今回の旅の相棒をご紹介します。
相棒は生粋の大阪人で現在は神戸在住のIさん。
話し出したら止まらない程、話題豊富で好奇心旺盛な人です。
Iさんは30年以上前はコーラルプリンセスや5代目ロッテルダム、キャンベラ、クラブメッドⅡなどの乗船経験があり、ヨットで沖縄から神奈川県の三崎港まで航海したこともある筋金入りの海が大好き人間。
お母様が高齢となり安心して長旅はできず、好きな旅行も控えられていましたが、お母様が97才で天国に召され、やっと安心して旅行に行けると思いきや、昨年ステージⅣの胆管がんと診断され、もう旅にも行けない船には乗れないと意気消沈されていました。昨年9月に10時間に及ぶ手術をして治療を受けた後は幸いにも合併症もなく順調に快復。自宅でジッと療養していても気が滅入るだけという事で一念発起して今回私と一緒に船旅をする事となりました。
30年以上ぶりに本格的なクルーズが始まり、毎日船上生活を楽しみ、美味しい料理を食べたり大海原を眺めたりして過ごしているうちに みるみる元気になってきました。まさに「水を得た魚」。
船が揺れると足腰のバランスをとって歩かなくてはいけないので、足腰の運動にもなります。大いに食べて飲んで運動して沢山の人と知り合う社交もあります。そしてお喋りして大いに笑う。人間は好きなことをして、くよくよせず面白い時は大いに笑う。温度や状況に応じて1日に何度も着替えると気分も変わる。これをIさんは実践されました。
飛行機と船による世界一周旅行に挑んだIさんの勇気に拍手を送りたい。
船旅は薬にはない栄養剤があり健康に良いと実感しました。
15日間船上生活をしていて、ここは理想的な老人ホームみたいな所だと思いました。船内にいればクルーは親切にしてくれて声もかけてくれる。財布も持たずにお勘定も気にせずに美味しい料理をいっぱい食べれるし習い事も出来る。色々な娯楽を提供され同じ年代の人達と楽しい過ごせます。そして居ながらにして毎日景色が変わる。
素晴らしきかな船旅!
*寄港地のフンシャル、カディス、マラガ、カルタヘナ、バルセロナ観光については編集でき次第、順次公開していく予定です。
フロリダ半島のフォートローダーデールから出港し、いよいよ大西洋横断クルーズ!相棒のIさんと船内生活送る上で決めた事はひとつだけ。*午前11時半と午後5時半には部屋に帰ってきて一緒に食事に行く事。男同士で15日間一つの部屋で過ごしても窮屈に感じなかったのは気の向くまま立体的に動き回れる船ならでは。終日航海の日中はデッキを散歩したり、読書や水泳やジョギングしたり、カルチャー教室に行ったりと自由気ままに過ごす。疲れたら部屋のベッドやデッキチェアで昼寝したりとお互いに自由気ままに過ごせました。
フォートローダーデールを出港して5時間後、ロッテルダムの左舷側を追い抜いていくロイヤル・プリンセス(東カリブ海クルーズでバハマのプリンセス・ケイズに向けて航行中)真っ暗な海上で光り輝く不夜城みたい。
フォートローダーデールを出港してから8日間は終日航海。クルーズ中は雨も降らず、見渡すかぎり海と空だけ。ロッテルダムは波長と船の長さとの調和が良いせいか揺れも振動も少なく船酔いとは無縁でした。
2層式のメインダイニングルームのFONTAINE DINING ROOM伝統的なプレセットダイニングは17時30分と20時。今回は好きな時間に夕食ができるオープンシーティングを選択。
カリフォルニア産の赤ワインをキープ
洒落たアクセントのデザート
ビュッフェ形式のりド レストランで自由気ままな食事も楽しい
野菜サラダの大きなボウル希望に応じて盛り付けてもらえる
寿司に似た料理カリフォルニアロール・フィラデルフィアロール・ツナロールなどとメニューに書かれていた
ビール試飲会14.95$の会費でアメリカ、カナダ、ドイツ、アイルランドのビールを試飲
船長との対話イベントが ASK THE CAPTAINと題して行われた。オランダ人のマルコ船長の経歴や苦労話、船内生活等に関する質疑応答が和やかな雰囲気で催行された。
HALのリピート会員MARINER Societyのパーティに招待され、昼食会に参加マルコ船長の乾杯の音頭で始まり、シャンペーンはフリーで何杯でも
記念にロッテルダムの絵入りコースターがプレゼントされた
船専属のROTTERDAM ENTERTAINERSのミュージカル
イギリスのBBC放送の人気歌手 PETRINA JOHNSONの歌謡ショー
迫力ある歌唱力に魅了されCDを購入。CDの歌声を聴くとクルーズ時の思い出が蘇ってきます。
翌朝ラウンジでPETRINA JOHNSONとの雑談会 発声練習の方法や最近は各社のクルーズ船に招かれて歌っている話を披露
専属ダンサーとの交歓会練習方法や衣装の着替え秘話などを質疑応答
長期クルーズが多いHALの専属ダンサーだけにレベルの高いミュージカルや踊りを披露してくれた
質疑応答が終わった後は舞台裏を見学
イギリスのヴォーカル歌手THE MACDONALD BROTHERSのショー
専属ダンサーによるダンス教室終日航海日にはスタイル抜群のダンサーによるブルース、ワルツ、ルンバ、タンゴ、スイングが催され、指導の上手さに感心
お気に入りのCROW'S NESTのチェアで足を投げ出して前方の大海原を眺めながら読書
フィリピン人ウエイター名前を一度で覚えてくれて以来サービス満点特上おつまみをサービスしてくれた
終日航海日にこの椅子に座り大海原を眺めるのは至福のひと時
クルーズ中はずっと天気に恵まれ最上階のプールサイドで飲むドリンクは格別
VIRTUAL BRIDGE TOURブリッジ見学ができると思いきや劇場でプロジェクターによりブリッジ内部の解説がオフィサーによって催されました。
マイクロソフトで訓練を受けたスタッフがパソコンの最新テクノロジーを解説(Digital Workshop)相棒のIさんは毎回参加し、資料も貰えてご満悦
CROW'S NESTで毎日行われていたLGBT(性的少数者)の集いLGBTの権利を尊重しているHALの企業姿勢が窺われた。船内新聞の催し欄でLGBTと記載されており、何か知らずに会場に行き、すぐに退散。LGBTの語源、綴りを調べてみるとLGBT:Lesbian(女性同性愛者)Gay(男性同性愛者)Bisexual(両性愛者)Transgender(生物学的な性別と違う性別で生きたい人)
アフタヌーンティ(3時から3時45分)で各種紅茶を日ごとに賞味
3時のおやつにピッタリ
毎晩9時からはEXPLORER'S LOUNGEでピアノとバイオリンコンサートクラッシック音楽やポピュラー音楽が演奏され毎晩鑑賞チェロでも加われば深みのある演奏になるのに少し寂しげな感じの演奏でした。
ピアノ弾き語りのピアニスト。綾小路きみまろ風のジョークはご婦人達に大うけで毎晩笑いと拍手に包まれ、こちらも毎晩鑑賞。
有料のビンゴ大会一人だけカリブ海クルーズペア券が当選
縦横斜めいずれか穴が開けば良いかと思いきや全て開いて初めてビンゴ
ポルトガル・マディラ諸島フンシャルでパイロットを迎えに来た船
船尾から眺める夕焼け残念ながら晴天続きでも航海中一度も真っ赤に染まる夕焼けや日の出は見られませんでした。
カルタヘナ港を離岸夕方5時といえども太陽は燦々午後9時にならないと日が暮れない航海中6回 TONIGHT THE SHIP'S CLOCKS WILL MOVE FORWARD ONE HOURと案内され、時間を1時間ずつ進め、東に進んでいることを実感
今回の航海でMARINER Societyのランクが2-STAR MARINERに昇格し、襟章が授与された。
バルセロナ港には世界一周クルーズ中の僚船アムステルダムが先着しており停泊。
住み慣れた老人ホームから退去するような気持ちで下船。
ロープウエーから望むアムステルダム(左側)とロッテルダム(右側)今回の総航海距離8,434キロ(4,559海里)、平均速度16.5ノット乗船客1,112名19ヶ国(アメリカ、カナダ、ドイツ、オランダ、イギリス等etc.日本2名)クルー580名ロッテルダムは実に良い船で、クルーは親切で礼儀正しく、乗船客はフレンドリー。素晴らしい15日間のクルーズを楽しむ事ができました。
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