目がさめると閉め忘れた遮光カーテンのほんの少しの隙間から差して来る灯り。
晴天のそれではない事を経験から察する。
僕の位置は窓に近い方だ。
起きると必ずカーテンを開けてお天気チェック。
ほんの少し前は時差もあったのだろう開けても真っ暗だった。
ほんのり曇ってはいるが広い水平線の一部分には力強い明かりもさしている。
遠足や運動会を心待ちにしている小学生のような気持ちでその分厚いカーテンの次も開けてみる。
ジャッチは50:50
「やってみたいリスト」の中の一つはもう散々試してあった。
船首「ホライゾン」で焼きたてのクロワッサンを食べる事。
たったそれだけの事。
この日の朝でこのクロワッサンとも最後になる。
いつも決まった場所でリンゴのマークのノートパソコンを確認しているボサボサの髪の白人がいる。
きまってグレーのパーカーだ。
テーブルにはコーヒーカップが一つ。
彼が早いか僕たちが早いか。
勝率は3勝2敗
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