出航に間に合うか?
ロサンゼルス空港に降り立ち、予約してあるプリンセスクルーズのシャトルサービスで港へ直行するはずなのだが、送迎係員が見あたら無い…いつも係員と会う場所で1時間45分待って、これはおかしいぞ、ということで、乗船券に記載されているプリンセスの緊急デスクに電話した。クルーズの予約番号を告げると、なんと我々の到着便名が不明だったので、迎えに行けなかったと説明された。すぐに係員を向かわせるので、少々待ってくれと言う。あと2時間弱で船は出航してしまうのに、“少々”ってどれだけ待つべきなのか、と問うと、それでは、あと15分待って誰も現れなかったら、タクシーで港に行ってくれという。領収書があれば、船上で払い戻ししてくれるらしい。
その後20分待ってみたが係員とは会えず、タクシー乗り場へ急ぐ。イエローキャブの運転手にサファイアプリンセスに乗りたい旨を伝えると、ああ、港ね。と、わかっている様な反応。事故渋滞などに巻き込まれないか、はらはらする。40分ほどで港に到着するも、サファイアプリンセス号はすぐそこに見えているのに、運ちゃんはどうも的を得ず、ぐるぐるまわってやっとクルーズターミナルに到着。領収書をもらって 荷物をポーターに預け、がらがらに空いている乗船手続き場へ。間に合ってよかった。冷や汗をかいた。(タクシー代$70は船上のパッセンジャーデスクで領収書を見せて説明したら、払い戻ししてくれた。現金ではなく、部屋付のクレジットになって、チップやお酒代と差引された)
これまでプリンセスのシャトルサービスは10回以上、LAを含めていろいろな場所で利用しているが、係員と会えないことは初めてだったので、困惑してしまった。
無駄な荷物…
4泊以下のクルーズだからなのか、それともタイトルどおり(Coastal sampler)“お試し“だからなのか、3回ともフォーマルナイトの無い日程であることを乗船してから知った。スーツ、Yシャツや革靴、妻のロングドレスや宝石アクセサリーなど、持って来なくてもよいものがスーツケースの半分を占めている。出発前の確認不足を悔いる。
この日程では、シャンパンウォーターフォールもなく、代わりに風船が落ちてくるイベントがあった。
インターネットアクセス
今回初めてタブレット端末を持参したところ、船のどこにいてもWifi接続できることがわかった。メンバーステイタスによって無料接続時間が付与されるが、それを超過したら有料になるので、残り時間を確認しながら使っていた。前回までは、船のインターネットカフェの固定端末が頼りだった。OSに日本語入力の設定がされていないので、日本語は表示されるが、入力は英語のみという不便があった。今回は移動中につながるし、日本語入力ができるので大変便利だった。
連続乗船…
回とも同じ船の同じキャビンと決まっていたので、荷物全般、スーツケースやクローゼットにかけた服などもそのままキャビンに置いておけるのだが、人間はロサンゼルス港で毎回下船させられ、出入国の手続きをしなくてはならなかった。アラスカや上海で連続乗船した時はこんなにめんどうくさくなかったのだが…とため息。パスポートと、クルーズカードを手に、長い列に並んだ。連続乗船する人は意外に多く、100人ぐらいいただろうか。ロサンゼルス港に入港、出航のときにいろいろな船を見るのも楽しみの一つ。
愛犬と乗船…
プリンセスではペット犬を伴って乗船できることになったらしい。夕食時、お隣さんのテーブル脇にはマルチーズ系のわんこがオーナーの足元に鎮座しているではないか。一度などは、給仕の一人に足を踏まれてしまったらしく、オーナーの膝に飛び乗ろうとしたがすぐに制止され、すぐにおとなしく座ってオーナーのコマンドを待っていた。感心することしきり。しつけのなってない我が家の甘やかされた犬はとても乗船させられない。毎回、何かしら面白いことがある。3年前に同じこの船でお世話になったアメリカ人にデッキで出くわして、お互いにびっくりし合った。しばらくクルーズはやめられない。次は日本近海か、大西洋横断か、などと思案中…