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船旅の真実 オーシャニア編 49

シリーズ  2018 オーシャニア・マリーナ 地中海クルーズ

あのピアノBar。

日にちを追うごとに近ずく距離。

皆、朝の挨拶を交わしながら昨晩のことやレストランでの出来事、ついさっき食べてきたであろう朝食の件でどこの何が美味しくて、大き過ぎて食べきれなかった物があるから気をつけた方がいいとか初日と比べると皆が親しくなっているのが分かる。

「グランドダイニング」のラムチョップがとても美味しいらしい。

これもこの船を降りる前に食べておく必要ができた。

こんなに人見知りの僕でさえこのグループのそれぞれの個性に入り込んでも嫌気が無い。

それぞれが好き勝手な話をする中で彼からの説明が始まる。

今回の「ギリシャ・コルフ島」の件だ。

ここは物価が安く、免税となっている。

オリーブ、革製品などの地中海土産を買うには適していることを告げられる。

また、この島は「金柑」が有名でシロップに漬けたものやキャンディーなども多いことを教えてもらう。

リピーターの方は承知のようだ。

ここでは接岸下船のためテンダーボートの使用は無い。

彼お手製の地図とオーシャニアから配られた二枚の地図を手に下船の準備。

準備といっても2〜3分並ぶだけだ。

10万tを超える大型船ではこの下船に大変時間を要することもあるようで今回のサイズの船、また僕らの下船時間ではほとんどの方達がもう「寄港地ツアー」に向かった後なのでストレス無く下船することができる。

主な散策はほとんどが「旧市街」だ。

無料のシャトルバスが10分ほどで届けてくれる。

「リストン通り」と言われる繁華街?の近くの公園にバスは止まる。

帰りもここから乗れば船まで送ってくれる。

下車と同時くらいに小雨。

今までの旅で初めての「雨」。

空を見上げると晴れそうな景色は見当たらない。

「傘」は持参しているがこのくらいの雨ならば・・・。

降ったり、止んでみたり。

パリ風(行ったことがないから分からないが)のカフェ街を抜けると視界が広がった。

少しだけ見上げる登り坂になった土産店。

左右にいかにも外国風な土産店が並ぶ。

妻のテンションはさっきの雨の事などおかまいなしに上がっているのがその歩くスピードで分かる。

どこに行っても女性はショッピングが好き。

「免税、安い=ショッピング」この方程式がすぐさまに解けた様子だ。

いくつかのお店やその街中にポツンとある教会などを彼が一通り案内してくれる。

案内と言っても小さい街なので直線を曲がったら指をさして、目視できる通りを右、左の案内程度で充分なガイドだ。

いくつかのお店を回りお客様への「お土産」を購入。

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