今日から新しい書庫を設けました。
わたしの大好きなクルーズ会社である地中海はキプロスのルイス・クルーズです。
この会社、最近でこそ4万トンクラスの中型クルーズ客船を運航するようになりましたが、メインとなっているのは小回りが利いてアットホームな雰囲気の1〜2万トンクラスの小型ヴィンテージ客船群。
しかもその大半がコスタ、ノルウィージャン(NCL)、プリンセス、ロイヤル・カリビアン(RCI)、スター、キュナードといった今をときめく超一流のクルーズ客船会社がかつて所有していた珠玉のような船たちなのです。
つまりこの会社はクルーズ客船の歴史博物館といってもいいような存在、これから一週間に一隻ずつ現在のクルーズ業界の礎を築いていった彼女達を紹介していきたいと思います。
さて、まず第一弾はイタリアのゼノアからギリシャを経由してトルコのイスタンブールまで行って戻ってくる11日間という比較的長期のクルーズに就航している「コーラル」(13995トン、1971年建造)
この船はもともとは先日来日した「クイーン・メリー2」をフラッグシップに持つ英国の老舗、キュナード・ラインが初めて建造した本格クルーズ専用船「キュナード・アドヴェンチャラー」で、NCLや今は無きエピロティキを経て5年ほど前からこのルイスで運航されています。
もう40年近く経過した船なのですがもともと超近代的なデザインで建造され、当時、一本真っ直ぐに立っていた煙突は後ろに傾斜した2本煙突に改造されているためなのか、今でも少しも古さは感じません。
ちなみにこの船には「キュナード・アンバサダー」という全く同型の姉妹船があったのですが、就航して数年で大規模な火災事故を起こして船室部分が使い物にならなくなり、外観はほとんどクルーズ客船の面影を留めたままでなんと家畜運搬専用船に改造され、20年ぐらい酷使された後に廃船になるという哀れな生涯を送っています。
それに較べればなんて幸せな船なのでしょうね。
これからもずっと美しい地中海で活躍してもらいたいものです。
はじめまして 初コメントさせてもらいます
客船大好きなのですが、しらない事ばかりです このブログに大変お世話になってます。 先日ニュースでルイスマジェスティが高波を受けて死亡者が出たと言ってました・・・こういう大きな船でもけっこう被害うけるんですね ちょっとびっくりしました。
おおきな?会社の船をおさがりする事はコストを抑える為に行う目的なんでしょうか? 飛鳥2も違う名前だったのを最近知りました。
naomi and midoraさん、はじめまして!コメントありがとうございます。
「ルイス・マジェスティ」の事故にはびっくりしましたが、自然界では時折想像もつかないような現象が起こりえるものなので、どんな大きな船でも被害を受けてしまうのですね。
大きな会社のお下がりを使うのはコスト面でももちろんあるのでしょうが、そういった古くて小さな船がアットホームな雰囲気でずっといいという需要があってこそなのでしょう。もちろんわたしもそのひとりです。昨今建造された巨大客船はあまり乗ってみたいと思いません。
「飛鳥」は同じ日本郵船系列のアメリカのクルーズ会社で使用していた「クリスタルハーモニー」という客船を改造したもので、お下がりというよりは単なるグループ会社内での「移籍」といったほうが正しいかもしれません。船としては以前使っていた「飛鳥」より格段に良くなっています。
有難うございます、また少し知識が増えました
素敵な絵も情報も楽しみにしています でわ
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