「船旅の真実23」で載せた写真席は2人掛け。
見渡せば4人掛けもあれば8人、それ以上でもテーブルはセットしてくれる。
個人旅行なのに見知らぬ、しかも外国の方々と食事をともにするテーブルに着いてしまったら「味」どころか一言も発しないまま重ーい空気と共に食べ物を喉に流さなくてはならないだろう。
そんな心配はこの船にはない。
もちろん、それを希望していれば「相席」でもOKなんだろう。
僕らは終始2人席。
予約の無いレストランでも自由に席を決めることができる。
これを「フリーシーティング」=「自由席制」と言うらしい。
この逆を「ファクストシーティング」=「指定席制」。
ツアーである場合は後者の場合がほとんどと聞いている。
服装も自由だ。
カジュアル過ぎるほどカジュアル。
通り過ぎて「普段着」ってやつだ。
ウエイターやウエイトレスの人達の人種は様々。
まず始めに必ず「ソムリエ」がワインは何がいいか尋ねに来る。
先にも書いたが僕達は「お酒が呑めない」
ソフトドリンクで良い旨を告げるとその「ソムリエ」は「・・それは私の担当ではない」。
あらためて聞きに来ることを告げてくれる。
「ジンジャエール」を注文する。
べつに節約しているわけではない。
ソフトドリンクが無料だから頼んでいるわけではない事を言い訳しながらの注文。
・・???、OK,OK。
大丈夫、だいじょうぶと言いながらA3程の大きさの「Menu」からコース料理の注文が始まる。
僕達に着いてくれた第一号のウエイターはフィリピン人だと言った。
浅黒い色の肌からその辺だろうと想像がつく。
人懐こさと僕の英語力と同じ位のレベルだろうと思える日本語。
「会話」が初日の緊張を解いてくれる。
そのA3は無視してhttp://tandt-jp.com T & Tさんから送ってもらっているA4見開きサイズのオリジナルメニュー表からチョイスする。
このグランドダイニングは幾つかある「特別レストラン」のメニューも全てではないが提供されている。
だから、「特別レストラン」で食べて美味しさのあまりにまた食べたければここで食べれば良い。
世界三大珍味がおしげもなく書き込まれている。
ここぞとばかりに注文。
日本では見たことのないようなサイズ展開だ。
「たらこ」のようなサイズの「フォアグラ」
盛りっと山のようになった「キャビア」
繋げたら1個が完成しそうな「トリュフ」
夢なら覚めないでとはまさしくこの事だ。
そんな夢見心地の食感を残して「ごちそうさま」の「グランドダイニング」1日目は終了してゆく。
部屋までのエレベーターと廊下での足取りは床に惹かれた適度な毛足の絨毯がスニーカーのクッションまでを吸い込んで行く。
食事の感想と後日からの「特別レストラン」への期待を話し合って。
あと数時間で本当に「ベネチア」ともさらばだ。
色々あった「ベネチア」よ。
Arrivederci
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