初めてのコスタクルーズ体験。
まず総評です。
思っていたよりずっと良いクルーズでした。
逆にいい方に驚かされたことが結構ありました。カジュアルシップとしては
MSCのマニフィカとスプレンディダを地中海で体験してきたのですが、
コスタは初めてで、ネットの評判も昨年のビクトリアがあまり芳しくなかったので
余り期待していなかったのです。
いってよかったとおもいます。
今回は金沢発着ということで 普通首都圏からはみなさん 新しくできた新幹線を
利用されるのですが、私たちはマイレージを使って羽田から小松空港へ飛び
そこから、金沢までバスを利用するルートを取りました。
これだけたくさんのクルーズが出ているので空港から港までの直行バスでもあるかと思いきや、インフォーメーションで
"戸水埠頭へ行くバスはありますか?”と
直球投げて、まったくアウト。
”そちらは何県でしょうか?”との返答に
金沢です、などととんちんかんな答えをしてしまい、金沢駅までのバスを紹介いただきました。
おおよそ40分間くらいの乗車時間で1日10便運航されています。
料金は1230円、こちらは今回の価格です。
荷物の入るリムジンですので大きくて乗り心地は結構です。
途中日本海の沿岸を走り、近づいて港を通り過ぎるのでコスタの黄色いファンネルも確認できました。(飛行機も金沢上空を旋回するので小さいけど見えますよ)
金沢駅の西口に到着し、そこにコスタのクルーズまで行くシャトルバスの案内係がいます。そちらも大型で料金は往復500円。
初めて乗船の人と観光の人の混載です。
この500円のチケットは保存して持っておくと最終下船時に金沢駅まで行くのに使うことができます。
戸水埠頭はそこから、20分くらいの時間で到着し、ふ頭内は一般人は歩いてはいけないとかで、さらにバスで3ぷんほどはこばれます。
そして、乗船とあいなりました。
今回は6回のロンドンというフロアーのインサイド(いつもです~)。
鍵を差し込まなくてもちゃんと照明がつきます。
コンパクトに整理されたインテリアで、意外と入る棚状のクローゼット。
バスルームはウッドデッキ風でシンプルお洒落。
シャワーの水止めが浅いのでちょっと注意が必要です。
普通は大きなスーツケースはベッド下に入れるのですが、出しておいても気にならない広さがありました。
TODAYという名前の船内新聞と船内案内カードもテーマカラーのブライトブルーと黄色のと白の組み合わせデザイン。
カードキーはレストランの風景なのかちょっと、細かくよくわからない図柄です。
コスタネオロマンチカは57000トンと中型の客船でフロアー数は14階。
バフェのデッキは10階、通常のレストランは8階と比較的低層にパブリックスペースがあります。抜けられる階は8,9階で、プールのあるデッキが11階。
なのでたいていの船に見られるプロムナードデッキがありません。11階の上の屋外に回れる通路がありますが天気が良くないとのんびり散歩とはいきません。
大きなシアターもないのでショウはすぐそばで見られるキャバレー形式です。
映画館だったところを改装したというスパは2フロアーにまたがっていて
ここは必見の凝った作りです。
マッサージとかエステなどは受けませんでしたがリラクゼーションスペースや、数種類あるサウナ、遠赤外線のでるタイルソファ、大きなジャグジープールがあります。
ですがやはり入場するだけで1日$35かかります。
とても、いい雰囲気のところなので、6日間通しで$80のセットにして毎日通う方も多いようです。安らぎ、癒し効果はコスパとしては良さそうです。
毎日寄港する日がほとんどなので催し物は日中はあまりありません。
エンターテインメントの専門スタッフがあちこちで、輪投げや小さい催しをしたり、ダンスレッスンやクイズなど。
参加して勝ったりすると、ちょっとしたオリジナルグッズがもらえたりします。
全体を盛り上げたいらしいので誘われたら参加してあげるととても喜ばれます。
ほかにオフィサーを巻き込んだダンスパーティや、カクテルを作ってもらうなどの催しもありましたが、このオフィサー参加に関しては有料のディナーなどもありましてウェイターさんからセールスがあります。
英語でお話しができるようでしたらいろいろ、興味深いお話を聞ける機会かもしれません。
夜にもダンスレッスンがあり、そのほかに専属のバンドとダンサーのショウ、そしてスタッフのショウがなかなかたのしい。
ダンサーのショウはさすがイタリア船籍という感じのヨーロッパふうのもので
結構大人向けです。
ダンスの先生たちも社交ダンスのラテンチームで数回、ショウをします。
ハンガリー人のカップルが3組のっていて、ショウも素晴らしいが、レッスンがとても上手で、全然未体験の方でも簡単なステップを踊れるようにしてくれます。
夜は習った曲種を復習です。
スタッフショウは、ウェイターやキャビン係の裏方さんたちが前面になって踊ったり歌ったり元気で楽しいものす。
仲良しのスタッフができると応援したり和気あいあいとなります。
余り、よそからのゲストを迎えてのスペシャルなものは内容で、テノールの歌くらい。
ほかに
仮面をつけるカーニバルやおふざけのコメディなショウ、子供をキャプテンやお姫様にして両親と踊るというものもありました。(参加は有料ですが)小さいキャプテンやかわいいお嬢さんとパパママが踊るという、ほほえましいもので、他ではまだ見たことがなく、なかなか素敵です。
ダンスフロアーは2か所で今回はあまり踊られる方がいなくて
バンドが寂しがっていましたが最後のほうはダンスの先生がダンスホストとなって
お客を連れだしてフロアーを盛り上げていました。
音楽も数か所で演奏がありますが、日本人を意識した若いアジア人の方が
日本のポップスをいつも演奏していて、サービスでしょうが
イタリアっぽくなくてちょっと残念。
ほかにお決まりのワインテイストがありましたがこれはソムリエではなく
ワインとチーズ専門バーがあるのでそこ担当の、ウェイターが相手をして
説明してくれる程度のものです。
5種類のワインとチーズや果物がついて$20なのでお安くてお好きな方にはよさそうです。
私たちはベストワンクルーズで夕食のレストランがなくバフェで食べるというタイプを頼んだので、夜の時間ワインテイストや、ショウなどたっぷり楽しめました。
夕食のレストランはどうしても2時間くらいかかるので夜は結構時間がとられます。
こちらのレストランはドリンクセットを勧められますが、基本グラスウォーターと食後のコーヒーか紅茶は無料で出してくれるのでアルコールをあまり飲まないようですと、元が取れないかもしれません。
バフェは基本、24時間コーヒーと紅茶はセルフで飲めます。
アフターヌーンティーは有料です。
私はティータイムのバフェでいくつかスイーツを楽しみました。
毎日夕方2時間ほど出されますがセルフでとっていくつでも食べられます。
意外と丁寧に作られていておいしかったですね。
バフェそのものも、まあカジュアルシップなのでそうごちそうは出てきませんが
朝も夜も一通りの品数はあるし、朝などはオムレツも目玉焼きもオーダーできるのが良かったと思います。
パンやチーズ、フルーツも豊富に出ていました。
ただ昼食はバフェがなく2時間だけレストランがランチを提供し
後は軽食になるのでちょっと忙しい。
肝心のピザがないのが一番残念ですよ。
ピザは石窯を積んでいるので、有料レストランに行かなくては食べられないのです。
有料のところはあまり使わないので今回も残念ながらパス。
食べている方もあまり見かけませんでした。
お買い物もできますが、あまり熱意がないショップで展示されていて希望があれば買えますよという感じ。
まあ寄港が多いので 需要が少ないのでしょう。
お子様預かりは結構にぎわっていたようで部屋を通りがかると遊んでいる声が聞こえました。
外国の子供さんはいなかったようですが、スタッフが英語交じりでいたようで
終わって、おうちの方としゃべっていた小学生くらいの男の子の”CAT”の発音が完璧で思わず、まじまじと見てしまいました。
子供たちは本当に吸収が早いですね。
寄港地観光、ドリンクセット、などお金のかかるものは大体ちょっと高めの価格設定が多いと感じました。
ついているものだけでも過ごせるのでそれでいければ、スタッフの方のとても感じのいいのと、インテリアのイタリアンでお洒落なこともありコストパフォーマンスはとても良いクルーズと思います。
ほかの船にあってここにはないものもありますが、
それはそれでほかのことで楽しめるし、使い方考えて過ごせる感じです。
時期が悪いせいか、本当に小さい子供さんを連れた方や年配の方が多かったようですが、若い方がカジュアルに乗ってみんなで楽しめるクルーズと思います。
12歳以下も子供は無料とかほかにもいろいろ,特典があるようですし、いきなり豪華なラグジュアリーシップに行く前に軽くおためしというのもいいと思います。
服装も堅苦しいほどのフォーマルの必要はありませんし、また
着たい方は素敵に装っていただいても船内インテリアを背景にエレガントにも過ごせます。
浴衣パーティなどが夏場はあったりします。
お食事がちょっと、カジュアルなことが玉に瑕というのが本音ですが
仲良くなったスタッフの笑顔を思うと、いつかまた来たいと思わせられます。
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