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氷川丸の救命艇

先月の25日にリニューアルオープンして、もう1ヶ月が経過した保存船「日本郵船氷川丸」

公開スペースがだいぶ狭くはなってしまいましたが、何はともあれ、きれいになった姿でこれからもずっと船内外を見ることが出来るというのはわれわれ古い船をこよなく愛するものには本当に嬉しいことです。

このブログの「横浜を象徴する船」を選んでもらうと言う投票でも、今のところダントツの一位を走っていてその人気の高さをうかがい知ることが出来ます。

でも、昨日、ある船舶関係の専門雑誌を読んで知ってしまった残念な事実があります。

それは両舷に美しく並べて吊るされているこの「氷川丸」の救命艇が本物そっくりに造られたFRP製のレプリカであるということ。

わたしはこの木材を鎧のように継ぎ合わせて美しい何本もの曲線をその船体に描き出す「クリンカー張り」という手法のこの救命艇が、てっきり全てレストアされた本物だと思い込んでいたので少なからずショックを受けました。

往年の大洋横断ライナーはこの救命艇がずらりとボートデッキに並べられていて、いかにもたくさんの乗客の安全を運んでいる誇りのようなものが感じられて、客船を鑑賞(わたしは船は芸術作品だと思っていますので)する上でわたしのすごく好きなアイテムのひとつ。

この氷川丸の美しさにも4隻づつ並んだボートとボートダビット(懸架装置)が大きく寄与しているのだと思っています。

もちろんレプリカだからと言ってこの船全体の美しさが損なわれるわけでも、文化財的価値が減ってしまうわけでもなんでもありませんが・・・

木材製品を40年以上も野ざらしにしておいたので相当に痛んでいるのも事実なのでしょう。

このことはわたし同様に「氷川丸」を大事に思ってくれているこのブログの読者の皆さんの夢を壊すようで、書こうかどうしようか迷ったのですが、あえてここに書いてしまう事にしました。

「日本郵船」さん!もちろん取り外した本物の救命艇は全て、きちんとした倉庫で大切に保管されているのですよね?

そしていつかどこかで公開してくださいね!

maro

一箇所をクローズアップで描くのも素敵ですね♪(^@^*
影がいいな。Pochi ☆

siliconvalley_bay_7565

救命艇は木製ですから、かなり痛んでいましたね。私は救命艇の写真を撮る時に、見苦しくないように注意したくらいです。とても痛々しかったですね。
こちらに救命艇の写真があるのでTBさせてくださいね。

yu

この角度からはリニューアルの時に私も目にやきついてます(^_^)
真っ白なボートと赤白ボーダーのファンネルとニューグランドを眺めてました(^_^) 画を拝見していて 今まさにその場にいるような気になります(^_^) ぽち! ボートがレプリカなのは残念ですが木製で維持するには雨ざらしではかなり費用がかかるのでしょうし・・・しかたないのでしょうね 以前のものが補修されて郵船博物館の倉庫に保管されてたらいいのですが・・・

らつ子

大胆な構図に、迫力に拍手喝采です!
ポチ論!にさせてくださいね。
何時もこの船を思う度にいろいろな意味で(泣けて)きますが
又...。PUNIP様の心情にも。

ogakujira0934

知りませんでした。レプリカだたとは・・・
末永く保存し公開する為にはから仕方ない事かもしれません。

音実

どうかきちんと、保存されていますように・・
郵船さん、ヤボなことはしていないでしょ〜ね??(^_-)-☆

-

長く公開するためには、レプリカの方が良いのかも知れませんが、少し複雑な気分です。オリジナルがどうなっているか気になってしまいます。

松本あずさ

何だか不自然なくらい綺麗になったと思ったら新品だったんですか。腐って崩壊してしまっては困りますから、まあ仕方ないでしょう。レプリカも木製だと良かったんですが、今は作れる人があまりいないのかもしれませんね。

とんとんしゃん、わたしはこの煙突と救命艇を絡めた構図ってすごく好きなんです。
また機会があったら描きますのでよろしくね。

ONnojiさん、トラックバックありがとうございます。
わたしも以前に撮った氷川丸の救命艇の写真がありましたので見直してみたところかなり傷んでいました。
現在ではこういった木造クリンカー張りのボートをレストアもしくは新造するのは大変なのでしょう。
ある意味仕方ないのかも知れませんね。

ゆぅさん、ここから先には進めなくなっていましたね。以前はずっといけたのに・・・今から考えれば、ボートを近くに寄って見て欲しくなかったのかも知れません。
それにしても良く出来ていること

らつ子さん、ありがとうございます。
コメントからもらつ子さんのこの船を思う気持ちが伝わってきます。
生き延びてくれているだけでもありがたいこと・・・そう思うようにしましょう。

クジラさんもショックを受けているようですね。
やっぱり却って気が付かないほうが良かったのかな?
そんな気もしてしまいました。

音実さん、わたしも全数保管を信じたいですが、10隻全部はスペースの関係で難しいかも知れません。程度の一番良い1〜2隻程度の保存ではないでしょうか?

SUNBURNさん、たしかにFRPなら腐ることは無いので100周年まで持たすことは出来るのでしょうね。
オリジナルは郵船歴史博物館で公開して欲しいけど、ちょっと大きすぎかな?

松本あずささん、おっしゃるとおり今時80年前のボートを作れるような技術を持った工場は無いのかも知れませんね。
たしかにやたら綺麗なのにはちょっと不自然さを感じていました。

鉄軌星斗

PUNIPさま
こんにちわ。
そうですか、レプリカになったのですね。
私もオリジナルの救命艇はぜひとも日本郵船歴史博物館で公開して欲しいと思います。
そういえば、氷川丸の救命艇の船首左右には日本郵船のマークが付いていたのですが、レプリカでも再現されているのでしょうか?以前訪れたときに一目惚れしてしまいました。けっこう好きだったのですが・・・。
では、失礼します。

鉄軌星斗さん、郵船のマークは綺麗に再現されていましたのでご安心ください(と言っても一番前の左右両舷の艇しか見ることが出来ませんが)
わたしもこのマークが大好きです。

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