日本から出ている外国への定期客船航路って意外とたくさんあるんです。
ただそのほとんどが関西か北九州周辺から、韓国、中国行きで、関東地区から出ている定期外航客船は全くありません。
以前はバイカル、ハバロフスクといった5千トンクラスの客船が横浜港大桟橋からソ連のナホトカに向けて毎週のようにヨーロッパ貧乏旅行の若者を大勢乗せて出港していったものですが・・・
今わたしが一番乗ってみたい定期航路は、そんなナホトカ航路の流れを汲む、富山伏木港からロシアのウラジオストックまで40時間の船旅。使われている客船はルーシ(12798トン、1987年建造、ソ連時代の名前はコンスタンチン・チェルネンコ)です。
その理由は、まず東京から比較的近いこと。船が古くて、往年のナホトカ航路の雰囲気を残していること。一番安いクラスでも中国、韓国航路の船と違って、4人部屋の個室で、シャワー、トイレが完備されていること(わたしはじゅうたん敷き大部屋が大嫌いなので)
さらに2泊3日の片道料金が30800円からと格安なのも魅力です。往復だとなんと46200円、飛鳥の1泊料金よりも安いんです。もちろん全食事つき。
でも、ロシア側としては日本人をあんまり積極的に受け入れるつもりは無いみたい。
去年の秋、東京ビッグサイトで開催された旅行博に行った際、ロシアのブースでこの船のパンフレットを所望したのですが、そこにいたロシア人の旅行社のひとから「ああ、あの船はロシアの人が日本に中古車を買い付けにやってきて運んで帰るための船で、日本人が乗るものじゃないですよ」と流暢な日本語でぶっきらぼうに応対されて追い返されました。
実際、この船に乗ってロシアに行った方の乗船記を読んでみると、確かにロシア行きの船の甲板にはいたるところに日本の中古車だらけ。この船はカーフェリー型客船なのでカースペースは別にあるのですがとても積みきれない様子で、なんとプールの中にまでクルマを積んでいるそうです。
それでもそこそこの数の日本人乗客は乗っており、船員もとてもフレンドリーに応対してくれたとのこと。
一流のクルーズ客船に乗りなれている方にはもしかしたら耐えられない船旅かも知れませんが、わたしには興味津々。
機会があったらぜひ乗ってみたいと思っています。(ってなかなか機会は無いだろうなぁ)
上の絵は昨年、日露修好150周年を記念して清水港にやってきたルーシの出港風景。手前の帆走客船は清水港内クルーズ船オーシャン・プリンセス(232トン、1975年建造)です。以前にも書きましたが、この2隻は同じポーランドのシェツイン造船所の建造です。
ファンネルが大きい事を除けば、新日本海フェリーにありそうなデザインですね。ロシアでは近年ニューリッチと呼ばれる富裕層が増えてきて、日本車に人気がある様ですね。カニを積んできた漁船も帰りに中古車を買っていくくらいですからね^^この船について、サイトを見つけましたので掲載しますね。http://www.bisintour.com/rus-descr.php http://www.bisintour.com/add_files/ship.gif http://www.bisintour.com/add_files/rus_scheme.jpg
黄龍さん、興味深いサイトを見つけていただき、ありがとうございます。デッキプランも載っているのでこの船の船内配置がよく分かります。他の国際フェリーに較べるとかなりパブリックスペースが充実しているみたいですね。下のほうのデッキの半分は客室なのであまりたくさん車は船内に詰めないようなこともわかります。ほんとうに助かりました。
食事つきというのがいいですね。国内の航路にはかなり乗っていますが、国際航路はまだ一度も無いので、とりあえず釜山行きくらいから旅してみたいです。
駒さん、毎食毎食ロシア料理だと、ちょっとつらいかもしれませんね。韓国航路は和食と韓国料理を選べるようです。
コメントを投稿する
コメントを書く