日本に残るかつての青函連絡船の保存船3隻のうち函館の「摩周丸」と青森の「八甲田丸」が日本機械学会が選ぶ「機械遺産」に認定されると報道された翌日、シドニーから里帰りしている船仲間のJさんと東京港に保存されているもう一隻の保存船「羊蹄丸」を見にお台場の船の科学館に行ってきました。
実はこの「羊蹄丸」を展示公開している船の科学館は今年の9月30日で休止が決定しています。
1974年のオープン以来37年間の歴史を一旦閉じる形になるわけです。
船の科学館のリリースによりますとあの名船「クイーン・エリザベス2」を模して建てられたといわれる本館は閉鎖され、保存展示されている2隻の大型船のうち、南極観測砕氷船の「宗谷」は残って今後も展示される予定であるものの、「羊蹄丸」は保存・展示を終了するとのこと。
その意味するところはつまり“撤去”・・・
どこかで引き取り手が現れない限り、このまま解体になってしまう可能性が非常に高い状況になってきました。
ほかの2隻のように機械遺産に認定されれば状況は変わってきたのでしょうが、青函航路とは全く無縁の土地(国鉄時代は船籍港は本社のあった東京だったのですが・・・)に係留されていること、船内が現役当時の面影をほとんど留めていないことなどが影響したのでしょうか
それとも保存出来ないことから「羊蹄丸」側から辞退したのかな?
この船には何度も乗船経験のある同行したJさんの話ではこんな風なデッキの様子は十分に当時をしのぶに足るものとのことなのですが・・・
ちなみにJさんのご両親は北海道のかたで青函連絡船は4本煙突の「洞爺丸」クラスにも子供のころから乗船しており、この「津軽丸」クラスは7隻全船を乗りつくしたそうです。
こうして見学しながらJさんから当時の青函航路の船旅の状況をこと細かく聞かせてもらうことが出来ました♪
このあたりの景色もほぼ現役のまま、ただしJさんによると当時乗客はこのデッキには上がることは出来なかったそうです。
見慣れたこのマークも見納めになっちゃうのかなぁ
もうあと2回は見に来たいですね。
ちなみに見学料は9月30日の閉館まで本館と「宗谷」共通で200円に値下がりしています。
船内のこうした展示物はどうしてしまうのでしょうか?
もと車両甲板にある青函ワールドのデッキでずっと出港を待っているおねいさ・・・じゃなかったお姉さんの行く末は?
そうだ!こんどここにクルボンも連れてこなくっちゃ・・・
いっつも酔っぱらってカレーも食べずに寝てしまっているおじさんも・・・・
ヒゲの船長さんもなんだかこの日は寂しそうに見えました。
デッキの戻ると、遠くの海上からこちらに向かってくる「御座船・安宅丸」の姿が・・・
「羊蹄丸」から降りた後はJさんとこの船に乗って海上から連絡船の姿を見ることにしました。
TO BE CONTINUED
こんばんは〜
そうですか淋しいですが、船の保存大変な事ですからネ・・・
私も北海道へは青森駅の連絡線通路を“走ってはいけません!”と言われながら、徐々に小走りになっていった事思い出します。
来月になったら、もう一度見学に行きます!v(^_^)/
数年前まで展示されていた“二式大艇”も、いつでも見られると気楽に構えていて見学に行ったら鹿児島県鹿屋に移設展示・・・
マア鹿児島へも毎年仕事で行ってまして、鹿屋で何度か“二式大艇”に会いましたが。
羊蹄丸は展示終了ですから、もう二度と会えなくなる訳で・・・
やっぱり淋しいです!
としっぺさん、船の保存って本当に大変なようです。
でもこの「羊蹄丸」はほかの2隻と比べても保存状況は良かったようなので残念でなりません。
どこかで第4の人生ならぬ船生を歩んでくれるといいのですが…
以前は職場から毎日見ていました。
しかし、側で見たことがないので、9月前には
行きたいですね。ご一緒しますか?
大雪丸が一時期長崎でホテルとして使われていたことを
思い出しました。(その当時は船に興味がなかったので見た
記憶がないのですが…。)
運営会社が倒産したり紆余曲折の末、今はどうなったのか
はっきりしないようですね…。
色んな意味で節目なんだなぁとか、ちょっと考えますね。
単なる保存船では既に運営は難しいのが官民日本全体の台所事情ですし。
SIRASEがああやって生き生き?と保存されているのは、最近では本当に幸福な事だと想います。奇跡に近いような気がします。
ところで羊蹄丸はなんかイベントやるのかなぁ。
photo shooterさん、船がいつも眺められる職場なんていいですね〜
でもいつでも見られると当たり前すぎてかえって目に入らなくなってしまうんですよね。
そしてなくなるときにそれが本当は大切なものだったことに気が付くんです。
nekoさん、ホテルシップ・ヴィクトリアこと「大雪丸」は数年前に長崎から中国に曳航されて行ってその後消息不明です。
中国の海岸で座礁してそのまま解体されてという噂を聞いたことがありますが、真偽のほどは定かではありません。
「ぶらじる丸」のように実は保存されていた!なんてことになってくれていると嬉しいのですが…
fismajarさん、SHIRASEも大変でしょうがほんとうに頑張っていますよね。ウェザーニューズには頭が下がります。
「羊蹄丸」のサヨナライベントはぜひやってもらいたいですが、まだなんの話も聞こえてきていません。
PUNIPさま
こんばんわ。
『羊蹄丸』公開終了の知らせ、しばらくこの記事を直視できませんでした。
コメントが遅くなってしまってごめんなさい。
私も訪れましたが、グリーン船室のデッキは、ほぼ当時のままでしたね。
ここで、お仕事中の掃除のおばちゃんと、現役当時の話をしたのを思い出します。
東京へ行けば、横浜の『氷川丸』と、この『羊蹄丸』に会うのが楽しみでしたが、
今後はもう『羊蹄丸』に乗ることはできないのですね…。
イベントでの復活運航の最終便として、青森から函館へ最後の航海をしたのが、昭和63年9月18日でした。このたびの公開終了も9月。何かの因縁でしょうか…。
では、失礼します。
鉄軌星斗さん、今日の新聞にもこの船の無償提供の記事が出ていました。どこか手を挙げてくれればいいのですが…
9月末までにぜひもう一度会いに来てください。
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