台風であっても安全とあれば、 キャプテンの判断で 船は進みます。
勿論,各寄港地の係官や 本社などと 綿密に相談はしていると思いますが 決定はキャプテンということで、アナウンスが行われます。
逆に、これだけの大人数の人の安全を預かっている 大変な 仕事ということですね。
船によってはキャプテンが操舵室から、パブリックスペースに出ていらしてお見かけすることがあるときもありますが、今のダイヤモンドプリンセスのキャプテンは めったにお見かけしません。
スタッフに効くとずっと操舵室にいらっしゃるか、あとは休憩されているかみたいに 聞きました。
パターに記事が載っているのを読むと 経歴なども書いてあって、親密感が上がります。
ほかのオフィサーと一緒に、アトリウムそばの壁で紹介されているところでも 写真がついています。
やさしくて生真面目という感じの方です。
毎回、いろいろなことが起こることもあるクルーズ。
ですが、ほとんどは 内内に処理されて、乗客は 公に知らされてホリデイ気分を壊されたりすることが 内容になっています。
まあ、急病人で コースが変わるとか、ヘリコプターがくるとかのことは アナウンスがあって みんなで心配したりしますが、たまに亡くなった方が いてもそういうことは 比較的伏せられていて、そばで 見聞きした人が 話したことが広がって 、気の毒だけどうらやましいとか ちょっと不謹慎なので ひそやかに人の口にあがったりします。
ですが、今回、この台風の影響で いよいよベトナムという6日目に 入港できないので 抜港となり、次の寄港地香港へ向かうと決まったのです。
さらにあと二日シーデイが増えました。
勿論、台風で ひどく揺れたり、あぶないことが起きても怖いので 普通の乗客は すんなり、あきらめます。
状況によっては お詫びとして本社が オンボードクレジットなどを 出してくれることなどもありますから、おとなしく、受け入れるのが勿論のことです。
ですが、今回、全船内にキャプテンからアナウンスがはいり、聞いた乗客はびっくりしました。
数名の乗客が 今回抜港が続いたことに対して クレームをフロントに申し出て、
フロントのスタッフに暴力をふるったとかで とても憤っていらっしゃるよう。
日本人も多いので、すぐ女性が通訳を入れましたが、 その方も伝えにくそうに訳しています。
英語では 比較的、ストレートにおこって話していらしていたのですが、訳はなんとか、丁寧に荒立てないように苦心して話していたので ストレートに意味が分かりにくい、日本の方もいらしたようです。
それも、結構長く続いたトラブルで 3回ほどアナウンスがありました。
乗客も今回はとてもおどろいて、海外の経験豊富な方でもこんなことをキャプテンが直接全員に放送するなんて 初めて聞いたという人ばかり。
何があったのか、ひとしきり、これで 盛り上がってしまったところもありました。
シーデイがつづきましたし。でも全員があんな、いいキャプテンをこんなに怒らせるなんて なんて奴だというような意見のほうが 多く、それに、キャプテンが フロントのスタッフももちろんすべてのスタッフは 自分の保護下にあるというような発言をされたので、そこも 立派とキャプテンの株は 上がりっぱなしでした。
不満に思っていた方もたくさんいらしたことは 予想がつきますが、
大自然が相手の船旅ですから こんなことで 何か騒いでもどうしようもないことでしょう。
だれかが言い出したら、何人かが、一緒にさわぎだした、アジア人という話が
ながれてきたときは 心配しましたが、日本人は そういうパフォーマンス的クレームをつける方は少ないだろうと、思っていたら、やはり日本語を話す方では なかったようでした。
抜港というのは 本社でも相当に大変で、 まず、乗り込んでくる方や降りるはずの方の手配から、観光などのキャンセルも大人数広範囲ですし、予定もいろいろあるし、 パターだってすぐに作り直さなければならないし、それはそれは苦労が多いと思います。
スタッフは休みなしで 働きっぱなしですし。
予想はしててもとつぜんですから。
その中でずっと、ちゃんとした食事をだし、お客を退屈させずにさっさと行動するオペレーションの良さは 素晴らしいと、プリンセスならではと 御贔屓の私はまたしても 思うのです。
余談ですが 日本の名だたる日航などでも 15年ほど前、高校生留学をした娘が 出発が遅れたせいで ついた先の現地国内の乗継便で 乗り遅れ、日本まで電話をかけてきて 驚いたことがあります。
午前中のことでしたが 日本の日航に問い合わせると そのことは 午後4時まで 連絡がこないとかで どうにもできないとけんもほろろでしたね。
結局、現地の親切な航空会社の方が 無料で乗り遅れたチケットでのせてくださったので 事なきを得ましたが、日航と信頼して 高校生一人で 行かせましたが、何かあったら、こんなものです。
クルーズでは 今のところ、プリンセスがそういう意味で 安心ですね。
ほかの船は 時によって オペレーションが悪いこともあります。
それにしても
船の世界は紳士の世界で、海賊船だってミスター云々と呼ぶのを カリブの海賊の映画でもよく見かけます。
紳士淑女で、大人の旅をするというイメージを私などは 大事にしたいと思っていますが、中にはこんな騒動も起きてしまうのには驚きで、いろいろなことがあると
逆に感心していました。
そして、シーデイが長いので あちこちで 顔見知りができ、おしゃべりを交わすようになり、エンターテインメント以上に 楽しむことが できました。
多少なりとも、英語ができますと 海外の方とお知り合いになれて 視野が広がるようにおもっています。
楽しむだけでなく得ることも多いのが クルーズと 行くたびに気がつきます。
横浜をでてシーデイは 一週間でした。
すばらしい秋の大航海にほんとになりました。
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