昨日の記事の続きです。
絵画展の作品制作のロケハンに三浦半島の浦賀港を訪れたわたしは、湾の東西を結ぶフェリーボート(本来の英語のferryとは本来「渡し舟」の意味…いつの間にか自動車を乗客ごと乗せる船の意味に日本でも海外でもなってしまいました)の「愛宕丸」に乗船、つかの間の船旅を楽しむことにしました。
操舵室は船尾にあります。
大人ばっかり定員12名目一杯乗ったら、視界が悪くなって船長さん、困るかもw
料金は以前に乗った時の150円から200円に値上げされていました。
南の湾口から最奥部まで南北に細長い浦賀湾を渡この航路の乗り場はそれぞれ西浦賀、東浦賀と呼ばれています。
乗ったのは西浦賀のほう
船着き場脇にトモ付けされた砂利運搬船がいい味出しています。
考えてみれば、この4.8トンの渡し船がわたしにとって2016年最初の船旅
さて、今年はいったい何隻の船に乗ることになるのでしょうか?
とりあえず次は5日後には16000トンのフェリーに乗るけど…
船上から見た湾奥部の様子
真正面に造船所が見えます。
うん、この景色も絵にするのにいいかもしれません
それにしても真冬だというのに快晴で風もなく、絶好の船旅日和
航海時間わずか3分…カップラーメンが出来上がるぐらいの時間で対岸に到着です。
もっと乗ってたいぞ!
たまには浦賀港一周クルーズでもやればいいのに
東浦賀桟橋に接岸中の「愛宕丸」の全体
ちっちゃ!
わたしを降ろすとすぐにまた西浦賀に向けて出港。
そしてお客さんを乗せてすぐさま戻ってきました。
稼働率 なかなか高いぞ 愛宕丸
ってなぜか五七五調w
船着き場から少し南に歩いたところに由緒正しそうな神社がありました。
そのちかくの海岸から見た対岸の砂利運搬船
この日、この港にいた少し大きな船はこの2隻だけでした。
昔はもっとたくさんの船で賑わっていただろうにねぇ…
神社脇の石段を登って山の上にいくと眺めがいい場所があるというので、さっそく登ってみることに…
でもここでも日ごろの運動不足がもろに露呈
たった200段ほどの石段の途中で何度もへばりそうになり、頂上に着いた頃には真冬だというのに汗をかいていました。
でも頂上から見た景色は抜群
東京湾の入り口の浦賀水道が一望に出来ます。
ペリーの艦隊は画面左手あたりに錨泊して、カッターボートで浦賀に上陸したとか
現代の黒船たる外国の10万トンクラスのクルーズ客船(実際は白船だけど)の入港をここで眺めるのもいいかもしれませんね。
あ、でもその前に足腰を鍛えておかなくっちゃ(-_-;)
ここは江戸の昔から海上交通の要所
対岸の岬の先端には江戸時代の灯台である燈明堂(レプリカ)が見えました。
さすが歴史ある港町ですね。
眺めに満足して石段を下りてもと来た神社に戻る途中にガラス張りの小さなカフェがありました。
お店の名前は「サロン アカンサス」…画面右手前にそのアカンサスの植栽が見えます。
玄関にたなびくユニオンジャックに導かれるようにふらふらと入ってみました。
中はこんなお洒落なお店
英国で「コンサバトリー」と呼ばれる木製&ガラス張りの温室を直輸入して16年前に浦賀港を望むこの地に建てたのだそうです。
わたしとしては戦前のヨーロッパの客船によく見られたウインターガーデンと呼ばれる公室を連想してしまいました。
話好きでとっても気さくで品のいいご婦人オーナーと美味しいアイリッシュコーヒーを飲みながらお話し
聞けば植物のアカンサスが大好きで、その花を中心にしたイングリッシュガーデンを造りたくて、こういう温室を英国から持ってきたとか…
わたしがこのアカンサスの花をモチーフにした船首&船尾飾りを持つ東京海洋大学の保存帆船「明治丸」の話をすると、ご存じなかったようでとても興味を示されて、「それはぜひ見てみたいわ!」とおっしゃっていました。
このカフェの庭から浦賀の街並みが望めるのですが、残念ながら港はほんの少ししか見えません。
もう10mも高いところに建っていれば、もしかしたら長崎のグラバー邸の超ミニチュア版みたいなお店になったかも知れませんね。
素敵な隠れ家風カフェに別れを告げて、少しだけどこんな古い町並みを見ながら浦賀駅に戻りました。
描く絵の構想もなんとか練れて、船旅も楽しめた大満足の小さな港町浦賀のお散歩でした。
さて、来週は昨夏に続いてまたしても北の大地だぁぁぁぁぁぁ
2月の三陸沖は揺れるかなぁ? それも結構楽しみw
コメントを投稿する
コメントを書く