが…
今を去ること50年近く昔の1968年、アメリカのイタリア航路の定期客船「インデペンデンス」INDEPENDENCE(23719トン 1951年建造)がこんな大胆な太陽のデザインを船体にペインティングしてクルーズに就航していたことがありました。
当時若者に大流行していたサイケデリックデザインを取り入れて、Go Goクルーズと銘打って若年層をターゲットにしたクルーズを展開しようとしたのですが、これが見事に大コケw
ナウなヤングたちwは「アホらし…」と言って見抜きもせず、一年もたずしてクルーズは終了したそうです。
それから数年後、この客船の存在を知ってか知らずか、わが日の出る国では画期的な長距離大型カーフェリー「さんふらわあ」が誕生しました。
こちらは反対に大ヒットを飛ばし、それから45年、太陽のデザインを船腹に描いた「さんふらわあ」シリーズが二十数隻も生まれては消え、いまだに10隻が現役で活躍中。さらに今後も続々と新造船が計画されています。
「インデペンデンス」と「さんふらわあ」を見比べてみると、デザインコンセプトとしては一見似ているようですが、「インデペンデンス」は岡本太郎風の目玉付き、さらに太陽のフレア? というか光線?というかが、船体を突き破って救命ボートをまたぎ、2本の煙突まで続くという非情に凝ったものであることが判ります。
資料によるとこのペインティングだけで当時のお金で100万ドルがかかったとか…
それに比べると、我が「さんふらわあ」は実にすっきりしていますね。
またこんなペインティングの客船、比較的若年層向けのカーニバルクルーズあたりで復活してくれないかなぁ
日本に来て「さんふらわあ」シリーズと並ぶと面白いんだけど…
ちなみにこの「インデペンデンス」、晩年は日本の神戸で本格的クルーズ客船(もちろんもっと地味な普通の塗装です)に改造され、2001年までハワイクルーズに就航していました。
当時勤めていた会社の社員旅行でホノルルに行ったときに沖合を走る姿を見たことがあります。
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