やっぱりクルーズに行きたい!
今年の夏のクルーズが4泊5日のショート・クルーズだったこともあり、ちょっと物足りなさを感じていた秋。11月に休みが取れそうだとわかると、さっそく手ごろな価格で行けそうなクルーズを探していました(汗)
「やっぱり1週間は船に乗っていたいよねぇ~」とか「思い切って遠くに行こうよ!」などと条件を絞っていくと、まだ就航して半年の真新しいロイヤルカリビアンの船「ハーモニー・オブ・ザ・シーズ」が、この秋からカリブ海に配船されるという情報が!(就航直後半年は地中海をクルージングしてた) しかも11月19日出発日の日程がやけに安い!?
就航してまだ半年の、まだまだピカピカの新造船に乗るチャンスはそうそう無いでしょ~ しかも部屋はせっかくの機会なので、22万tのオアシス・クラスの船にしかない内側バルコニー部屋とも言うべき、セントラル・パークビューを選択してみました。
ロイヤルカリビアンは、乗船前からWeb上でいろいろな予約を受け付けています。ショアエクスカーション(寄港地での観光)はもちろん、船内でのメイン・イベントなども予約できます。日程をよく確認して予約を入れておきます。
フォート・ローダーデールまでの足
さて、乗る船と日程は早々に決まったのですが、問題はフォート・ローダーデールまでの足。日本からフロリダ方面への直行便は飛んでいないので、どうしても米国内で乗り継ぎが必要になります。しかもその乗り継ぎ時間などを考慮すると、行きは飛行機を降りたその日に乗船したり、下船してすぐに飛行機に乗って帰る…といった時間帯に都合の良い飛行機が無く、どうしてもクルーズ前後にホテル泊が必要そうです。
自分でもいろいろ調べてみたのですが、サマータイム実施中の季節であれば、飛行機も遅めの時間まで飛んでいるので、乗り継ぎも可能そうな便がいくつかあったのですが、当然ながら11月はサマータイムではなく、乗り継ぎが厳しそうな便ばかり。 これまで経験したフライ&クルーズはすべて直行便で飛べる範囲で、飛行機の乗り継ぎは今回が初めてになります。英語も堪能で、飛行機での移動にも慣れているなら、日本からニューヨークまで飛び、そこからフロリダ方面にバンバン飛んでるLCCを使えば、ホテル泊なく移動でそうですが、過去の経験からLCCは慣れていないと危険(まさにこの夏のフライ&クルーズで台北までLCCを使ったんですが、いきなり4時間遅延!)と判断。
フロリダやカリブ海は、日本からはほぼ地球の裏側になるわけで、時差ボケも考慮してクルーズ前後にホテル泊という、日本から行くカリブ海クルーズとしてはスタンダード(安全?)な日程を選択しました。IACEさんには、クルーズと航空チケットの手配をお願いし、前後泊のホテルは自分でネットで予約しました。
日本出発からフォート・ローダーデールのホテルまで
飛行機の出発時間は午後なので、自宅最寄駅前から昼前に成田に着く高速バスで移動。今回の飛行機は特に問題なく定刻通りに飛びました。乗換空港は米国ダラスで、到着がまだ早朝なこともあり、入国審査の窓口はあまり開いておらず少し待たされました。またターミナル・ビルが5つもあるとても広い空港で、「ゆりかもめ」のような新交通システム「スカイリンク」がターミナル・ビル間をつないでいました。フォート・ローダーデール空港への乗り換え便は、今いるターミナルのほぼ反対側にあるターミナルで、さっそくスカイリンクに乗って移動。心配した乗り継ぎもスムーズで、予定通りフォート・ローダーデール空港に着きました。
フォート・ローダーデール空港からはタクシーで、予約したビーチ沿いのホテルに移動し、少し早めの時間ですがチェックIN。さっそくホテルのプールでのんびりと… ふとビーチのほうを見ると、ヤシの木の林の間から巨大な船が遠ざかっているのが見えます! 慌ててビーチまで行ってみると、プリンセス・クルーズの船が出港した後でした。せっかくなので、そのまま砂浜を歩いてフォート・ローダーデール港が見えるところまで散歩。明日はあそこから出発です!
クルーズ1日目~乗船まで~
昼前にホテルをチェックOUTし、ホテルの送迎バスでロイヤルカリビアン専用のクルーズ・ターミナルまで移動。送迎バスを降りてすぐ(実質的には建物の外?)に、スーツケースを預かる係員がいるので、夫婦で2個のスーツケースとチップを渡して、いざターミナルの中へ。5000人以上乗船の世界最大のクルーズ船ですが、受付カウンターも多数あるので、チェックIN手続きはすぐに終了。プリンセス・クルーズの船と違って、ロイヤルカリビアンはチェックIN時にクルーズカードが渡されるわけではないのですね。プリンセスの船には何度か乗船したことがあるので、それとハーモニーとの比較もしてみようと思います。
乗船口が混んでいたためか少し待たされましたが、12時半には船に乗船することができました。乗船口からは、船が巨大すぎて全体は見えません(^^;)
乗船後、まずは船中央のロイヤル・プロムナードへ! こんな広い空間が船の中だとわ… これまで乗船した船のアトリウムとは、ぜんぜんまったく比較になりませんね。カタログやTVで見たあこがれの世界に、今まさにいるんですね!
ん?何やらタブレット端末が並んでいる一角があります。ハーモニーではこの端末を使って、夕食の時間や船内イベントの予約などが行えます。端末はエレベータ・ホールなど、船内のそこかしこに設置してあります。また、自前のスマートフォンにアプリをインストールして、それを使って予約も可能です。
客室には午後1時を過ぎないと入れません。エレベータ・ホールから通じる通路と客室の通路の間に扉があり、午後1時までは閉まっていて客室通路にも入れません。待つこと数分、何やら船内放送があり、客室に入れるようなのですが、その扉は自動で開く…というわけではなく、自動なのはロックの解除だけ。ドアが開くのを待っていた他の乗客(外人さん)も「もう入っていいのよね」という感じで、手動でドアを開けて入っていきました。私たちも、それに続きます(^^;)
私たちの部屋の前に着くと…部屋番号のプレートに何やら白い封筒が挟んであり、中を開けると…中はクルーズカードでした。ん~コスタの時は部屋の中のテーブルの上に置いてありましたが、セキュリティ的にどうなの?という気がしないでもないです(^^;)が、これがロイヤルカリビアンのルールなのでしょう(エクスカーションのチケットは部屋の机の上に置かれてましたが)。
さて、部屋に入れたとはいえ、スーツケースはまだ届いていません。しばし部屋の中を確認。セントラル・パークビューというバルコニー付きの部屋です(写真1)。ただし、反対側にはお向かいさんのバルコニーもあるので、あられもない姿ではバルコニーには出れません(笑)
部屋の大きさは…プリンセスの船のスタンダードなバルコニー部屋より、ソファーも置いてあるので広いですね。シャワーブースも、カーテンではなく湾曲したガラス引き戸(?)で仕切られ、これまで乗ってきたどの船よりも余裕があります。
逆にプリンセスのほうが広いと感じたのはクローゼット。うちはそれほど服を持ってこないので、クローゼットはちょうどいいくらいでしたが、服をたくさん持ってくる人は、クローゼットが狭いかもしれません。あと、カーテンが遮光性のある厚手の1枚しかなく、薄手(レースとか)のカーテンで2重になってないんですね。なので、部屋で着替えるのに厚手のカーテンを閉めると、部屋が真っ暗になっちゃいます(プリンセスのバルコニー部屋のカーテンはちゃんと2重でした)。
クルーズ1日目~説明会から出港まで~
午後1時半。今回は日本人コーディネータによる説明会があるので、そちらに参加することに。待ち合わせ場所に集合すると、十数組のペアがすでに集まっていました。そこから船内の会議室に移動して、説明会が行われました。
冒頭で「クルーズ経験のある方はいらっしゃいますか?」という質問に手を上げたのは、私達ともう2組くらい(その中の1組は、何十回もクルーズを経験してらっしゃるようでした)で、ほとんどは初めてのクルーズとのこと。年齢も若い方々だったので、新婚旅行でクルーズを選んだ方々なのでしょう。新婚旅行でカリブ海クルーズ、いいですねぇ~!
すでに何度かのクルーズ経験があるので、説明会の内容は知っている内容ばかりでしたが、ここで日本人コーディネータさんの顔と名前を覚えておかないとネ! 添乗員はいないので、何かあったときに頼るのはこの方々なのですから(まさに後日、お世話になることに)。
部屋に戻ると、スーツケースが届いている部屋がちらほら… 残念ながらうちの部屋はまだでした…が、中途半端に開いたスタッフ用の扉の向こうを見ると、我が家のスーツケースが! 係員が出てくるのをしばらく待ったのですが、結局しびれを切らして、自分たちでスーツケースを引っ張り出して部屋まで待ってきちゃいました(^^;)
まずは、フォーマル用のスーツやドレスなどを取り出してクローゼットに収めたり、洗面用具を洗面台の棚に並べたり… これから1週間お世話になる部屋の準備をいそいそと。 午後4時、避難訓練の時間です。プリンセスでは救命胴衣を持ってマスターステーション(緊急の時集合場所)に集まりましたが、ハーモニーでは救命胴衣などは持たずに、マスターステーションに集合です。私達の部屋のマスターステーションは、なんと船内のアイススケート場!観客席に座って全員が集合するのを待ちます。避難訓練の説明は、スケートリンク正面のスクリーンに投影され、会場要所要所に立つスタッフが実際に救命胴衣を着て見せてくれます。
避難訓練が終わるとそろそろ出港の時間。さっそく上部デッキに出て出港の様子を見ることに。ハーモニーの隣には、ホーランド・アメリカ・ラインのユーロダム、その奥には同じロイヤルカリビアンの船、インディペンデンス・オブ・ザ・シーズが、出港を待っています。どの船が先に出港するのか…そして午後5時。先にインディペンデンス・オブ・ザ・シーズが出港していきました。そして遅れること20分。いよいよハーモニーも出港です!
カリブ海クルーズを紹介する番組でよく見る、フォート・ローダーデールの港の出口横の高層マンションからも、番組同様に見送りの人々が手を振ってくれています。「行ってきますぅ~!」憧れのカリブ海クルーズ、ついに始まります!!(写真2)
港の両隣はビーチが続くので遠浅のためか、港を出てもしばらくは直進(東方向)し、水深が深くなったところで南下という進路をとるようです。フォート・ローダーデールの街が水平線といっしょになるまで、アルティメット・アビス(船尾最上部にある滑り台の入口)の横でずっと眺めていました。
クルーズ1日目~夕食&メイン・イベント~
ハーモニーのメイン・ダイニングは3階層に別れていて、私達は真ん中デッキ4にあるグランデを使います。ただしその中での席や時間は決まっておらず、自由な時間に夕食をとれます(デッキ3の夕食は時間や席が決まっているようだ)。とはいえ、いきなりダイニングに行っても席が空いていないことが多いので、やはり事前に夕食の時間帯を予約しておくことをお勧めします。
初日はダイニング時間の予約はせず、午後8時頃に未予約者の列に並んでしばし待つことに。まぁ~ダイニングの時間や席が決まっているトラディショナル方式の船でも、初日の夕食は混むものなので、しかたないですね。列も進んでいよいよ私達の番。人数を聞かれるので2人と伝えると、壁際の2人席に案内されました。
メニューは日本語版も用意されているので安心です。プリンセスの夕食は、前菜/サラダ/スープ/メインといった感じで4品が多かったと思いますが、ハーモニーはサラダとスープ、そしてメインの3品が基本のようで、なんと言ってもメインの量がぜんぜん多い!肉料理はまさにアメリカン・サイズですよ!!
さて、今晩のメイン・イベントは、これまたオアシス・クラスの船にしかない、船尾にあるアクア・シアターで行われる“FINE”です。プリンセスでは、2回制の夕食に合わせてシアターでのショウも1日2回あるのが普通ですが、ハーモニーのメイン・イベントは1日1回で、クルーズ中に2,3回開催されます。なのであらかじめ、何がいつ開催されるか予定を確認して、初日はこれ、2日目はこれ…と予約を入れておくことをお勧めします。私もあらかじめ、ロイヤルカリビアンのWeb上で予約を入れておきました。人気のあるショウは早々に予約席分が満席になってしまいますが、当日席もあるので、その日に見たいという場合は早めに会場に行って行列に並ぶ手もあります。
そのFINEですが…さすがです。他のクルーズ船では真似できません(そもそも舞台装置が違うし)。ただのプールかと思ったら、右半分が下から床がせりあがってきて左側と同じ舞台になったり、また下がって水で満たされたプールになり、左側で踊っていたと思ったらいきなり右側に飛び込んだり…(写真3) で、プールに気を取られていると、いきなり上から人が落ちてきたり(高飛び込み!)、上ではロープが渡されていて綱渡りしたり… ハラハラドキドキの演出多数で見ていて飽きません。人がぶら下がり、宙吊りになって客席の上を右に左に、わざと落ちそうになったり… このとき、上から水滴が落ちてくるので注意してください(笑)。
夕食後の午後10時半という遅い時間に開始なので、終わりも午後11時半近くになります。クルーズ初日から、こんな遅くまでイベント三昧なのです。
クルーズ2日目~終日航海日~
今日は終日航海日なので早起きする必要はないのですが、朝6時半には起きて運動がてら船内散策。そして今日の朝食は、7時半にソラリウム・ビストロで。ここは健康志向に対応したヘルシーなメニューが用意されているそうで。まだオープンしたばかりで、人が少ないうちにゆっくり食事できました。
今回のクルーズは終日航海日が3日あるので、アクティビティ満載の船内をゆっくり楽しめそうです。終日航海日は船内でいろいろなイベントが催うされます。それらの予定は船内新聞で確認できます。ロイヤルカリビアンの船内新聞は“CRUIOSE COMPASS”という名前です。日本人コーディネータが乗っていれば、日本語版も用意されます。日本人コーディネータ乗船とはいえ、その場での説明は英語になるので、クイズのようなイベントに参加するのは難しいところですが、ダンス教室などはインストラクターの動きを真似ればよいので、夫婦で時々参加します。とはいえ、今日はまだ若干の時差ボケが残っているので、1日ゆっくりと過ごすことに。
午後もゆっくりじっくりジャグジーに浸かったり、まったりとデッキチェアでくつろぎます。ハーモニーには数か所、プールやジャグジーがありますが、船中央にあるプールはお子様向けもあり、混んでいることが多いようです。そこでお勧めは、船首のほうにある大人が利用できるソラリウムのジャグジーです。お子様利用禁止なので、静かに優雅(?)に過ごせます(それでも混む時は混むんですが)。 それともう一つ、ソラリウム入口の手前にある、船上部に左右に出っ張った展望ジャグジーもいいですね。左右にあるので、船の進行方向に合わせて日陰になるほうを利用するのがポイントです(^^;)。
さて、今晩はフォーマルナイトなので、ロイヤル・プロムナードは着飾った方々でいっぱいです(写真4)。ハーモニーはカジュアル船なので、タキシードを着ている人は少なく、それほどフォーマル度が高いわけではありませんが、それでも華やかな衣装でクルーズの雰囲気を盛り上げてくれますネ。 今日の夕食は早めの午後5時半に。今日はあらかじめ予約しておいたので、昨日とは逆側の予約者の列に並ぶも、それほど待たずに席に案内されました。昨日はアメリカン・サイズの肉料理だったので、今日は魚料理で行こうかな?
夕食後は再びロイヤル・プロムナードへ。船長のあいさつがあるようなんですが…もう終わっちゃったかな? そっちこっちで記念撮影の行列ができています。特に、クラシックカーをバックにした船長との記念撮影の列は長蛇でしたね。
次はロイヤル・プロムナードの上にあるセントラル・パークに上がり、ギターの生演奏をしっとりと聞き入り…
そして午後9時半からは、船内にあるアイススケート場を使ったミュージカル“1887”を見ることに。それほど広くないリンクですが、よくもまぁ~ぶつからずにクルクルとすべるもんですね。 結局、今日も部屋に戻ったのは午後11時半。おっと、ロイヤルカリビアンではタオルアートがあるんですね。部屋のソファーの上に、子豚?が鎮座しておりました。
クルーズ3日目~ラバディ(ハイチ)~
午前6時すぎに起床。船内は広すぎてまだまだ散策してきれていないので、朝の散歩がてら船内を探検!? 朝からフィットネスジムも大盛況ですね。
午前7時。今日は船後方ボードウォークにあるジョニーロケッツでアメリカンな朝食を(このレストラン、朝は無料なので)。朝食後、船尾のアクア・シアターの横から外を見ると、ちょうどラバディの港に着いたころで、船の係留作業中でした。いったん部屋に戻り、水着に着替え、Tシャツやパーカーを羽織って下船口へ。昔はテンダーボートで上陸していたそうですが、今では立派な岸壁があるので、ほとんど待たずに次々と下船できます。
午前9時、ついに最初の寄港地、ロイヤルカリビアンのプライベート半島、ハイチのラバディに上陸です! 乗船時はクルーズターミナルに近すぎて船の全景が撮影できないほどでしたが、ついにハーモニーの全体を撮影できます(写真5)。
うちは、マリンスポーツをするわけではなく、ビーチでゆっくり寝そべっていたいので、屋根(天蓋)付きのビーチベッドを借りて“まったり”していました(エクスカーションの申し込みと同じ要領であらかじめ予約しておいた)。ちょうどその真上を、ラバディ名物のドラゴンズ・ブレス・フライト・ライン(ジップライン)が走っているので、奇声を発しながら(?)ぶら下がってすべり落りて行く人々を見上げる形になります。眺めていると、何やら棒のようなものを持って滑り降りている人が…あれって自撮棒?(いいのかな??)
お昼は、半島に何か所かある屋根のある休憩所で、バーベキューランチです。こういうところで食べるのは、やっぱり骨付き肉!? 山のように用意されていますので、安心してください。
ジップラインが上をかすめる半島北側は外洋に面しているので、午後には風が強く波が荒くなりますね。やはり半島南側の湾内のほうが、風も波も穏やかで、遅くまで人々が集中してました。
ラバディは、アクティブ派向けにジップラインやコースター、ウォータースライダー、パラセーリングなど充実していますが、うちのようなのんびり派でも十分にゆっくり楽しめるいいところだと思います。せっかくなので、最後にカリブの海に少しだけ浸かりました(笑)
さて、まだ出港まで時間がありますが、午後2時過ぎには船に戻ることに。カリブの海水にも浸かったことだし、シャワーがてらジャグジーに入ってひと休み(その後、部屋に戻ってもう一度シャワーは浴びるんですけどね)。
今日の夕食も早めの午後5時半から。そして食後の午後7時半からは、ロイヤル・シアターで行われるブロードウェイ仕込みのミュージカル“Grease”を鑑賞。残念ながら英語なのでセリフはよく分かりませんが(^^;)
終了後、ロイヤル・プロムナードを歩くと、カンフーパンダやトラのドリームワークスのキャラクターのパレードや写真撮影が…これぞロイヤルカリビアンの船でしょうか。
クルーズ4日目~ファルマス(ジャマイカ)~
朝7時過ぎ、今日の朝食はウィンジャマー・カフェ(ビュッフェ)で。気が付くと、窓から見える島がずいぶん近づいていました。今日はジャマイカのファイルマスに寄港します。 朝食後、デッキに出てみると、ずいぶん沖合で方向転換をして、ずっとバックで港に入港するようです(写真6)。海をよく見ると、どうも両側が浅瀬で、港の周りでは方向転換できるスペースが無いためのようです。巨大すぎる船ですからね。
ファルマスでは、有名なダンズリバーフォール(滝)に行くエクスカーションに申し込んでいます。なので、中に水着を着て、船のプール用タオルをバックに詰めて(室内用ではなくプール用は持ち出しok)下船します。
ジャマイカの地に降り立ったのは午前10時。エクスカーションの集合場所が船内ではなく、降りたところのエクスカーション集合場所…となっていて、ちょっと心配でしたが、なんとか申し込んだコースの行列に合流できました。同じダンズリバーに行くにも、その後にイルカといっしょに泳げるコースがあったりと、何種類かあるので注意してください。
また、エクスカーションでは、コースやグループを区別するために、色違いの番号が書かれたシールを胸に貼ったりしますが、ダンズリバーのコースでは、防水性の紙テープを腕に巻きます。見た目は、滝登りなんかしたらすぐに取れそうな感じですが、最後まで取れずにしっかり巻き付いてました。 港からはマイクロバスで1時間弱ほど移動。現地に着いたらバスの中で上着やズボンをささっと脱いで、サンダルを滝登り用に履き替えたりなど簡単に準備をし、手荷物をバスに置いて滝登りの現場に向かいます(カメラを持っていくなら防水機能が必須!)。
途中、ダンズリバーの案内人の説明を聞いた後、「ヤーマン!」「ヤマン!」(パトワ語のあいさつだそうですが)と叫びながら坂を下りていくと…砂浜?波? おぉ、海に流れ込む滝を河口から登るんですね。さっそくグループで手をつなぎ列になり、先頭に案内人がついて、いよいよ滝登りです。河口からすぐは、滝に向かって左岸に手すりが取り付けられた初心者向けコースのようなのですが、やはりそちらは交通渋滞(他のグループが集中)が発生。しびれを切らしたうちのグループの案内人は、どんどん右側(難易度の高そうなほう)に…そっちは流れが急だよぉ~(涙)
一応、かかとにベルトがくるサンダル系のを履いていったのですが…見事にサンダル片方流されました(涙)。まだまだ甘かったです。船を降りたところで、地下足袋のように足にフィットする滑り止め付きの靴がレンタルされていましたが、必要性に納得です。
さて、バスに戻ったら、持ってきたプール用タオルを使うわけですが、それでも水着はまだ濡れたままなので、車内の冷房で体が冷えないように注意が必要ですね。ダンズリバーには更衣室もあるようですが有料のようです。
滝登りの後は、イルカを飼育している施設に移動して、そこで昼食です(申し込んだコースはイルカといっしょに泳ぐのは含まれないので、ここではお昼を食べるだけ)。 そうそう、この施設のトイレには更衣室が併設されていたので、ここで着替えるのが通のようです(しかも無料!)。
船に戻って一息ついたら、次のイベントまで少し時間が空いたので、ロイヤル・シアターで3Dメガネをかけて見る映画をちょっとだけ鑑賞。日本語吹き替えはもちろん、日本語字幕も無いので、セリフはよく分かりませんが…。後日わかったのですが、その映画は数か月後に日本でも公開された映画でした。日本公開前の映画を、船内で上映しちゃうんですね!
時間になったので、アイススケート場に移動。今日はここでスケートショウがあります。一昨日、ここでミュージカルを見ましたが、今回は本格的なスケートショウで、華麗な回転技やステップが披露されました。前転宙返りする男性も!
今日の夕食は、スケートショウの後で。お腹いっぱいで部屋に戻ると、バルコニーからギターの音が。下のセントラル・パークで生演奏中だったようで、部屋のバルコニーで半分寝ながら聞いてました(^^;)。
クルーズ5日目~終日航海日~
今日の朝食も、部屋から近い場所にあるソラリウム・ビストロで。ここ、混んでいるところを見たことが無いので、朝食は穴場かもしれません。
さて、終日航海日の今日のメイン・イベントは、ハーモニーの裏側を探検できる“All Access Tour”です。まずはキッチンや食材倉庫(冷蔵庫にも入った!)、エンジン調整室(ディスプレイがいっぱい!)、船内ランドリー(タオルやシーツはここで綺麗にされているのですね!)、船首のヘリポート(結構広い!)、そしてブリッジ(写真7)も見学できました。本当はロイヤル・シアターの舞台裏(奈落とか)も見たかったところですが、今回は楽屋横(たくさんの衣装が並んでるのが見えた)を通過しただけでした。船尾のアクア・シアターなんかも、水を抜いた状態のプールを見てみたいですね。飛び込み台の上に登るのは…遠慮しておきます(^^;)
今日のお昼は、メイン・ダイニングのデッキ3にあるアメリカン・アイコンで。終日航海日はメイン・ダイニングでも昼食が取れます。メイン・ダイニングでの昼食はオーダー方式なので、ビュッフェ方式と違って自分で取にいかなくていい分、ゆっくりできますね。アメリカン・アイコンは、私達が夕食で利用しているグランデとは違って、装飾や雰囲気が違うんですね。
午後は部屋でひと休み… 疲れたらいつでも部屋に戻ってゆっくりできるのは、クルーズならではの安心感です。
そして今日は2回目のフォーマルナイト。カジュアル船とはいえ、ロイヤル・プロムナードでは初回のフォーマルナイトにも増して、煌びやかな乗客達が列をなしています。階段の段々を使って並んで記念撮影を撮る一家も。ほほえましいです。
今日の夕食は、メイン・ダイニングの吹き抜けが見下ろせる席に案内されました。これまでは壁側の席だったので、いつもとはまた違った雰囲気で夕食です。 下のフロアを見ていると、4人席テーブルを2つくっつけて、さらにお子様用イスが用意され…大家族用にセッティングかな? まさしく、先ほどロイヤル・プロムナードで一族勢揃いの記念撮影をしていたような大家族がやってきました。
食後はロイヤル・シアターで、アメリカのロックバンド“ジャーニー”のカバーバンドのコンサート。洋楽をほとんど聞かない私でも聞いたことのある曲が何曲か。ムーディーな曲が流れると、席を立って通路で踊り出すカップルまで。いやぁ~盛り上がりましたね。開始が午後10時半だったので、部屋に戻るとちょうど日付が変わる頃でした。
クルーズ6日目~コズメル(メキシコ)~
今日の朝食は、試しにルームサービスを取ってみることに。プリンセスではルームサービス注文用紙に印を付けてオーダーしますが、さすがロイヤルカリビアンの最新船。部屋のTVからリモコン操作でメニュー内容を選択してオーダーできます。そしてセントラル・パークを見下ろせる部屋のバルコニーで、ゆっくりと朝食。
そろそろメキシコのコズメルが見えてくるころです。デッキに出ると、近くにカーニバル・クルーズの船、カーニバル・グローリーがいました。この船と同時寄港のようです。
コズメルでは、あのマヤ遺跡であるチチェン・イッツァへピラミッドを見に行きます! 一昨日のファルマスでは船内では集合せずに降りてからの集合でしたが、今日のエクスカーションは、いったんロイヤル・シアターに集合し、簡単な説明の後に上陸となりました。午前8時、船を下りて埠頭を歩き、そのまま同じ埠頭に係留されている、メキシコ本土へ渡る高速フェリーへ乗船。
この高速フェリーが揺れるのなんの!大波に乗るとジェットコースターばりに船が上下して方々から叫び声が…めったに船酔いしない私もグロッキー気味(涙)。やっとの思いでメキシコ本土に上陸したら、今度はバスに揺られて約2時間強(トイレ付大型観光バスなのがせめてもの救い?)。
大変な思いでたどり着いたマヤ遺跡! いやぁ~ やっぱり本物は迫力ありますねぇ~ ククルカン・ピラミッド(写真8)、正面側(?)は補修がされていて綺麗ですが、裏側は崩れかけのままですが(^^;) それと、せっかく来たんですから、数百mほど歩いた先にある縦穴池、聖なる泉セノーテも忘れずに見に行きましょう。ちなみにお昼は、バスに乗るときにサンドイッチやバナナ、飲み物が入った紙袋を渡されたので、早い人はバスの中で食べてました(私は船酔いぎみで食べる気力はありませんでした^^;)が。遺跡施設の出口にはレストランもありますが、混んでいてゆっくりはできなさそうです。
さて、問題は帰り…行きの状況を思い出すと2度と乗りたくないところですが、そうも行きません。ところが帰りの高速フェリーはそれほど揺れず、すんなりとコズメル島に! こんなことならお昼をちゃんと食べておけば…帰りの船酔いを心配して、受け取った昼食は少ししか食べておらず、バナナや食べかけのサンドイッチが手元に。
クルーズ船の場合、現地で受け取った裸の果物や封を開けてしまった食べ物は、基本的に船に持ち込みができないので、もったいないと思いつつ破棄。時間に余裕があれば、桟橋の上で巨大なハーモニーを眺めながら食べてしまうところですが、本日のエクスカーション中で一番時間のかかるコースなもので、帰りのフェリーの到着時間も最終乗船時間ギリギリ(もう暗くなり始めてます)…食べる時間もありませんでした。
今日の夕食は午後8時から。ダイニング入口に野菜や果物に花などが彫られたカービングが飾り付けしてありましたが…そうか、今日はサンクスギビングデー(感謝祭)でしたか。そうそう、セントラル・パークビューの部屋の特典として、赤ワインがプレゼントされたので、ダイニングに持ち込んで乾杯。少し強めのワインだったので、オレンジジュースで割って飲んでみたり(隣の席の欧米人夫婦にびっくりされたり)。
夕食後はロイヤル・シアターでミュージカル“コロンブス”。相変わらずセリフはさっぱり(笑)ですが、コロンブスの船(サンタマリア号?)の帆のマークが、十字架ではなくてロイヤルカリビアンのロゴマークになっているのはご愛嬌?
クルーズ7日目~終日航海日~
今日の朝食は、一昨日のお昼にも行ったアメリカン・アイコンへ。メイン・ダイニングの朝食は基本オーダー方式ですが、ここはちょうど吹き抜けで天井が高くなっているところに、ビュッフェ方式の料理も並んでいて自分でチョイスすることもできます。でも、せっかくダイニングに来たんだから…ってことで、私達はサーブしてもらう料理だけでお腹一杯。
明日はもう下船なので、船内で遊べるのは今日だけ! せっかくアクティビティ満載の船なので、楽しまなきゃ損損?
まずは腹ごなしに、デッキ5にある1周できる船内トラックを数周ウォーキング(走らないのかよ(笑))。船尾から後方を見ると、くじらの尾ひれのようなファンネル(煙突)が目印のカーニバルの船が追いかけてきています。昨日いっしょだったカーニバル・グローリーでしょうか。
ロイヤルカリビアンの船といえば、船上でサーフィンができるフローライダーやロッククライミングがあります。ロッククライミングは遠慮しますが(^^;)、フローライダーでボディ・ボードくらいはやってみたいところです。とはいえ、私達は夫婦共にメガネをかけているので、参加できないアクティビティもあります。オアシス・クラス名物のジップラインもそうでした。
そんな中で、ハーモニーで初登場の高速滑り台(?)アルティメット・アビスは、滑る直前にメガネを首の襟元にひっかけておけば滑れる!ということで、落差30mの急降下を体験してきました(写真9)。右回りと左回りの2つあるので、両方滑り落りる(落ちる?)ことをお勧めします(^^;)
お昼は、これも部屋の特典に付いてきた、有料レストラン“ジェイミーズ・レストラン”で。本当は一昨日のお昼に一度行ってみたのですが、予約が取れてなくて再チャレンジ。セントラル・パークを歩いていると、日本人コーディネータの人が待っていてくれました。予約が取れているか確認のためだそうで、わざわざありがとうございます。
食後、ちょうどスケートショウがあったので、2回目の鑑賞。内容を変えてくるかな?と期待しましたが、基本的には同じ内容でしたね。今度は水着に着替えて、ウォータースライダーにも挑戦(といっても、一番初心者向けの黄色いコースですが^^;)。鼻に水が…(汗)
もう一つ、ロイヤルカリビアンの船でぜひ参加したかったものに、アイススケートがあります。しかし、船内イベントでスケート場を使うショウ(ミュージカルやスケートショウ)があるので、乗客が使うことでリンクが荒れることを避けるためか、クルーズ前半は乗客にはリンクを使わせないようです。ってことで、クルーズ後半にしか乗客がすべれるタイミングは無いようです。今日は時間帯を何度かに分けてスケートができる…ハズでしたが、狙っていた時間帯に早めに行ってみたものの、すでに多数の行列であえなく足切りで残念!(次の時間帯は、ダイニングと重なるし…)
さて、ついにクルーズ最後の夕食となりました。ハーモニーのメイン・ダイニングでの夕食をじっくり堪能…とはいえ、クルーズも後半になると肉料理に添えてあるフライドポテトやマッシュポテトは、もうお腹一杯で食べれません(汗)
食後、部屋に戻ると、廊下にスーツケースが… この光景を見ると、クルーズも終わりだとしみじみ感じます。私達は自分自身でスーツケースを持って朝1番に降りることにしたので、今日中にスーツケースを出す必要はありません…が、荷造りはこれからなので、早めに荷造りして明日に備えて寝ましょう!
クルーズ8日目~下船日~
名残惜しいですが、ついに下船の日です。今日の夜はマイアミ空港近くのホテルで1泊するのですが、ホテルのチェックINまでは時間があるので、下船後に観光の予定を入れました。その集合時間が早いので、ウィンジャマー・カフェで朝食を取ったら、すぐに下船です。
下船口があまり混んでいなかったこともあり、すんなりとクルーズ・ターミナルの外へ。実は下船後の観光の待ち合わせ集合場所が今一つはっきりしないまま日本を出てしまったので、現地の案内人と会えるか心配でしたが…なんとか無事合流できました。
他の日本人乗客の何組かはキーウェストに行くようでしたが、長時間のドライブでマイアミのホテルに夜9時ごろに戻るような日程なので、今回はより近場のエバーグレース国立公園のエアボートに乗ることにしました。こちらはあまり人気がなかった?のか今回は私達2人だけで、予定になかったマイアミ市内プチ観光や、追加のお土産の買い物も「このあたりなら、あそこがいいかな」と店まで案内していただいたりと、プライベート観光案内のようでした。 エアボートは、確かに耳栓が必要な爆音エンジンでした。湿地帯を滑るように(飛ぶように?)進み、要所要所でエンジンを止めて説明が。野生のワニも観察できました。
そして昼過ぎ、マイアミ空港近くのホテルまで送っていただき、ホテルにチェックIN。ここもプールがあるので、午後はプールサイドでまったりと… さて、明日は朝早いので、今日は早めに寝ましょう!
帰国日
飛行機の時間が早朝なので、無事に起きれるか心配でしたが、早朝4時前には起きて、ホテルから空港までのシャトルバスに飛び乗り、5時前にはマイアミ空港へ。帰りの便も定刻通り飛んで、まずは行きと同じダラス空港へ。ここでの乗換も心配しました(なにせ乗換時間が1時間だけ!)が、降りたターミナルでふと気が付くと日本語の案内放送が流れていて、成田行きは隣のゲートでした。米国は、入国は審査が厳しいですが、出国に関しては特にチェックがなく、乗換ゲートが近ければ、乗換時間が短くても大丈夫なんですね。
成田までの機内ではほぼ寝てました(^^;)。成田には予定どおり午後3時頃に到着し、行きと同じく自宅最寄駅までの高速バスに乗って帰ってきました。
クルーズ総括
クルーズに行くようになって「いつかはカリブ海」と思っていましたが、意外と早くそのチャンスに恵まれました。フロリダまでは飛行機の乗り継ぎもあり、これまでで一番遠くの海へのクルーズなので、添乗員付きのコースにしたほうがいいかなと心配もしましたが、なんとかなるもんですね! 日本人コーディネータが乗船していたので、船内新聞も日本語版が用意されていたのが心強かったです。 また、これまで乗った船はどれも船齢10年以上でしたが、真新しい船でのクルーズはとても快適でした。
クルーズの本場の一つカリブ海は、ぜひ一度経験されることをお勧めます! 何年かしたら、世界一危険?な空港のあるセント・マーチン島など、今度はマイアミ発着で東カリブ・クルーズに行ってみたいと思います。