駿河湾の奥深く、伊豆半島の片隅で、
一隻の古く美しい船が静かに朽ち果てようとしています。
レストランを廃業し閉鎖されてもう一年
遠目にはその白鳥のような姿に衰えは見えません
ただ子細に見ると細く華奢な煙突には錆びが浮き出ています。
真後ろから眺めると全体に少し右に傾いているようにも見えました。
カリブ海に乗り出す夢が砕けたあと
今の所有会社は沈黙を続けています。
飛鳥で世界一周に出かけられるような方たちが
本当に客船が好きであるなら
このちいさな船の輝きを取り戻すのは
さしたることとは思えません。
何時の日か、この船の甲板に多くの見物客があふれ
レストランでスモーガスボードに舌鼓を打つ日を
夢見るのはむなしいことなのでしょうか?
平成18年4月12日(水)撮影
きれいなスタイルしていますね。船上パーティなどに利用したい船です。ところで、スモーガスボードってなんですか?
あ・廃業したんですか?一度行こうと思っていたとこです。残念です。
駒さん、スモーガスボードとは北欧風のビュッフェ、つまり日本で言うバイキング料理のことです。キャビアやサーモン、ニシンといった魚介類、腸詰類が中心です。以前ここがホテルだったときに夫婦で泊まって食べましたが死ぬほどおいしかったです。横浜では大桟橋のすぐ近くのスカンディアと言うレストランで食べられます。あ!日本でビュッフェをバイキングって言うのはバイキングの本場、北欧から連想されたのかなぁ?
taskaさん、船内にはもう入れませんが、外からはいくらでも眺められます。富士をバックにした姿など、絶好の被写体です。ぜひぜひ!
氷川丸は1930年生まれで横浜市の指定有形文化財です。確かに氷川丸は横浜生まれの横浜育ちですが、ステラポラリスは1927年生まれ。同じ様に文化財扱いされても良いと思うのですが・・・。
Tsuseiさん、日本では外国のものに対する保護意識は薄いのかもしれませんね。たしかに氷川丸のほうが歴史的価値は高いですが、正直言って芸術的価値はこちらのほうが上だと思います。この船は存在自体が美術工芸品です。
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