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完全保存版【コスタ ネオ ロマンチカで行く】お手軽カジュアルクルーズ Episodio-2

シリーズ  2018 コスタ・ネオロマンチカ お手軽カジュアルクルーズ

■何故、評価の高かった前半から、旅程後半にかけて評価を落としていったのか■

→ロマンチカが遭遇した災難とは?

あるお客様がこんな事を言っていました。

『何度もこの船に乗ったけど、こんなに人が多いのは初めて☆』

コスタクルーズというのは、他の船会社よりも安いクルーズなんですが、今回は更にその半額という激安特価だったのです。

で、行き先は台湾と宮古島ですから、プチ海外&リゾート気分を味わう上でもうってつけなスケジュール☆

そりゃ満室になってもおかしくありません。

つまり、このお客様の一言が全ての災難を包括していると言っても過言ではありませんb

【宮古島…激安でこの景色が見れると思えば…行っちゃいます】

晴海埠頭から出航した最初の頃は、クルーも気さくだし、お客様もアットホームに話しかけてくるし、その割に子供が少なくワチャワチャしている感じもなく、船上にはゆとりがありました。

で、警戒していた?食事でしたが、ランチ(ブッフェ)もディナーも及第点。

前々回、あまりの大味に閉口した【ボイジャー】に比べれば、全然美味しい☆

【ブッフェバイキング…物を選べば美味しいものはあります】

【ディナー…白米と味噌汁も選べたりしますb】

とまぁ、そこまではよかったのですが、2日目以降は…

2日目:神戸からの乗客の避難訓練のため、メインダイニングClose。

3日目:バカみたいな行列待ちでいつ席に案内できるか分からないと断られ諦め。

4日目:20分以上待って何とかディナー。

5日目:出航時間が21:00で、船に戻ってみたら既にClose。

6日目:長い行列に並んで何とかディナー

7日目:有料レストラン利用

8日目:行列に並んで何とかディナー

【これ、漠然と群れているのではなく、ディナー待ちの行列w】

結局3回、ディナーをスカされた事になります。

まず、

●メインダイニングのスタッフが少な過ぎる

他のクルーズ船では、手を挙げれば誰かがオーダーを取りに来たり、ワインを頼めるのですが、ロマンチカでは、手を上げたくてもフロアスタッフがまるで居ない。

●ディナーの時間が短過ぎる上にブッフェの方も同じ様な時間にClose

最初から席に座れば、1時間でもディナー時間としては充分。

ですが、出遅れて座った時はとても時間が足らない上に、諦めてブッフェに行っても、ブッフェもその時既に遅し、Closeになってしまうのです

●軽食が食べられるサブ・ブッフェのバイキングがショボ過ぎる

他の乗客に聞くと、今まではそんな貧相ではなかったそうで、今回はこのサブ・ブッフェにはパッサパサのハンバーガーやチビパン、カスッカスのサラダがあるだけな上に1日を除き、全く同じメニュー。

他の船では夜食もそこそこ選んで食べられただけに、深夜小腹が空いても、食指が動かないとはこの事ですb

【満席というより、スタッフの対応が追いつかず忙しない…】

ここからは推測の域を出ないのですが、ディナーやブッフェの運用時間を減らせば、サービスの時間も減る。

サブ・ディナーのメニューもショボいものにすればコストも下がる。

で、有料のラーメンやピザで売り上げを伸ばす。

で、それに加え、今回は激安特価のクルーズにより満室になったのが祟り、混乱してしまった…そんなところでは無いかと。

運良くレストランの席に座ってディナーを味わっていた時、あちこちで皿やグラスを落としては割っているシーンを目撃しましたww

余裕の無さが見られたと言うか、何というか。。。

ディナーだけでなく、ランチでもオーダーから料理が出てくるまで30分…宮崎での観光時間を削られた、なんて事も。

隣のリピーターのお客様も

『こんなの今まで無かったんですけどねーっ☆』

と、苦笑されてましたww

なお、ダイニング満席で断りを入れるスタッフの言葉。

『いつ席をご案内できるか分かりません。ブッフェでもレストランと同じ食事を提供しております!』

とは言うものの、ブッフェのメニューは実際は半分もレストランメニューを再現できていない上に、新鮮さに欠けている事を付け加えておきます。

そして、この章の最後として、メインダイニングの食事は決して悪くなく、毎日ちゃんと食べられれば、クルーズ料金に対しては美味だったと擁護しておきましょうww☆

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■ソフトとしてのおもてなし/ハードとしてのおもてなし■

単純にスタッフからサービスを受ける事や、美味しい料理を提供してもらう事だけがホスピタリティではなく、船の装備であったりレイアウトであったり、用意されている備品であったりもハードとしての『おもてなし』と言えます。

この章では9日間の内に味わった満足点と及第点に達していない点を述べてみましょう(ディナーの件は前述したので省きます)。

ただし、真面目に書き出すと莫大な記述になってしまうので、良くも悪くも強く心に残っている項目だけに留めますb

≪印象に残った良い事≫

●有料のピザレストランは本格派☆

ピザ専門のシェフが焼く【石釜焼きピザ】(クルーズ船で石釜を導入しているのはコスタクルーズだけ、らしい)は、味が絶品な上に、1枚8ドルで2人でシェアできる大きさ☆ 殆どの人は無料ブッフェでランチするので並ぶ事もなく、大満足☆ 評価【85点】☆

【ピザの基本、マルゲリータ☆ かなり美味しい☆】

●カフェの前でこじんまり開催される【ピアノ&バイオリン演奏】

1日3回の演奏なんですが、参加型イベントと違い派手さはないものの、私達の年齢では綺麗な音色を聞きながらゆったり過ごすのがフィットします。最初は観客も少なかったのですが、クルーズ後半は評判が高まってきたか、臨時の椅子がセットされて人が横切れないほど、フロアに観客が溢れかえっていました。 評価【80点】☆

【ピアノ&バイオリン。ここ、ホールじゃなく、廊下で演奏してますw】

●意外に揺れない船

5万トンクラスという、今では世界的に小さい部類で、且つ高さも10階層で重心も高そう…さぞ航海中の揺れもそれなりかなー?と思っていましたが、意外に腰の強い船型で、私達は最下層フロアである事も手伝って部屋に居る時も船酔いするなんて事はありませんでした。…あ、私は船酔いするワケはないので、連れがねww 評価【80点】☆

【展示されてたロマンチカの模型。こう見ると優雅な船体です】

●部屋が広い!(私達は固定丸窓付きの2人個室)

ドアからロッカーまでの通路幅が最小限となっている代わりに、ロッカーからベッドまでの床面積が広く、狭苦しい感じが無い☆ 過去の船の同クラスの部屋が空間利用が巧みとは言え、妙に圧迫感があったので、リファインされたというデザインも含め、大満足。連れも『この部屋ならバルコニー要らない☆』と申しており、満足度【90点】☆

【ベッドの手前が広いのが分かります。キャリーバッグをガーっと広げて、荷物のパッキングが出来るのは重宝します】

【おまけに最下層だったので、タグボートからの水先案内人の乗り降り等を、窓からこんな距離感で見れました☆】

≪印象に残った及第点に及ばない事≫

●水が不味い! ひたすら不味い!!

部屋の洗面の蛇口をひねったらですね、水が出てくると同時に、まるで下水の様な臭いがバスルームに充満するんですよ、マジでマジでマジで。

これで飲料可能だってんだから信じられない☆

レストランで飲める無料コーヒーなんぞは『初めて飲む得体の知れない黒く不味い液体』としか思えず、ミルクを加えるとさらにマズさ倍増!www

尚、これには苦情か何かあったのか、日に日に改善されていき、最終日にはブッフェの水もコーヒーも飲めるレベルになりました☆(美味くはないが、普通になったww) でも部屋の水道水は最後まで悪臭を放っていましたwww

因みに有料のコーヒーは大変美味しいというのと、ブログで既に水の不味い情報を仕入

れていたので、ブリタの携帯浄水器を帯同しており、対策もバッチリ☆ それでも、一度浄水した水を、もう一度繰り返し浄水しないと飲めたものではない、という恐るべしロマンチカ、って事と、自宅の水では、浄水効果があるのか無いのかサッパリでしたが、ロマンチカのお陰で見事に浄水能力を確認できた、って事ですww( ̄▽ ̄)b 水の評価【0点】☆

【ブリタ 1.5L濾過ボトル】

●帰港時間が短すぎる!

多少の例外はあれど、今までの船はざっくりと『10:00入港/19:00出港』みたいな感じで、ツアーを使わない現地観光もそこそこ出来ましたが、ロマンチカの場合、再びざっくり言うと、『14:00入港/20:00出港』みたいな、入港が遅い上に滞在時間が短く、平たく言うと、宮崎も台湾も宮古島も、本来行きたい所を切り捨てた上に、慌しくジェットコースターの様な展開で観光せねばならず、オマケに入港したのに下船許可が下りるのが1時間以上不意に遅れたりと、大いに不完全燃焼の現地観光となりました。

それでもそこは機転の効く私ですから、その場で効率の良い観光方法を見極め、少しでも連れが楽しめる様に臨機応変にリカバーしましたけどねb

(現地観光って、主に女性が好むもので、私達男共は、どっちかいうと”荷物持ち”の存在ですから…苦笑 船の運営評価【30点】。私の機転【120点】(爆

【もう慌てて観光したので…宮崎の…なんだっけ?ww】

●プロムナードデッキが無い

これは不満というか、それがあったらより良かったのに…という事項ですが、船の配置としてプロムナードデッキ(船の両サイドを歩ける外の廊下)が無い、というのはこのロマンチカが初めてで、にっぽん丸や、ボイジャーやセレブリティで出来た『海面の近いところをぐるっと巡りながら散歩』、という事がロマンチカでは出来ないのです。

流れる海面を直接見るには、最上階のアッパーデッキから、遠ぉ~い海面を見るしかありませんb 評価…不満とまでは言わず【60点】☆

【ボイジャーの長大なプロムナードデッキ】

●やっぱりね、階層ブチ抜きライブシアターは欲しいところです☆

前述した通り、アクティブに歌えや踊れや、皆と語れやを好む人はロマンチカはどストライクな船ですが、私達夫婦をどちらかと分類すれば、【鑑賞派】なんですよねb ですから、各デッキで、ダンスやライブも開催はされたものの、所詮は”平屋”でのライブですから、広さも無ければ奥行き感も無く、鑑賞席も平置きですから、後ろに座れば見難い上に、今回は満室で人も多く、そんなライブには人が溢れて、立って見る場所すら残されていない…とにかく窮屈な場面を多く感じたものでした…評価【50点】☆

【ボイジャーの3層吹き抜けのシアターホール】

【セレブリティ・ミレニアム。同様に3層吹き抜けの大シアター】

書き出すと特にキリがありませんが、夫婦二人の結論は、『もうこの船はいいや』で一致しました。

『水が美味しくなって』『寄港先が魅力的でたっぷり時間があり』『メインダイニングの時間や回転処理が改善され』『今回の様な激安特価』であればあるいは…ですが、多くの項目は『また次に乗ってみないと分からない事』であり、そのリスクを負うよりも、私達にはまだまだ次に乗りたい船や行きたい場所が多くあるのですb

本当は各船会社は、クルーズ中に次のクルーズを予約すると格安になるとか、一度乗れば次は割引が適応される『リピート割り』などを実施していますので、私達の様に次から次へと別の船に乗るのは費用的に効率的ではありませんけどね。

では、次回は各地散策の模様と、写真で紹介するロマンチカ各施設のレポートをして…最終章にできればなー、と思います☆

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