時間は洗濯だけで20分ほど。
その空間には僕達しかいない。
なにをそんなに洗いたいわけではない。
カッターシャツやポロシャツ上着といわれるものが中心だ。
僕達は荷物をできるだけ減らしたい事や帰宅に着いてからの手間を考えて下着類は全て破棄してくる。
だから行くあてのない期間でも着なくなったような下着類でも「何時か・・」の為に残している。
20分ほど経った。
乾燥機に移し替える時間がきた。
妻が「私が洗濯物をやってくるからあなたはバトラーに伝えてこいと言う」
???
「トスカーナ」の件だ。
あの食べられなくなった「イタリア料理」
まだ彼女は諦めていなかった。
今日、朝の集合時間に前日にこんなハプニングで「イタリア料理」の「トスカーナ」がNGになった事を話していた時、バトラーにその旨を伝えれば何とかなると滝元さんから伝えられたのを覚えていたのだ。
そう言っていたから伝えてこいと言うのだ。
僕は滝元さんが何とかしてくれるものと思っていたが彼流の「体験を楽しむ」を試されてしまった。
しかも妻までもがそっちに乗っかっている。
こうなればその旨を取り敢えず「バトラー」に伝えなければ思い出した頃にこの件が彼女の口から出る事だろう。
仕方なく伝えに行く事にした。
今度は入り口のドアは難なく開いた。
「Excuse me・・」
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