ポナン帆船でも、Lyrial でもChamplainでも、日本人、いや東洋人すら私たち2人しかいなかった(クルーを除く)。2017年の地中海クルーズでキャプテンと話したとき、個人で参加した日本人は初めて見たと聞いた。2018年のカリブ海クルーズでは中南米で日本人女性二人連れを見たとか見ないとか。どうやら一般旅行客ではなくプロの取材という噂もあるが。。
Lyrialのキャプテンはグループの日本人乗船は何度も見かけており、皆、大変礼儀正しい人ばかりだと好印象を持ったそうだ。ほかのクルーズ船関係者からもさように言われ、ちょっと誇らしくなった。
しかーし! クルーズはまだ日本人にとって黎明期である。2018・2019カリブ海クルーズの帰途、パリからタイ航空にてバンコク経由東京行きのフライトであることがフラッシュバックした。かつて飛行機がドル相場が200 円くらいになったときあたりから、乗客の客層が様変わりしたことを思い出した。バンコク東京間には日本人乗客も多く、日本人CAが同乗しし日本語のアナウンスがある。タイ語にもフランス語にも含まれていない、その文言を聞いたとき、あーーーーーーーーーーーーーーーーと切なくなった。 機内で提供される以外の持ち込みの酒を開けるのは固くお断りする、酩酊客に対しては措置をとる、果ては着陸30分前の降下アナウンスで、これから先のすべてのサービスは終了するといった内容のアナウンス。
そう、日本人は欧米のクルーズやエアラインではそれなりにおとなしいが、哀しいかな、日系を含むアジア系キャリアに乗ると途端に泥酔モンスターが増えるのも事実である。海外旅行という非日常に浮かれて気圧の違う機内で無料のアルコールを多量に摂取し倒れたり、周囲の客に迷惑がかかる状況を作ったりも残念ながら絶えないのだ。
クルーズ船がこれからブームになり一般的になってきたときに飛行機と同様な現象が起きるのだろうか。すでにそれは始まっているのだろうか。自身を育んだ美しい文化と歴史に敬意と誇りを持ち生きていく人をたくさん育てる教育環境の整備に協力していきたいと痛感した。
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