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横須賀〜猿島航路「シーフレンド ゼロ」乗船

神奈川県三浦半島の入り口に位置する歴史的な軍港、横須賀

日露戦争の記念艦「三笠」の脇の桟橋からは沖合に浮かぶ無人の要塞島、猿島に行く小型客船がひっきりなしに出ています。

シーズンを少し過ぎた9月中旬とはいえ日曜日のこの航路は大人気

就航している「シーフレンド ゼロ」(19トン、2014年建造)には大勢の猿島行き乗客が吸い込まれていきます。

こちらは三笠さん橋に係留されている予備船の「シーフレンド1」(左)と「シーフレンド3」

ちなみに軍港めぐりの船も以前はここから出ていたのですが現在は少し離れた横須賀軍港に面した汐入さん橋と言うところから出ています。

もちろんわたしも猿島まで乗船

今回はたしか10年ぶりぐらい…若いころは何度も遊びに行った懐かしい島です。

「シーフレンド ゼロ」の船尾の船籍港の表記がYOKOSUKAとローマ字だけで書いてるのが国際港横須賀らしくてお洒落ですね。

デッキはご覧のとおり、乗客で立錐の余地もありません。

船に乗ると船内のあちこちをウロウロするのがわたしの癖でもあるのですが、この日はとてもそんな余裕はありませんでした。

秋の空の向こうに猿島が見えます。

横須賀の一番近いところからの距離はたった1150m、

腕に覚えのある人なら泳いで行けそうな距離ですが、わたしは絶対無理

「シーフレンド ゼロ」でわずか10分の船旅です。

沖合にクルーズ客船を停泊させてテンダーボートで上陸なんてオプショナルツアーをやればいいのに

シーズンオフの平日なら全然問題なさそう

島の南側は砂鉄で出来た砂浜はバーベキューをする人で大賑わい。夏場は海水浴場になるようです。

奥の建物には売店やカフェレストランがありますが、もちろん無人島なので夜は誰もいません。

いよいよ猿島の桟橋に着桟

尚、この島の面積は0.055平方キロ、

東京ドームが0,047平方キロ、廃墟で有名な長崎の軍艦島こと端島が0.063平方キロなのでこれらと似たような広さですね。

湘南の観光地の江ノ島は0.38平方キロで七倍近くあります。

操舵室が覗けました。

白いクラシカルなデザインの操舵輪がお洒落

木製だともっとよかったんだけどね。

ちなみにこの島にサルはいませんし、かつて生息したことすらありません。

大昔流行った、シーモンキーを池を造って飼えばいいのに…

あ、あれはエビに近いプランクトンの一種ですね(~_~;)

ちょっと雰囲気のあるさん橋

人だらけですが、れっきとした無人島なので夜間は誰もいなくなります。

お迎えに来てくれる「別途料金」が赤い文字で書いてあるのが怖すぎ…

きゃあ〜〜〜 いったいいくらなんだろうか?

まるでメニューの無い老舗お寿司屋さんみたい(笑)

ちなみに12月〜2月は土日祝日しか航路は運航されていないので、その時期の日曜の夜からこのシステムを使いさえしなければ、なんと6晩もの楽しい無人島ライフが楽しめそうですが、きっと途中で捜索隊が来て超大目玉を喰らうのでしょうね

ま、世の中そんなにうまくは行きません。

横須賀本港とピストン輸送

白いビル群はアメリカ第七艦隊横須賀基地の住宅施設。

いわゆるフェンスの向こうのアメリカと言う場所ですね。

一時間後、またしても零れ落ちんばかりに乗客を乗せて横須賀から戻ってきました。

下層デッキの左舷側は乗員の移動経路の確保のためか空けてあるので、船は右舷側に大きく傾いています。

こんだけ人口密度の高い船は初めて見た気がします。

重そ〜にヨロヨロと猿島さん橋に到着

乗客下船後の彼女

上の画像とだいぶ船自体の雰囲気が違うと思いませんか?

そう、キュナードラインの客船を思わせる喫水線の美しい白線がちゃんと見えています。

200人以上もの人間がたった19トンの船に乗るとこれだけ喫水が下がっちゃうんですね〜

海から見るとごく普通の無人島ですが、内部は旧日本軍の手によって完全要塞化されており。島内のいたるところにこんな風景が広がっています。

あ、もちろん要塞化された島と言ってもプールの中やヤシの並木のあいだからサンダーバードは出てきたりしませんのであしからず(古っ!)

夕方になり、横須賀に戻る船を待つ人々。

画面に入りきれませんでしたが、このとき、この列の5~6倍の人数が並んでいました。

何度もしつこいようですが、見渡す限りの人がいますが、あくまでここは無人島です。

そしてまた喫水線の見えなくなったまるで難民船は横須賀に戻っていきます。

横須賀に到着して乗客がすべて下船した後に撮った「シーフレンド ゼロ」の船室。

この居心地のよさそうな部屋も数分前までは満員電車のような状態でした(笑)

またいつか今度はシーズンオフにゆっくりと乗って、本当の無人島ライフを楽しみたいですね(もちろん日帰りで)

おまけ画像 猿島のはるか沖合を通過していった、われらが”さるるたん”こと東海汽船の浴衣船…じゃなかった貨客船「さるびあ丸」

この数時間後、この船のデッキは猿島航路以上にすごいことになるはずです。

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