さて、いよいよ船そのものの展示コーナーへと進みます。
氷川丸の全長は約163メートル。船内の見学コースはいよいよ外側へと進みます。
碇を巻き取る装置などが点在する氷川丸の船首の部分になります。映画「タイタニック」で有名になった、いわゆる「タイタニックポイント」も一応、あります。スケール感が違いますけどね。
船舶画家、野上隼人(のがみはやと)氏の絵画展示コーナーが、ブリッジ下にあります。野上氏は当初船舶設計技師を目指していたというだけあって、その絵画の正確さ、精密さは、まさに船を知り尽くしている画家ならではといえるでしょう。作品は氷川丸以外ももちろんあります。
ブリッジへとコースは続きます。北太平洋の荒波を横断するために当時としては最新鋭の装置が備え付けられたそうです。乗務員の安全への願いが、奉れている「氷川神社」の神棚に象徴されています。
当時を偲ぶことが出来る展示スペース。
この客室は「特別室」と呼ばれ、今でいうスイートルームです。ひとつひとつの素材から加工まで、贅沢の本質に触れることができるレトロな最高級客室です。日本の皇族や名優チャップリンなど内外の著名人をもてなすのに恥じることの無い一室であったといえるでしょう。
アール・デコを基調にデザインされた特別室の設計は仏蘭西のマーク・シモン商会が担当しました。
ただ、やはり時代を感じます。今の水準で、これを特別室といわれても「冗談でしょ..」になっちゃいますね。こういう展示は難しいです。例えば、LAのQMですけど、この船の設備は、今でも充分に通用する設備だと感じたものです。やはりもともとの船の格(クラス)が違うっていう事なんでしょうね。
展示されている客室は、この特別室の他には、一等と三等のみです。二等のキャビンは公開対象になっていません。見せられる状態に無いのか、他の展示設備の為に撤去してしまったのかどちらなのかは解りません。
一等喫煙室(1stスモーキングルーム)は就航当時、一等船客だけに入室を許された喫煙室です。今でもアール・デコの装飾が大切に保存され、誰でもお気軽に休憩できるスペースとして解放されています。特に天井はスカイライトがまばゆいばかりに降り注ぎ、室内に特有な照明効果を与えています。
一等船客76名だけが入室を許されたファーストクラス専用のダイニングサロンが公開されています。
豪華客船のディナーは、日本の洋食文化を築いたという人もいるくらい、外国航路を走った客船の晩餐は、味覚もサービスも超一級といわれています。勿論氷川丸の場合も例外ではありません。昭和5年当時流行の最先端だったアール・デコ装飾の優美さも相まって、日本の食文化の礎に相応しい、ひときは美しくエレガントな空間に仕上がっています。
写真は撮りませんでした。展示物が多くて、部屋の雰囲気をぶち壊していたような気がしたので。
このダイニングへ降りて行く階段と、その階段のところにあるインフォメーションの写真を載せておきます。
ブリッジの水密扉閉鎖器・伝声管、それから水密扉の写真がありますので、TBさせてくださいね。
氷川丸のプロペラシャフト・トンネルの写真があるので、TBさせてくださいね。
1等ロンジ(社交室)の写真がありますので、TBさせてくださいね。
トラバ、ありがとうございます。氷川丸、皆さんのいろいろな記事で詳細があますところなく記録されるのは有意義ですね。
おそれいります。氷川丸のブリッジの無線室と後部マストの国際信号旗(JGXC)の写真をTBさせてくださいね。
氷川丸の児童室(ナーサリー)の写真をTBさせてくださいね。
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