船内です。
まずはエンジンルームからが順路になっています。
船底から3階建ての巨大機関、出力1万1千馬力(2基)、最高速力18.21ノット。当時としては最大級のディーゼルエンジンでした。製造したのはデンマークのB&W社、現存するのはここ氷川丸だけです。
氷川丸では建造にあたり、当時最新のアール・デコデザインが採用されました。ここではフランス人デザイナーのマルク・シモン氏が描いた船内意匠計画着色画(カラースキーム)が写真パネルで展示されています。また同じフロアでは、大澤浩之氏が作成した洋上模型約40隻が展示。これがすばらしい。
世界有数の客船の歴史を追いながら、タイタニック号やクイーンエリザベスll世号など27隻が世界の港を背景に展示されています。でもこのコーナーは郵船に移管されてしまうと、難しい展示ですね。
クルージングシアターでは、就航当時の氷川丸の貴重なフィルムを、大画面で見ることが出来ます。
しかし、逆に言うと、この部分は完全に後から作りこまれてしまった部分であって、オリジナルの氷川丸の原形をとどめていない部分になります。
その後、氷川丸の生涯をパネル展示したスペースへと移ります。
この氷川丸ギャラリーでは氷川丸の生涯だけに焦点を絞って「氷川丸展」が展示。
氷川丸が建造された経緯や客船華やかなりし時代の氷川丸の思いで、反面太平洋戦争時代の辛かった歴史。「氷川丸展」では光と影が交差した氷川丸の波瀾の生涯が詳しく展示されています。
ここはわりとオリジナルな船内の雰囲気を残した空間になっています。
ちなみに写真をアップしている模型は、なぜか氷川丸ではなくて浅間丸です。
ファンネルが2本ですし、船首の感じもだいぶ違いますから解りますよね。
しかし、この模型の完成度は凄い。ビックリします。
銘板が飾られていました。
外した状態ではなく、ちゃんとあるべきところにつけて置くって言うのも一つの方法だとは思うのですが、やはり難しいのでしょうね。
この次から、当時の船内を偲ぶ展示へと移ります。
いつも、ご訪問ありがとうございます。20世紀の時代に横浜を訪れたことがありますが、残念ながら「氷川丸」に立ち寄ったことはありませんでした。船内を見せてくださって感謝します。
現在の展示は12/25までです。その後、郵船に移管されてどうなるか....場所なども今のままなんでしょうかね? いっそ、赤レンガの前に持って行ってしまったほうが、郵船博物館とも距離が近くなって良いように思うのですが...シーバスの赤レンガの桟橋は、氷川丸を通り抜けた場所に設置するとか...待合所は氷川丸船内に作ってとか...いろいろと想像はしてますが、どうなることやら...なにより、氷川丸そのものが心配です。
初めまして、ご訪問ありがとうございました!写真が多く見ごたえのあるブログだったので思わずTBさせていただきました。私は船好きと言うか、海運業界好きですf^^; また遊びに来てください
今晩は。12年間ほどドックセーラーをやっていたので、このようなジャンルは好きです。一番上のテレグラフなんて懐かしいです。私が配属されたとき、まだ蒸気機関のタグボートが2隻居て、こんな感じのテレグラフでした。ブリッジで動かすとチリチリン、チリチリンと音がして、エンジンルームに音が響いていました。
norikk73さん、こんにちは。多分、TBしていただいた記事が検索でヒットしたんだと思います。ご訪問、ありがとうございます。海運業界好きですか? それはまた遠大ですね。私は客船だけで手一杯です...(^^;) 今後とも宜しくお願いいたします。
kihatagumi さん、こんばんは。ドックセーラーて、どちらの船渠だったんでしょう? 蒸気のタグボートって機関がスチームタービンっていうことですか? う〜ん、見たこと無いです。
戦前戦後の客船が目白押しですね。氷川丸の中にこういった展示があるとは知りませんでした。あと数日で営業終了ですが是非見てみたいです。
こういった展示品が、どれだけ郵船に引き継がれるのか、まったく不透明なんですよね。ペーパークラフトの類は、ほとんど郵船系ですから、何とかなりそうな気もしますが....ただ、こういった展示がホントにいい事なのかっていう議論は必要でしょうね。ありのままの客船を保存するって言うのとは違いますから。難しい問題だと思います。
広島に有った某大手の造船所です。今は船からは撤退してしまいました。タグボートは蒸気のレシプロです。蒸気機関車と似通った構造ですね。動輪の車軸の先にスクリューが着いている感じです。その2隻は3気筒でした。ボイラーは流石に重油焚きでしたけど。汽笛の音はそれはもう蒸気機関車のそれです。連絡はもちろん伝声管です。エンジンルームは猛烈に暑くなりますから、煙突の両サイドに大きなラッパのようなベンチレータが立っていました。
うわぁ〜、なんだかすごそうなタグボートですね。いただいた情報を元にあとでちょっとググって見ます。素敵な情報、ありがとうございました。
浅間丸の模型は立派でしたね〜。私は、てっきり氷川丸の模型だと思い、喜び勇んで写真を撮ろうとした時、氷川丸の模型では無い事に気が付き、落胆しました。氷川丸のエンジンルームなどの写真がありますので、TBさせてくださいね。
氷川丸はファンネルが一つですが、浅間丸は二本ですから。ディテールもよく見ると結構違いますよね。
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