東京港エンターティメント・クルージング、その３

東海汽船さるびあ丸による東京湾エンターティメントクルージング、最終回はいよいよ最後の寄港地、横浜港大桟橋を離れて東京港に戻ります。

出港直後、突然睡魔に襲れたわたしは、開放されている二等客室の椅子席で一時間ほど爆睡。

まったく、な〜にやってんだか？ 気が付いたら、かなり東京港に近付いておりました（泣）

Aデッキ最後部からの撮影です。

横浜で三百人下船しても、まだまだデッキの椅子席はいっぱいでした。

いよいよ東京港が見えて来ましたっ

画面右からフジテレビ、警視庁湾岸署、ホテル・グランパシフィックメリディアン、船の科学館、レインボーブリッジ、元カネボウ本社のあったヨコソウレインボータワー、そして東京タワー。東京港の代表的ランドマーク群です。

青海コンテナ埠頭の韓国系コンテナ船、ハンジン・アムステルダム。もうすぐ来日する客船のアムステルダムよりも大きいかもね。

船の科学館わきの埠頭には航海練習船の青雲丸の姿が見えます。もちろん保存船の南極観測船、宗谷や青函連絡船羊蹄丸の姿も…

再びレインボーブリッジを通過。最上デッキのトップテラスでは乗客たちがクルーズの終わりを惜しんでいます。

東京港竹芝桟橋の全景。ここから小笠原、伊豆諸島行きの定期貨客船及びジェットフォイル、画面中央左に見えるレストランクルーズ船のヴァンテアン、そしてこの東京湾納涼船が出港します。

ここはわたしが生まれてはじめての船旅で東海汽船のかとれあ丸で伊豆大島に旅立った思い出の場所としても有名。（どこが有名なんだ〜？誰も知らんぞ！ ）

午後４時１０分、六時間ちょっとの船旅も無事終了。このさるびあ丸は数時間後には東京湾納涼船に出発、さらにその数時間後の夜１１時には本来のこの船の任務である大島〜神津島の定期航路に出港します。
本当に働き者ですね〜 見習わなくっちゃ（って口ばっかり）

というわけで、このクルーズ、簡単に総括すると船と港と海の風景が大好きなわたしにとっては十分楽しめる航海でした。

もちろん、ベースとなった客船が伊豆諸島の生活航路に従事する定期貨客船であり、全体に薄汚れた感じでクルーズという華やかなイメージを削いでしまっていましたが、航海自体を盛り上げようとする、ＤＪやダンサーをはじめとするスタッフの皆さんの努力には拍手を送りたいですし、なによりも実験航海とはいえワンドリンク付き２０００円という廉価な設定が庶民的でよかったと思います。

ただ、それでは実際にこの船でこの航路を開設するとなると、やはりこの料金設定では絶対に採算が取れないと思いますし、乗客が座って寛げるパブリックスペースの絶対的な少なさが最大のネックになるでしょう。

ここはぜひ魅力あるこの航路専用のクルーズ客船を新造してもらって、航路自体をもう少し南、たとえば館山や久里浜あたりまで延長し、それなりの食事を提供するデイクルーズ航路の企画を期待したいですね。

そんな理想の東京湾一周クルーズ、自分なりに今回の航海に参加して考え付いたものを近いうちにこのブログで書いてみたいと思っています。