すみません・・・
この船の画像、モノクロでしか見たことが無かったので船体がボートデッキの下までグレーなのは単なる逆光のせいだとばかり思っていました(恥)
ARCadaさんのブログでも模型で紹介されていた、かつてのポルトガル客船「インファンテ・ドム・エンリケ」(23306トン、1961年建造)です。
南の陽光まぶしい地域もクルーズするという理由などからショウサビル・ラインの「ノーザン・スター」やキュナード・ラインの2代目「カロニア」などのように船体のほぼ全体を白以外の色で塗った船はありましたし、やはり乗客の目を強い日差しから守るという意味でオープンデッキの壁面だけ色を塗った船もずいぶんありましたが・・・
それがまさかこんな塗り分け方をしているとは・・・知った瞬間、じぇじぇじぇ!( ‘ jjj ’ )/です。
この船のようにハウスの前面部分と、両舷のデッキの壁面だけが白く塗られていて、あとは全部茶色がかったグレーなんていう客船はあまり記憶がありません。
形としてはその当時の中型外航定期客船の文法を忠実に守ったわたしごのみの美しいスタイルなんですけどねぇ
ちなみに後年、「ヴァスコ・ダ・ガマ」と名前を変えてからは普通の客船と同じく全体が白に塗られ、晩年にプレミア・クルーズで「シーウインド・クラウン」と名乗っていたころには今の「にっぽん丸」のように船体は濃紺になってました(2004年解体)。
アレマ、こんなジミな佳船をとりあげていただき誠にありがたく。
その上にお礼が。
というのは、以前私のところで触れたPassenger Liners in Colourという本(どれも見事なカラー)の中のサザンクロスが、船体はグレーで、上構が緑っぽいのですよ。グリーンとは考えもしないものだから、色カブリにしては無神経だな、と思ってました。
上の記事でハタと思い、調べると確かにそんなカラーの時代があったのですね。知らんかったー。
ARCadiaさん、こちらこそこういう隠れた名船を描く機会を与えていただきありがとうございました。
そうなんです。「サザン・クロス」と「ノーザン・スター」の2隻は船体がパープルグレーでハウスが薄いグリーンなんですよね。
キュナードの船もそうですが、当時薄いグリーンは目に優しいとかで採用されたのでしょうか?
やはりキュナードの話は避けられませんよね。
カロニアまで及ぶと長くなってしまうので遠慮?してましたが、マ、いいや。
キュナードのあの薄グリーンは目に効果があるかは疑問ですが、見た目効果はありそうですね。
色調自体、それと船体とのグラデがえらく斬新に思えました。(実際に見るまでは)
横浜で見たカロニアは、あのグリーンはそれほど鮮やかには見えなくてむしろヤヤ煤けたようにも見えて(もう建造20年近かったし、隣には真っ白のヒマラヤが居たし…)、
近寄れば鉄板貼重ねのリベットがゴツゴツしていて何やら力強い感じで、
船橋などもよく見れば厳めしいので(キュナードらしいが)、
優美というより武骨の印象でした。
カロニアは遠目美人なのでしょうかね。
この配色では、カロニアとモレタニア(II)のモデルがあるのですが、カロニアの方が断然似合ってますね。モレタニアは間延びして見えます。やはり黒船体のキッチリした塗り分けの方がいい。ま、刷り込みもありましょうが。
(で、どちらも取り出しにくいところにあってお見せできないのが…)
ARCadiaさん、キュナードのグリーンの船はそれこそ南洋の明るい太陽の下で見るときれいなのでしょうが、母国イギリスや日本のようなところではあまり見栄えはしないのかもしれませんね。
「モーリタニア」のほかには「フランコニア」とか晩年の「アキタニア」とかの画像を見たことがありますが、やっぱり「カロニア」が一番似合う気がしますね。
もっとも黒塗りの「カロニア」は見たことが無いので比較はしにくいですが…
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