赤と金の中国風の装飾を施した柱に船首の屋根に鎮座する黄金の龍、独特のデザインの尖った船尾には大きな青銅の銅鑼。
まるで横浜中華街のお店がそのまま海に浮かんでいるようなこの船は、横浜港の京浜フェリーボートが運航するドラゴンボート海龍(19トン、1994年建造)です。
基本的には見ての通り、中華料理を提供する小型のレストランクルーズ船なのですが、実はいつも大桟橋に外国客船がやって来る際にとてもお世話になっているのもこの船。
何故ならこの船、日中は同社の水上バスのゆめはま(19トン、1991年建造)と共に大桟橋からみなとみらい間を結ぶ定期航路に就航しているからなんです。
大桟橋の山下公園側の付け根にある京浜フェリーボートの乗り場を出発すると大桟橋のAもしくはBバースに接岸中の客船の真横を通り過ぎてみなとみらい地区に向かいます。
大桟橋の上からではファインダーに収まりきれないような巨大な客船も、この船からは迫力ある全景を撮影する事が出来るんです。
もちろん正面、真横、斜め後ろ、真後ろとどの角度からも取り放題
ただし午後二時ぐらいからは逆光になってしまうので午前中に乗ってしまうのがベスト。
というわけで、以前セブンシーズ・マリナーのときに予告したこの船のスケッチ、日ごろのこの船への感謝の意味を込めて、かつこの船の装飾デザインの面白さに惹かれてじっくり描き込んで見ましたのでアップします。
スケッチ場所はみなとみらいの運河パーク、バックは汽車道と呼ばれる遊歩道です。
ここにはかつて線路だったレールの一部や運河を跨ぐトラス橋(画面左側)と呼ばれる鉄橋などの遺構が残されたまま公園の遊歩道になっていて横浜港のなかでもわたしのお気に入りの場所のひとつ。
かつてはここを新港埠頭に乗客や貨物を送り届ける臨港線が走っていたそうで、戦前の浅間丸やあるぜんちな丸の乗客もここを渡って見知らぬ国に旅立って行ったことなのでしょう。
実際は汽車道のむこうに倉庫街が見えているのですが今回はあえて省略しました。
どんどん絵が上手くなっていきますね。
水に映る影、素敵ですね。
アントンさん、ありがとうございます。
たしかにこのブログの初期の頃と較べると絵のクオリティはだいぶ上がっているかも知れませんね。
それも皆様がこうしてわたしの絵を見てコメントしてくれるおかげだと思っています。感謝です。
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