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非日常のクルーズ旅行をもっと身近に。
クルーズマンズではじめよう
mr. shibata's 6th time voyage
1991-12-21 2
Photo: 名古屋港に初入港した時の飛鳥
1989年(平成元年)にふじ丸が就航した年はクルーズ元年と言われ、1990年に3代目にっぽん丸、1991年に初代の飛鳥が就航しました。
日本のクルーズ黎明期に一人の熱烈な船旅愛好家(故 久米生光さん)により、名古屋地区の若手ビジネスマンの自主勉強会サークルを中心として『飛鳥を育む会』を結成し、出来立ての飛鳥をチャーターして名古屋発着2泊3日チャーター・クルーズが企画されました。船会社の日本郵船などに情熱を注いでプロポーズし続けて説得し、飛鳥にとって初めて乗船客を迎えるクルーズが実現しました。
市民団体による口コミ中心の集客活動にいち早く賛同し、乗船申込みしました。乗客は東海地方を中心に関東、関西など全国から集まり、職業、年齢はさまざまで初めて船旅を経験する人が殆どでした。
何と言っても出来立ての飛鳥のキャビンを乗船客として最初に利用できた感激は今でも忘れられません。
船上の催しは『飛鳥を育む会』で企画されました。ショーの出演者としてクラシック、ポップス、ジャズ、邦楽、落語など、さまざまな分野の名古屋地区のアーチスト約30人を招き、トークショーの出演者として作曲家の池辺晋一郎さん、客船ファンの作家・阿川弘之さん、平岩弓枝さんや落語家の桂 ざこばさんなど錚々たるメンバーが乗船され、華やかな雰囲気でした。
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旅行会社がまだクルーズ旅行を本格的に取り扱っていなかった時代に、『飛鳥を育む会』を中心とした市民団体だけで口コミ中心に乗客550人以上を集客。クルーズ料金は実費を乗客が負担する「割り勘」形式でした。
日本のクルーズ黎明期に市民団体によって、こういったクルーズが企画された事を現在のクルーズファンにも知って欲しく寄稿しました。
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