こんな流れも予想しての乗車チーム分けなのだろうか。
ジローラモ・・いやカリメロチームからは笑いが起こっているのを滝元さんは近くで「いい想い出が出来て良かった」とでも言わんばかりにニヤついている。
カリメロと今回の少ない時間への感謝を込めてそれぞれが握手。
振り向くと別の車のドライバーたちも乗客達と握手を交わす。
カリメロの兄はその対象的な体型で握手。
カリメロより20センチ程は低いかと思われる身長に食べ過ぎなお腹を突き出しながら照れるように小さく手を交わしている。
彼はドライブも落ち着いた感じで終始無口だったことはあのサボカで聞いていた。
彼らは僕達が「マリーナ」に乗り込むまで傘もささずに見送っていてくれたのが印象的だった。
手を振る2名のドライバーとポケットに手を入れたままのジローラモにも・・。
さらば、ジローラモ。
さらばシシリア島。
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