朝から冷たい雨、昨日から風邪気味で体調があまり良くありません。(そのくせ飛鳥のペパクラを作っていた)
新しめの中途半端なサイズの船だったら絶対パスするところですが、今日の相手はわたしの少年時代からの憧れの船。当時のノルウェー客船ビスタフィヨルド。
ン十年来の念願を果たすためにも何としても行かなくては・・と言うわけで鼻水をたらしながら横浜港大桟橋に行ってました。花粉症と風邪のダブルパンチでもうグショグショ。
始めてこの目で見たサガルビー(24,492、1973年建造)はついこのあいだ、飛鳥を見た後だけにさすがにずいぶんと小さい感じ。船体色が濃紺なだけに余計そう感じるのかも知れません。
それでもその船体色のぬりわけで描かれるシアライン(舷弧線)は天下一品の美しさです。アンティークな一流家具を見るような気持ちで見ていました。
雨は上がったもの低く雲は垂れ込め、まるでイギリスの冬空のような雰囲気の港の中、船の角窓からは柔らかい明かりのもと英国客船らしい上質でスノビッシュな雰囲気がただよってきます。
ただ、よくこの船を称して「海のロールスロイス」と呼ばれていますが、イギリスの高級船だからなのでしょうが、どうも少し違うような気がします。船をクルマに例えるのはどうかと思いますし、わたし自身サガルビーにも、ロールスロイスにも当然乗ったことがありませんが、もっと重厚な中にも、小粋で瀟洒な感じのイメージがします。しいて言うなら「海のヴァンデン・プラ・プリンセス」なんてどうでしょうか?
ところでトパーズって旧いローバーの4ドアサルーンって感じがしません?(さっきから思いっきり例えてるじゃねーか!第一、フツー誰もわかんないって!)
夜の帳が忍び寄ってきた午後6時定刻どおり、サガルビーはゆっくりと大桟橋を離れ、はるかミッドウェーに向かっていきました。
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一番下の写真はわたしにしては珍しい、横浜市港湾局のホームページ、サガルビーの船内写真からの転載です。
中央階段の壁とおぼしきところにかかっている、旧い客船の船首のモノクロ写真、全身ライトグリーンのキュナードライナー、2代目カロニアの写真です。
このサガルビー、ノルウェーからキュナードに売られたあと、しばらくビスタフィヨルドのままでしたが、しばらくして3代目カロニアを襲名しました。その後今の会社サガ・クルーズに売られてしまったわけですが・・・。
おそらくそのとき掲げられていたものをそのまま使っているのでしょう。伝統を何よりも重んじる、イギリス人の誇りのようなものをこの写真から感じました。
贅沢を言わしてもらえれば、キュナードレッドのファンネルのまま、この船を見たかった気がします。
でもお願いだから横浜港の灯台にぶつからないでね!
PUNIPさんこんばんは。風邪の中お疲れ様でした。写真掲載ありがとうございます。PUNIPさんのおっしゃっていた通り、美しいですね。タイタニックを想像してしまいますが、失礼かな?英国らしい雰囲気、分かる気がします。キュナードなんですか?なるほどって感じです。風邪、お大事に!
今はキュナードではなく、サガ・クルーズという別の会社に移っています。あまりの寒さに風邪は悪化中、妻と子供からはあきれられています。
あれれ?まだ起きてらっしゃったんですね。この寒さじゃ悪化しますよね。是非温かくして就寝下さい。キュナードじゃなかったんですね。失礼しました。憧れの船体、見ることができてよかったですね!
私も当時は憧れの船でした。 あとロイヤル・バイキングの船も・・・。
良いですね〜♪思い入れのある船に出会えるなんて、本当に羨ましいです。バンプラに例える所はなかなかですね^^この船も是非、見てみたいですね。
サガルビー無事に到着しましたなぁ。バンプラでっか?なんか判る気ぃしますわー。skyblueさんのロイヤルバイキング懐かしい響きや〜!スター・シーは結構神戸港になじんでたもんな〜。
skyblueさん、ロイヤル・バイキングの3姉妹もちょうどこの船と同時期なんですよね。でも全然雰囲気は違います。あちらは当時かなり未来的なデザインな気がしました。でもどちらも本当にいい船です。
黄龍さん、かがしさん、バンプラ分かっていただいて、本当にうれしいです。ありがとうございます! そういう船もクルマももう現れないのでしょうか?無理なんだろうなぁ、きっと・・
素敵ですね〜☆個人的には「キュナード色」が好きですが、最近見られなくなったこの形、お気に入りです(^^)内装がどうなったのか覗いてみたい。。。
たまりんどさん、この船のカロニア時代を見たことがあるのですか?もしかしたら乗ってたりして・・・ぜひブログ記事にしてください!現在の内装の様子はこちらで見れます。http://www.city.yokohama.jp/me/port/cruise/2006/0310/photo.html
港の見える丘公園から「サガ・ルビー」の出航の様子を見ていて、随分時間が掛かったように思いました。やっぱり何かあったんでしょうか。真っ暗でよく分からなかったのです。
Tsuseiさん、あの時は大桟橋からバックで出て、右に船尾を振って、さて前進して出発!と思ったとたん、しばらくその場で止まったままの状態が続きました。古い船だけにエンスト?と思ったぐらいでした。やはり機関が古いので前進、後退の切替がすぐに出来ないのかも知れませんね。
ちなみに「横浜港の灯台云々」は二代目カロニアの日本来航の際、横浜港の白灯台にぶつかった事件のことです。その経緯はJTB発行の横浜大桟橋物語に詳しく載っています。
古い記事へのコメントで申し訳ありません。
こんなデザインの客船はもう現れないでしょうね。
こういう船らしい船のデザインは大好きなんですけどね。
クルマの世界ではビートルやミニ、チンクチェントなど、
昔のデザインを現代風にアレンジしたものも出てきてますが、船の世界では無理なんでしょうかね。
関門海峡を通過中の姿を撮影してましたのでTBさせて頂きます。
DOCKさん、数万トンクラスの大型客船で昔のデザインをそのまま再現して建造しようとすると、同じサイズで数倍のコストアップになってしまうそうです。しかも採算性はそうとう悪いとか・・・難しいでしょうね。
トラックバック、ありがとうございました。
そんなにコストが嵩むんですか!
ということは、今残っているクラシックライナーはかなりの貴重品ってことですね。
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