最後の「特別レストラン」が終わった。
グランドダイニングでもテラスカフェでも立派なお料理はいただけるのに「終わった」感が強い。
「寄港地」と呼ばれる場所に観光するのもあと一回かと思われるのと同時にレストランの終了が結びつく。
ひょっとしてあのカルテットはまだやっているかもしれないとの思いで1フロア降りてみる。
まばらにグラスを手にした老若男女。
国籍もまばらだ。
Barのピアノ演奏だけが耳に入ってくる。
これだけでも充分だが先ほどの光景からすると物足りなさを感じる。
この模様の刻まれたブラウンの大理石のどこかで演奏されていた。
音が無いだけで空間が広く感じられる。
あの三人組を探すわけでは無いが目線を動かすといかにもこの落ち着きとは異空間の照明。
カジノに人はいない。
カジノBarの足元の照明だけが賑やかさを出しているがそこに人が集まっていないだけでそれ以上に寂しいしいとはべつの空気感を感じる。
僕たちが少しでも飲むことが出来たならばあの席も「やってみたいリスト」のうちの一つだったんだろう。
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