先週に引き続き、2回に分けてお届けする東京港、お台場に保存中の青函連絡船「羊蹄丸」。
今回は公開されている船内に極秘潜入でございます。
公開されてるんだから極秘でもなんでも無いけど…
まずは入口ロビーです。って写真、撮り忘れてるし…
とにかく青函航路だったころの面影はまったく見当たらない、現代的なエントランス・ロビーですが、壁面には函館山をバックにした、現役時代の羊蹄丸の素晴らしい油絵が飾ってあり、必見です。
いよいよ展示施設に足を踏み入れると迎えてくれるのはヒゲの船長さん。お名前は不明。
それにしても有名どころの客船の船長さんってなんでみんなおヒゲをたくわえていらっしゃるのでしょうか?タイタニックのスミス船長しかり、QE2、QM2を歴任したワリック船長しかり、飛鳥の小田船長しかり…みなさん、また実に似合うんだ、これが…
左右に水槽のある暗い中を進むと現れるのは二頭のイルカちゃん。
どうやらこれでイルカに乗った少年の擬似体験が出来るらしい…う〜ん、乗ってみたいような、みたくないような…とりあえず今回はやめておきました。
見たところ場末の遊園地の隅っこにある10円入れると動くヤツにしか見えないのですが、どうやらちょっと違うようです。
船内展示の目玉、めくるめく「青函ワールド」に入る手前に床がガラス張りになっているところがあり、本船の誇る、三井B&W8連ディーゼルエンジン(総出力12800馬力)の一部を垣間見ることが出来ます。
「青函ワールド」に入ると展開される、昭和30年のある冬の朝の青森駅の風景。ここに見える人影はすべて人形です…たぶん…
かつて「かつぎ屋」と呼ばれたおばちゃんたちが生活を支えるために背負って海峡を渡った米袋の入った風呂敷包み。
右から40キロ、60キロ、80キロの3つ、わたしの力では80キロはピクリとも動きませんでした。悔しいので40キロだけでも持ち上げようと思いましたが、腰痛持ちであることを思い出して断念!情けねぇ〜
当時の駅売店を忠実に再現。新聞の日付は昭和30年12月15日になっていました。当然、その日のニュースが載っています。売り子と客の会話が青森弁でスピーカーから流れてきて雰囲気満点。
ちなみに右の客のおいちゃんはフーテンの寅さんではありません…たぶん…
連絡船の運航状況を確認する駅の国鉄職員。沖合いの朝焼けに浮かぶ連絡船がじつにいい味を出しています。
連絡船の乗るタラップ付近。赤帽さんが荷物を運んでいます。デッキでは出港5分前のドラを鳴らす船員さんが…
デッキにはなにやらいわくありげな女性乗客が佇んでいます。このショールの被り方、真知子巻きって言うのかな?
彼女がじっと見つめる先には一体誰が…おもわず♪つがるかいきょお〜ふ〜ゆげ〜しき〜♪と口ずさみたくなります。もちろんわたしのおじいちゃんから教えてもらった唄です。←ウソです。
一方、船内の食堂ではおっさんが酔っ払って寝てしまっています。「おいおい、ダメだよ〜こんなところで寝ちゃ〜、だいたいそのカレーライス、ほとんど食べて無いじゃん」と思わずゆすってしまいそうになりました。
後ろに見えるのはディーゼル機関車のDE10 30。ただし現実にはこのような機関車が青函連絡船の船内に入ることは無かったそうです。ここの部分に連絡船当時のレールが一部分残されています。
青森駅を抜けると青森の市場に入ります。名産のりんご屋や、魚屋など、それぞれのお店の人たちが津軽弁でさまざまな物語を演じています。もちろん全て人形。でもとても良く出来ています。
昭和30年当時封切られていた、東宝の怪獣映画。CGなんてありえなかった時代。でも見てみたい気がします。ティラノサウルス・レックスとアンキロサウルスをベースにした怪獣たちですが、現在考えられている恐竜の歩行形態とは全く別物です。
この青函ワールド、今回ご紹介したのは、この中のほんの一部。ひとつひとつ細かく紹介していくときりがありません。実際に行ってみて人形たちが津軽便を駆使して織り成す昭和の世界のノスタルジアにひたりきってください。一日居ても飽きないと思います。
このほかにも有料公開地域には青函連絡船の歴史を紹介するシアターもありますが、写真を撮り忘れたので上のデッキに上がって昔の1等船室の跡に作られた瀟洒な休憩ロビー。ここも連絡船当時の面影は全くありません。
左舷側には帆船模型同好会の皆さんが製作された世界中の帆船の精密模型が所狭しと並んでいて船ファンは必見です。
以上、羊蹄丸の船内をご紹介しました。楽しいですよ〜
おじゃ!いきなり目に入ってきてしもうたから マロ・・・お、おっ思わず からだったけど
雰囲気に誘い込まれて最後まで読んじゃった(^@^*
臨場感がたっぷりと溢れていて しかも解説が自分の若さをアピールし続けたPUNIPしゃんに つい涙を誘われちゃった?っち☆
ここは船について何の知識すら無いマロにとっても最高に楽しめそうな場所ですね(^@^b 傑作Pochiだっち☆☆☆
おはようございます。羊蹄丸の元船長さんの名詞持っています。!
去年日比谷公園で開催された鉄道フェスティバルのJR北海道ブース
に行った時に頂いてきました。現在船の科学館でボランティアガイド
をされているそうです。
とんとんさん、楽しんで読んでいただけて良かったです。
でも実際はもっと楽しいですよ、2〜3時間は楽につぶせます。
ぜひどうぞ。
オガクジラさん、すごいですね。
この船の受付で聞いたところによると、土日に元船長さんや機関長さんらがやってきて船内を案内してくれるそうです。
たぶんその中のお一人だと思います。
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