世界の歴史に興味があって船旅を選んだわけでは無い。
日本の歴史でさえもおぼつかない僕が世界に目を向けるはずもない。
しかし、今回メッシーナは、あの「ゴットファーザー」撮影の地でもある。
詳しいことは省いておくが50年近く前に撮影された主要な場所が残っている。
ここに来るにもタクシー代金は掛かった。
それは厭わないが僕らには再三お伝えするが所持金がない。
キャッシュが無いことの心細さはこんな時にひしひしと感じることが出来る。
乗り合わせて撮影地「サボカ」に行くこととなる。
事前に「サボカ」に行く人数は前日までの申し送りで出席者は確認されていた。
3台のタクシー(8人乗)、で向かう事になった。
彼はこの数日間の間にこの滝元組の中でも年齢に近い人たちや話のあっていそうな人、フィーリングの合いそうな人をチェックしていたのだろう。
乗車のために分けられた名簿にはきっとどこかホット!😊する様な人選ではなかったかと思う。
こんな所にも業界30年以上のベテランの配慮と細やかな神経の行き渡りはのぞくのだろう。
今回はやや最初に予定していた彼のコースとは違ったみたいで現地のドライバーやコーディネーター、また同業者の色々な意見を集約して客の喜びそうな場所をチョイスした事が初めに聞いていたコースとの若干の変更で分る。
このシチリア島に訪れる度に贔屓にしていると言う兄弟ドライバー。
しかしながら二人の風貌の違いすぎに「兄弟」と聞いていないとわからない程の身長から髪の量
体型すべてがそれらしくない。
僕らを含め4組のペアが乗車したのはキアヌリーブス似?の弟の方だ。
似ていると言われたのは乗車前で女性陣の期待はアゲアゲだ。
カリメロと名乗ったその弟の方はシチリアには良くある名前だと言っていた。
乗車の位置や順番には公平になるように停車ごとに交代をする事を勧められた。
彼らの運転のスリルを味わうためと景色を感応するためだ。
サボカに到着するまでの間に2〜3箇所の撮影ポイントや休憩を挟むのでそのタイミングで交代だ。
最初の乗車は僕たち夫婦が助手席。
助手席と言っても3人掛け✖️3列のシートタイプ。
乗車前からテンションの高い弟は正直なところ僕のタイプ?では無い。
当然僕は運転手の横、つまり真ん中の席でキアヌからの機関銃のような会話に応答しなければいけない。
テンションだけの問題ではなく言葉の問題は大きい。
まずはじめに「英語はできるのか?」の質問から始まった。
「…A little bit‥」お手柔らかに。
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