他のツアー者も沢山いた熊野古道
大門坂を登って行くオプショナル(以下、OP)ツアー参加者は想像してたより多く、飛鳥IIの乗客以外のツーリストも沢山いました。列をなして熊野古道をゆっくりと登り始めて行きます。
大門坂は緩やかですが階段になっていて、その一段の高さはとても低いとは言えませんでした。
義母の他にもOPツアーに参加したもののバスに残っていた人が複数人いたようです。
義母が参加できるかどうかは予め、ストリートビューで調べてみて大丈夫だとと思っていたのですが、実際坂はゆるやかでもゴツゴツとした地面で直前に無理そうと判断して正解でした。
移動のバスは、大門坂を登りきったところでまた乗車することになっていたので、そこまで運転手さんのガイドを聞きながら車窓からの景色を楽しんだようでした。
迷子になった義父、どこに行った?
大門坂を登り始めて数分後、年配のご婦人が坂の脇の用水路にすっぽりと胸まで落ちてしまう事件がありました。足取りは義母よりもずっとしっかりしていましたが、ほんの一瞬の脇見だったのかもしれません。
枯葉に覆われた側道は危険だということがわかりました。
大きな太い幹の杉の木が階段の両サイドに立ち、枝や葉ですっぽり覆れた熊野古道は、積極的に深呼吸してしまわずにはいられない森林浴を大いに楽しめるところでした。何度も止まっては写真を撮り、それを繰り返しながら私、主人はゆっくりと登って行きました。
時々後ろを振り返り、主人と義父がいることを確認…しているつもりでしたが…大門坂を登ったところで主人と合流し移動のバスに乗り込むと、戻っていたと思われる義父がいません。
バスに乗り込んだのは私たち夫婦が最後でした。今まで登ってきた坂の下の方はもう誰もいません!
どうやら、歩きながら私と主人が義父だと思っていた人は、他の参加者だったようでした。とっさに、さっき用水路にハマったご婦人のことを思い出しました。もしかしたら、坂の下の方で用水路に落ちて自力で上がって来れないのかも!
主人と飛鳥IIのOPツアースタッフの方が、登り口まで戻ってくまなく探しに行きましたが、どこにもいません。義父の携帯電話に電話してみても電源が切られていて連絡のしようがない…。
一体どこへ行ってしまったのか。忽然と姿を消した義父。私たちもどこで最後に義父を見たかを思い出しますが、やはり大門坂の麓で一緒に写真を撮った時が最後だったかも…。
バスに戻って席について発車を待っている他の参加者の方も、バスがなかなか出発しないのでだんだんとザワついてきました。
「一緒に来た人はなんで目を離すのかしら?」とヒソヒソ。その通りで何も言えません…無事でいてー!
とりあえず私と義母はバスの中で待ち、主人と飛鳥IIの引率スタッフの男性とで今来た熊野古道の坂下まで行き、更に他のOPツアー客と一緒にさらに先へ行っていないか見に行きました。
コメントを投稿する
コメントを書く